柏市幼児教育振興審議会会議録 平成24年度8月2日

1 開催日時

 平成24年8月2日(木曜日)午後3時~4時35分

2 開催場所

  • 柏市篠籠田119番地
  • 柏市立教育研究所分室2階研修室

3 出席者

(委員)

 水野会長、溜川副会長、古橋委員、武下委員、吉田寛委員、秋谷委員、鈴木委員、阿部委員、城川委員、佐々木委員、瀬戸委員

(その他)

 鏡千葉県柏児童相談所長

(事務局)

 成島こども部次長兼保育課長、高橋児童育成課長、立野保育課専門監、河合教育長、浮谷学校教育部長、山﨑市立かしわ幼稚園長、齋藤教育研究所長、廣瀬教育研究所統括リーダー、金岡教育研究所指導主事

4 議題

  1. 今年度の事業概要
    柏市立教育研究所、柏市立かしわ幼稚園、私立幼稚園協会、市内保育園、私立認可保育園協議会の事業概要
  2. 協議
    「柏市の幼児教育の現状と課題について」

5 議事(要旨)

 柏市立教育研究所・柏市立かしわ幼稚園・市内私立幼稚園・市内保育園・私立認可保育園協議会について、各関係者から事業計画概要の説明及びそれについての質疑応答を行った。その後、「柏市の幼児教育の現状と課題」について自由討議を行う。その際に出された主な意見は、次のとおりである。

【各機関の報告】

  • 教育研究所
    幼児教育の重点施策は「幼保小連携」と「幼児教育研究研修の充実」。幼保から小学校への滑らかな接続をするために、実態調査をもとに柏市のスタートカリキュラム作成に取り組んでいる。市内全幼稚園・全保育園と連携した研究体制により幼児の体力や運動能力の向上をめざした研究に取り組んでいる。今年度は、各園での実践を深めることと家庭への啓発に重点を置いている。
  • 市立幼稚園
    今年度、男子12名・女子8名、計20名の園児でスタート。少人数で1年保育であるが、近隣のあけぼの保育園や柏第四小学校との幼保小交流、地域園庭開放による未就園児との交流を大切にするとともに、地域に信頼される園をめざしている。
  • 私立幼稚園協会
    各地の幼稚園協会では加盟しない園も多いが柏市は全園加盟し、合議体としていい方向で取り組んでいる。今年度は中央公民館と共催で「子育てを考える親の集い」をアミュゼ柏で開催したり、柏駅のハウディモールで「柏子育てファスタ」に参加したりするなど、他機関との連携もどんどん深まってきている。放射線対策や子育て新システムへの対応なども協会として取り組んでいる。
  • 市内保育園
    今年度、私立保育園を3園増設。新たに保育園を増やしても待機児童は減らないという状況である。来年度に向けてさらに3園の新設整備に取り組んでいるほか、駅前認証保育園や保育ルーム制度により保護者の負担軽減等を考えている。
  • 私立認可保育園協議会
    近年、私立保育園が増えて現在18園。私立認可保育園協議会を平成18年度に発足し、少しずつ団体としての体制ができてきた。柏市の乳幼児の育ち、保護者及び地域の子育て支援に資することを基本にしている。

【協議】~幼児期の教育と小学校教育の円滑な在り方について~

  • 保育園には、子育て支援センター(公立3ヶ所、私立14ヶ所)があり、就学前の乳幼児と保護者、妊婦の方を対象に行っている。基本的には、地域で子育てをしているお母さんの支援を行う所。子育てをする時に、子どもが1歳から2歳の時期が一番手こずる。核家族や転居してきたばかりでまわりに頼る人がいないお母さんに育て方や接し方を教え、子育てのサポートを行っている。
  • 保育園でも特別に支援を要する子どもは、年々増えている。
  • 個人情報保護の観点から必要な情報がほしい時にうまく得られないこともある。その子の成長を助けるために、相談体制をとりやすくしていく必要がある。
  • 小学校の場合は、問題があった場合にはお母さんだけでなくお父さんとも話し合って、土曜日や日曜日でも対応する形をとっている。
  • 『幼児教育共同研究』で体力測定を行ったデータ結果は、子どもや園の実態を知るために行っている。「わくわく運動遊び」という体を使った遊びを各園で工夫して実践することで、子どもたちがどう変わっていくかを見ている。大切なことは、数値をあげることよりも子ども達の意欲を高めることと考えて取り組んでいる。
  • 小学校でも保育園でも若い先生が増えている。子どもよりも親との対応に悩んでいる事が多い。小学校では相談日を設け、いつでもどこでも相談できるシステムは作っているが、実際には担任が請け負ってしまうことが多いので、まわりの教員で支援するようにしている。
  • PTA協議会でのいろいろな研修や講演を組んでいる。参加してほしい方に参加してもらえないのが実情だが、以前に比べて家庭教育への取り組みは進んでいる。
  • 小中の連携の一つとして掃除のやり方を全校で統一し、中学校でも共有する方法を試している。掃除をしっかりと行うと気持ちが安定してくる。これを同じ地域の幼保へも伝える予定。このようにして、幼保小と中学校まで具体的に連携を図ることが大切。
  • 柏市では、「みんなの子育て広場」という家庭教育奨励のための事業を生涯学習部を中心に行っている。昨年度も小学校の就学時検診など保護者が集まる時に、講座や講習を行っている。そういう地域を増やして、保護者が相談したり勉強したりする機会を広めていきたい。

6 傍聴

 傍聴者 0人

7 次回開催日時(予定)

 平成25年7月

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