平成21年第11回柏市学校適正配置審議会会議録
1 開催日時
平成21年3月24日(月曜日) 午後2時~4時
2 開催場所
柏市柏五丁目10番1号
柏市役所第二庁舎5階第5・6委員会室
3 出席者
(委員)
北川会長、寺嶋副会長、藤井委員、貞廣委員、津金委員、中村委員、青木委員(7名)
(事務局)
河合教育長、河原学校教育部長、野中学校教育課長、佐藤副参事、田村副参事、中村主任
(他検討チーム等6名)
4 議題
(1)第10回柏市学校適正配置審議会の会議録について
(2)全体調整と取りまとめ(答申案)
5 議事(要旨)
議題に関する資料について事務局から説明をし、審議項目である「全体調整と取りまとめ【答申(素案)】」に関する項目ついて、章ごとに会長の進行により、審議を行った。その際の、主な意見は次のとおり
○「第1章 市立小中学校の現状について」
・教育環境の課題のひとつに「大規模化及び小規模化が進んでいる学校がある」とあるが、大規模化と小規模化については課題が異なる部分もあるため、分けて整理したほうが良いのではないか。
・大規模化と小規模化については、次章以降の対応策等の表現方法との整合について考えることも必要である。
・課題については市の現状に即して表現するのが良いのではないか。大規模化であれば開発等との兼ね合い、小規模化であれば、市街化調整区域の問題等になるのではないか。
・原因がはっきりしているのであれば、課題について明記していくことも一つの方法である。しかし、個々の課題に言及すると特定の学校のことと捉えられてしまう可能性もある。
・現状を説明する上では、学区外就学の状況についても示しておく必要もあるのではないか。
○「第2章 小中学校及び中学校の適正配置等についての基本的な考え方」
・市全体で適正配置を考えていく中で、ある程度の幅は必要になると考えている。市全体の基準としては概ね盛り込まれているのではないか。
・通学距離について原則としては良いが、小学校1年生が4キロメートルを歩いて通うということは非常に困難なことであるということは把握しておく必要がある。限られた予算の中で何をすることが市民にとっては良いことなのかを考えていく必要はあるのではないか。
・「学校規模によるメリット及びデメリット」の中で、デメリットの視点のみとなっているが問題はないのか。
・「学校の配置と通学距離」の中の項目に「地域との関わり」とあるが、この項目の中では配置と通学距離の視点のみで良いのではないか。分けて整理することも考えられのではないか。
・今回の答申では、審議の結果として規模や通学距離については国の基準に準じている結果となったと認識している。結果のみを表現すると、国の基準をそのまま運用したとなってしまうため、審議のなかで検討された配慮する点についても明記してはどうか。
・答申については、シンプルな表現とするか、過程なども含めて表現するかは調整する必要があるのではないか。
・「学校規模によるメリット及びデメリット」については言葉の裏返しなので難しい点がある。一般論として考えていく中では、教育条件の公平性ということに視点をおいて考える必要があるのではないか。小規模校だからすぐデメリットというのではなく、教育条件の公平性においてデメリットになる点を解消していくとしたほうが良いのではないか。「教育環境の観点から~」の表現に含まれるかもしれないが、それだけでは分かりにくい。
○「第3章 市立小中学校の適正規模、適正配置の実現に向けた対応策」
・全体としての対応策としては問題ないのではないか。今後進めていくにあたり問題も出てくることも予想されるが、取っ掛かりとなる方針としては良いのではないか。
・「適正規模や適正配置が図れない留意事項」の中で、小規模校にしか触れていないが大規模校については触れておく必要はないのか。
・大規模については支えていくというよりも、出来る限り適正化させていくということのなので、この表現で良いのではないか。
・「基本方針についての意見」については対応策の流れからすると、この位置付けで良いのか。また、位置付けとともに項目名についても検討する必要があるのではないか。
・本答申を市民に聞いていくのであれば「基本方針についての意見」について明示しておいてはどうか。
・第3章については対応策について提示していくので、その対応では難しい場合について表記すると違和感があるのではないか。
・「基本方針についての意見」という項目を「本答申の位置付けについて」としてはどうか。
・「基本方針についての意見」と「適正規模や適正配置が図れない留意事項」については、第3章とは切り離してはどうか。
・「基本方針についての意見」と「適正規模や適正配置が図れない留意事項」の内容は大事な点ではあるので、明示しておくことは必要である。位置付けがそぐわないということであれば第3章の付記とすることも考えられるのではないか。
・市では通学区域制を引いているが、全体的には弾力的に運用するという表現になっているため、今までと変わらないと捉われてしまうのではないか。今後はこうしていきたいということを表現しておく必要があるのではないか。
・学区外就学によって小規模化が進む点への対応策を考えておく必要はないのか。
・通学区域については、10年間くらいの見通しがあるのならば変更することも考えられるが、頻繁に行うのは望ましくないのではないか。また、現在の状況からみて学区外就学を認めないとするのは難しい。教室が足りないなどの明確な理由がない限り認めないとすることは出来ないのではないか。
・学校適正配置の観点からすると、様々な点について制限をかけていくとなるのかもしれないが、個人の権利を制限していくということは難しいのではないか。やはり、学区外就学などから小規模するなどの現状の課題もあるが、個々の学校から離れていかないような方策を考えていくということになるのではないか。
・ひとつの方法として、現状を説明し、市民に聞いてみるというのも考えられる。
・現段階の方法としては、各区域の学校に通ってもらうために、学校に魅力を付けていくということになるのではないか。
・個人の考えというのもあるのは分かるが、地域や周辺の児童生徒が同じ学校に通っていることの良さを保護者にも理解してもらう必要があるのではないか。
○「第4章 北部整備における新設校の配置のあり方」
・「東地区の中学校予定地を小学校に変え、既存校を移転する等の対応も考えられる」としたほうが良いのではないか。
・北部地域については将来の動向により左右される点もあると思うが、新設校のみの考え方でなく、周辺校も含めて考えていくとしたことについては良いのではないか。
・第4章については、他章と異なり具体的な内容になっていると感じている。諮問では「新設校のあり方」となっているが、「新設校の配置のあり方」と変更されている。その点についてはなぜか。北部地域のみが具体的に書かれているため、特別と捉えられてしまう可能性があるのではないか。
・北部地域については、既に1校の小学校が計画中ということもあり、場所によって計画が動き出しているため、具体的な内容になってしまっているのではないか。
・答申では市全体で共通の基準の上に考えているため、北部地域のみが特別ということではない。市全体の中での北部地域ということについても表現しておく必要があるのではないか。
○「第5章 市全域の通学区域の考えた方」
・1章からの流れからも、包括的な章として表現されているので良いのではないか。
・今後進めていく上で、通学区域審議会についても触れられているので良いのではないか。
○その他
・検討の際に使用した資料等については、添付する場合において分かりやすくする必要があるのではないか。
次回は、審議で出た意見、要望を検討委員を中心に次回までに【答申(素案)】としてまとめ、審議を進めていきたい。
6 傍聴
(1)傍聴者
3名
(2)傍聴の状況
傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。
7 次回開催日時(予定)
平成21年4月に開催予定