平成27年度第4回柏市保健衛生審議会母子保健専門分科会 会議録

平成27年度第4回柏市保健衛生審議会母子保健専門分科会

1 開催日時

平成28年1月28日(木曜日)午後2時から午後4時

2 開催場所

ウェルネス柏4階大会議室

3 出席者

委員

足立千賀子 、大倉充久、鎌倉和子、菊池春樹、窪谷潔 、佐藤紀子(会長)、鈴木美岐子 、 橘房子 、中矢静子、和田靖之(副会長)、渡邊智子

事務局等

山崎保健所長、平島次長、髙木課長、根本副参事、山岡統括リーダー、友野専門監、長谷川副主幹、藤田、鳥居、岩田、磯村、山崎、茂山、丹下(地域健康づくり課)・戸来課長(保健予防課)・福島課長(子育て支援課)・高橋課長(こども福祉課)・宮島課長(保育運営課)・関口課長(こども発達センター)・中村指導主事(学校保健課)

4 議事録

議題1 パブリックコメントの結果報告

(事務局)

  • 公募意見は0件。
  • 電子申請の意見募集も0件であった。

議題2 柏市母子保健計画の主な修正内容

(委員)パブリックコメント0件というのは、どのように評価すればよいのか。そこに興味がないのか。文句がないのか。市民が積極的に見ようとしないのか。どのように評価すべきか。

(事務局)閲覧出来るように各出張所に配置し、HPにも載せました。総合計画であれば多少の意見があるが、その他の計画であると、意見はあまり多くない傾向にある。関心がないかと言われると判断が難しい。

 もし、ご意見があれば受け取りたかったが、残念ながらなかった。

(委員)反省すべきことがあるのか。

(事務局)ルールに基づいて行った。

(事務局)パブリックコメントを出すような場合は、対立点がある場合。母子保健計画は、推進していくという内容であり、対立することがなかったと思われる。委員の中で意見が対立することはなかったため、意見もなかったのではないか。

(委員)0件は残念。対立点はなくても、良い案だ、こういう意見があったというのがあったほうが良かった。0件と書くことに気が引けるというか・・・。

(委員)中間評価もあるので、積極的に住民の意見を聴取できるよう努力していきたい。

(委員)修正内容とされた『子育て世代包括支援センターの整備』を明記された。具体的な箱が今後どのように整備されていくのか、青写真ではなく具体的に述べていただくと、反応が出てくると思われる。現段階でどのような意見が出ているか教えてほしい。

(事務局)子育て世代包括支援センターについては、ワンストップでの相談支援を充実させていく。母子健康手帳交付時における丁寧な相談支援を含むものという、利用者支援事業母子保健型というものを、数年のうちに整えていくものになる。

 具体的には、母子健康手帳を保健師の全数面接によって交付される。体制と環境の整備を図るものと考えている。

 子育て世代への支援になるため、利用者支援事業基本型については、保健所とこども部と協力して、市内数箇所の整備をしていく。

 現在は、具体的に関係課で協議を図り、準備をしている。

(委員)母子健康手帳交付がスタートはいいと思うが、虐待の行為をしている割合が年齢とともに上がっていくというデータもあるため、その後の整備、フォロー体制が大切。包括支援センターでは、医療や福祉も含めた連携、整備を進めていくのか。把握した後の対応について、そちらを見越した対応が大切で、必要ではないか。

(委員)修正内容にはなかったが、取組の方向性のところで、行政が太枠だが、意味があるのか。

(事務局)計画の取組の方向性で、行政部分は太枠で明記されており、関係機関と住民は細枠となっている。計画のなかで、行政が明確に実施していけるものと考えているため,太枠に収めている。関係団体、市民の取組の方向性については、連携・協議して、進めていく内容のため、細枠とした。進捗管理を行政がしているものと、連携・協議していく内容であるものと区分けして書き分けている。

(委員)些細な質問だが、最初のビジョンにも、行政だけでなく、関係機関、住民と共にと描いていることから、太枠が行政主導型と捉えられるのではないか、と思い質問した。

(事務局)先ほどの、太枠と細枠については、分科会委員の意見がまとまれば、修正も含めて議論していただきたい。

(委員)行政主導というイメージがわく。同様に扱って欲しい。

(委員)太枠、細枠を同様に書き表すことで良いと思う。

⇒同じような線で修正

議題3 計画案のとりまとめ

(事務局)議論及び修正内容の確認をいただいたということで、修正をかけさせていただき、今計画の取りまとめとさせていただく。

 市長挨拶は、事務局に一任いただきたい。市で整えていきたい。

 この内容について、製本し、また市民周知にとって、わかりやすいように、概要版を事務局側で作成し、年度初めに向けて準備していきたい。

(委員)虐待の可能性のある行為をしている親の割合について、目標設定の考え方に、ただし国の協議内容によって変更すると明記されている。確かに、業界では話題になっている件である。この質問項目を保健師が今までの経験上、親に直接聞くことで関係が悪くなるんじゃないかと考え、国は考え直しているということである。

 但し書きで伝わるか不明だが、様子を見ながら作成した方が良いという印象を受けている。

 最後の用語集はとても良い内容である。ただし、漢字が難しいため,ふりがなをつけるなどの配慮があると良いと思う。

(委員)国の方針が出なければ、何ともいえないが、これは混乱している内容。質問について、1歳6か月児健診等では困っているのではないか。匿名であれば聞けた内容を健診の場で聞くことは、関係性の悪化につながると考えている市町村もある。母子保健計画に入れるとやらざる終えなくなってしまう。数か月で国の意見もひっくり返している経過がある。但し書きを大きくするとよいのではないか。

(事務局)確かに、この質問は、議論されている内容・要望である。この言葉で傷つけられることもある。但し、健やか親子21第2次と連動させるため、取り上げている。この内容は再検討が必要である標記であるため、但し書きでその旨を強調させていきたい。

 ふりがなについては、漢字が沢山あるので、事務局に一任させていただきたい。ご意見があればメール等で教えていただきたい。

(委員)行政計画のルールもあると思うので、ふりがなについては事務局に一任する。虐待の可能性のある行為をしている親の割合については但し書きを強調する。

(委員)母親の自殺は評価に入っていないのか。子育て、産後の悩みやうつのことは評価に入っていないのか。虐待と母親のメンタルケアが気になった。ストレスチェックの改正の法案が通ったが、母のストレスも多様であることから、気になった。

(事務局)健やか親子21第2次には、その項目は指標にない。

但し、母のストレスの状況は母子支援の中では忘れてはいけない、注意しなければいけない点である。実際に子育てをする母の精神面の不調を含めて、支援を必要とする市民がどれくらいいるのか、評価し、支援の体制を見ながら体制を組んでいく。また、自殺率については比較が難しい指標であることから、推移は見守る参考指標として、進行管理のなかで活用して事業を進めていきたいと考えている。

(委員)産後死亡率が減少している中で、母の産後の自殺が増えているので決して少ない数ではないので、今後注意をしていかれたい。

(委員)統計上出ているのかは、気になる。警察統計と保健統計がちがう。警察と保健で自殺と判断している基準があるため、把握できるのか、聞いてみたいと思った。

(事務局)自殺統計はあるが、理由は分からない状況。

(委員)どちらかと言えば、0歳(6か月未満)での自殺が多いので、どうするかということだが、妊婦からの支援が必要かと思う。ハイリスク特定妊婦の施策と連動するのかと思った。

(委員)おそらく、保健事業、乳児健診の保健事業のなかでは、母親のメンタルは把握していくと思うため、指標にはあげていないが、中間評価でみていくといいのではないかと意見を聞いて感じた。事務局でも考えて頂きたい。

(委員)母子保健計画の中に入るか不明だが、教育という部分のなかで、親になる前の世代への啓発等も含めた体験は、この計画の中に必要があるのか聞きたい。未来の親づくり。

(事務局)基本目標2施策分野(2)にある『健やかな体と心をつくる学びの推進』という項目の中で、ご指摘いただいた児童、生徒の思春期世代への教育をまとめている。非常に重要な項目と考えている。基本施策1.『心身の健康づくりの基本に関する教育の推進』、基本施策2.『健康的な生活習慣の獲得に向けた環境整備』に家庭や・学校・地域が連携を持った取組に明記させていただいた。

(委員)子育て世代包括支援センターの活動の範疇には含まれないのか。範疇が思春期からであれば、センターを中心とした施策というものも出来るのではないかと思った。

(委員)これから、包括支援センターの役割機能が明確になっていくかと思う。

議題4 

推進体制のあり方について1.

(事務局)平成28年度に計画開始とし、中間評価の調査及び計画の修正については、2年間をかけて実施したい。

 10年目については、終了年度(37年度)の前年度に最終評価を明記しており、H37年度に次期計画のベースライン調査、次期計画の策定と明記している。

 計画に基づいた推進をはかるため、土壌づくりも進めていきたい。関係機関、地域住民と共に情報共有、連携を図ることをイメージしている。

 母子保健計画の年間スケジュールについて、初年度のみ分科会は1回のみ。次年度以降は春と秋の年2回としたい。

(委員)これから、評価ということになると思うが、進捗管理のイメージの図を見ながらお話したい。

 実際の調査、評価のための調査が行われる。関係機関が集まる分科会委員の中で、分科会において、現場の中でどのような変化があったのかを把握できる調査があっても良いのではないか。

(事務局)委員の方々に、各現場の状況を把握する機会を設けたいと思っていた。ありがたいご発案。関係機関の皆さんに分科会委員となっていただいている。調査にご助言いただけると嬉しい。また現場の状況を教えて頂ければと思っている。

(委員)委員も進捗管理に責任を持って、積極的に関わるということでお願いしたい。

(委員)イメージ図について、事務局からは、この中に地域住民も含まれると説明があったが、行政・関係機関・地域住民が共にということを言葉に出した方がよいのではないかと思う。地域住民、いわば子育て世帯を中心に据えるイメージ。保健事業のなかで、積極的に声を拾っていくというイメージが必要かと思った。

(事務局)子育て家庭の状況も含めて、進捗管理を進めていくことが大切だと思う。関係課・関係機関と共有できる準備をしていきたい。

(委員)スケジュールについて確認だが、10年間ということで、H37年度が最終年度にあるが、次期の計画策定が38年度になっているが、大丈夫か。

(事務局)1年度ずれている。訂正したい。

(委員)ベースライン調査はいつか?

(事務局)訂正させていただく。H38年度は次期計画の開始。H37年度が次期計画のベースライン調査・次期計画の策定にしたい。

議題4 推進体制のあり方について2.

(事務局)中期的計画、短期的計画についてである。10年間の計画のなかで、中期的に5年で評価するためのアクションプランとして中期的計画として、事業及び事業外の取り組みも含めて整理したい。短期的計画として、1年度のPDCAをまわすため、事務事業シート等を用いて、事業施策の計画実施と評価をを進めていきたい。

 毎年度の指標の推移は、中期的計画に示し、管理していきたい。

 関係機関団体との連携のありかたや、母子保健に関する啓発の内容や防災等も整理をしていきたい。

(委員)縦に追う調査も必要なのではないだろうか?今0歳の子が5歳にあるのを考慮して、縦の指標を管理したほうがよいのではないか。

(事務局)健やか親子21第2次の評価は、まさに縦を追うイメージであるので、少なくとも柏市においても、そのような視点で管理もしていきたい。

(委員)ここに出ている評価指標はアウトカム評価がほとんど。一部プロセス評価があるが、行政、関係機関、市民の取り組みの方向性への評価は、どのように考えるか?

(事務局)取組の方向性についての評価については、ロードマップと照らし合わせた考察が、方向性と照らし合わせたときの評価となるのではないか、と思う。また分科会委員からの意見をいただきたい。

(委員)アウトカム評価だけだとうまく評価がむすびつくものと、取組みとの因果関係が見え難い場合もある。取り組みの方向性に現れている「連携や推進」が入っているが、それをプロセス評価としてみていく必要があるのではと思う。

(委員)施策評価として、予算をとっているため、アウトカムになっているという評価が予算を考慮すればそんなに手間にならないのではないか。

(委員)産科で、特定妊婦がかなり把握できるようになっている。そこが、どのように小児科までつながっているか大体把握できるようになっている。

 産科では早いと1か月、1年で経過がみれなくなってしまう。その後のハイリスクはどうなるのか、小児科と産科の連携の中で評価していくことが必要だと思った。今後の評価にどうつながっていくか把握したい。

H28年度の分科会について(スケジュール確認)

(事務局)

H28年度秋ごろに第1回の分科会を予定している。開催されるまでの間は、各委員に連絡調整をさせていただき、関係団体、機関の状況やご意見を頂戴するような連絡調整をしたい。進捗管理にあたり声を掛けさせていただきたい。9月に専門分科会でこのような機会を設けさせていただきたい。

5 傍聴

傍聴者なし