平成19年度第4回柏市幼児教育振興審議会会議録

1 開催日時

平成20年1月17日(木曜日)  午後3時~午後5時

2 開催場所

柏市篠籠田119番地
柏市立教育研究所分室2階研修室

3 出席者

(委員)
木村会長、渡辺副会長、高橋委員、村川委員、宮尾委員、武田委員、植村委員、津金委員、青柳委員、玉川委員、岡崎委員

(事務局)
渡邊障害福祉課副参事、大木保育課副参事、川野市立あけぼの保育園長、梅沢児童育成課主事、矢上教育長、齊藤教育総務課主任、玉村学校教育部次長、相楽市立かしわ幼稚園長、山田教育研究所長、城川教育研究所統括リーダー、石塚教育研究所指導主事、築地教育研究所主任

4 議題

「特別支援教育の在り方」について

5 議事(要旨)

諮問を踏まえ、「特別支援教育の在り方」についての協議をすすめる。

  1. 発達障害者支援体制整備事業の取り組みについて(障害福祉課)
  2. 保育園における支援(保育課)
  3. 幼稚園における支援(私立幼稚園協会)
  4. 小学校及び中学校における支援(教育研究所)

上記について、各関係機関から資料をもとに説明後、自由討議を行う。その際に出された主な意見は、次のとおりである。

○平成22年に総合的な保健医療福祉施設ができる予定。そこに療育センター的な機能も設け、生涯にわたって支援していく事を考えている。

○乳幼児期から学齢期へ、そして学齢期から成人期へとできるだけ多くの情報をつなげていき、その子に合った支援ができるようにしていく。

○早期発見・早期治療では1歳半健診や3歳児健診が重要。約9割の方が受けているが、受けていない子の中に発達障害児がいる事も考えられる。来ない方々に対してどうしたらよいか考えていく必要がある。

○子ども支援センターのようなものが出来て相談窓口が1本になり、そこに行けば相談に応じて関係機関を紹介してもらえる等、どこに行けばよいか分からないという事がなくなればお母さん達は行きやすくなる。

○幼稚園や保育園の保護者は園に相談したり教えてもらったりできるが、就園前のお母さん達が心配。総合相談体制が整備できたら、PRしてよく知ってもらう必要がある。

○発達障害の場合、小さいうちはさほど問題がなくても成長していくにつれ、いろいろな所に問題や影響が出てくる事があるので、医療機関の診察を受けたり専門的な機関でみてもらったりして、その時に必要な訓練等をきちんと受ける事が大事。

○子どもの将来を考えると、専門機関の人や仲間などとの人間関係を持ち、親以外の人からも支援を受けられるように、ネットワークを作っていく事が大事。

○地域医療を担っているお医者さんとの連携も大切。

○児童に関する精神科はすごく混んでいて、1ヶ月以上、半年先まで満員だと聞く。発達障害について診断し告知できるのはドクター。しかし、現在はそれが出来るドクターが少ないといわれているので、どうしたら良いかも問題。

○小中学校や保育園では支援体制が整っているが、幼稚園は各園に任されている所があり、なかなか進んでいない。

○小学校では制度がかなり整っている。療育センターのシステムがきちんと出来上がると、小中学校も含めた一つの流れができていくのだと思う。

○発達障害者支援体制整備事業は今年度で終わりという事だが、22年に総合的な保健医療福祉施設ができるまで、今まで行われてきた事業内容については継続してほしい。

○体制整備事業の中で、巡回相談や教職員の研修を実施してもらっているが、専門家に実際に子どもの様子を見ていただいての巡回相談は大変有効である。

○研修会については、午後6時過ぎの時間帯だと幼稚園の担任の先生も参加しやすい。

○体制整備事業の協力園として、私立4・公立1の幼稚園が巡回相談に来てもらっているが、できれば全園に学期に1回位来てほしい。

○巡回相談の時に親にも来ていただいて、一緒に質問したり勉強したりできると良いのではないか。

○私立幼稚園協会でも特別支援のチームを作ってサポートしていきたいと考えている。

〇早期発見・早期治療に努め、乳幼児期・学齢期・成人期へと、生まれてから成人になるまで支援していくためには、カルテや支援シートを作成して、データを管理していく事は大切だが、そのデータを関係機関につなげていくのは個人情報の問題があって難しい。保護者の了承を得る事が必要。

○子どものために関係機関につなげていくという事を前提に、保護者の了解を得て、保護者の見方も入れたシートを作成していく。

○シートの作成では、保護者・先生・専門家の三者が一緒にかかわって作成する事が大切。

○特別支援コーディネーターの先生等に巡回相談に来てもらう時も、支援シートがあると互いに同じ観点で見る事ができる。

○書くばかりでなくチェックリストのようなものを使って、有効に活用できるような個別の支援シートを作っていきたい。

○個人情報の関係で難しい事もあるが、小・中学校だけでなく幼稚園や保育園でも同じような個別支援シートを作り、学校に引き継いでいく事も体制整備の一つとして大切。

○33園の幼稚園全てが同じ気持ちかどうかは分からないが、幼稚園としても巡回相談をお願いする以上、協力していかなければいけないと思う。

○障害のあるお子さんの支援を進めていくには、周りにいる健常児の保護者の理解も大切なので、特別支援について国が進めている事や特別支援学校の取り組みなどを一般の方に理解してもらうための施策を市として打ち出しても良いのではないか。

○小中学校の特別支援学級と通常学級とを通級していく中で、周りの子ども達が自然な形で補助し違和感なくかかわっているという例もある。そういう紹介やPRもできると良いのではないか。

6 傍聴

(1)傍聴者   1人

(2)傍聴の状況 傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。

7 次回開催日時(予定)

平成20年2月14日(木曜日) 午後3時~午後5時