平成27年度第3回柏市保健衛生審議会母子保健専門分科会 会議録

平成27年度第3回柏市保健衛生審議会母子保健専門分科会

1 開催日時

平成27年10月27日(火曜日)午後2時から午後5時

2 開催場所

ウェルネス柏4階大会議室

3 出席者

委員

足立千賀子 、大倉充久、鎌倉和子、窪谷潔 、佐藤紀子(会長)、鈴木美岐子 、田牧徹、 橘房子 、中矢静子、巻淵順子  、和田靖之(副会長)

事務局等

山崎保健所長、平島次長、髙木課長、根本副参事、山岡統括リーダー、友野専門監、長谷川副主幹、藤田、鳥居、岩田、磯村、山崎、茂山、丹下(地域健康づくり課)・戸来課長(保健予防課)・福島課長(子育て支援課)・中村専門監(こども福祉課)・宮島課長(保育運営課)・関口課長(こども発達センター)・増田課長(学校保健課)

4 議事録

議題1 母子保健計画(案)について

1.母子保健計画の体系(修正案)
  • 「安心した妊娠・出産と、心ゆたかに子育てができるまち」の施策(1)-4.「災害等における危機管理体制の整備」の市民の取組「主体的な出産、育児のための家族関係及び夫婦関係の構築」は大事だが、ベースとして基本施策3.に含まれており、基本施策4.に記載しなくてもいい。
  • 「災害等発生時及び発生後の避難場所や方法等の情報収集について」は、市民に向けたものとして,非常時の食料や飲料水の備蓄、防災訓練への参加など家庭でできることを具体的に記載した方がよい。

(回答)整理して取り入れたい。

2.母子保健計画の指標(修正案)
  • 虐待に関する指標(No.26)の目標値が0パーセントとなっているが、0であることが望ましいのはわかるが果たして現実的に可能なのか。また、育てにくさの指標(No.38)の目標値はどのように設定したのか。

(回答)No.26の指標については、国のベースライン値を見据えながらではあるが、0であるべきとして目標に据えている。No.38の指標は柏市独自の指標で、母子保健施策を行う上で重視したいものとして設定した。また、参考2に回答の内容及びその割合を記載しているが、育てにくさを感じている者の推移だけでなく、回答内容を含めて把握していきたい。

3.母子保健計画(本文案)
第2章 現状と課題
  • 晩産化について、2人目が30代等で慣れていれば育児に問題はなく、初産が何歳かが問題である。

(回答)初産年齢に関するデータは整理できていないが確認したい。

  • 女性の雇用数の増加とは、まさにM字カーブの下がっている部分の話である。最近、上がってきているという報道もあるが、柏市の経時的な変化についてわかりやすくした方がいい。
  • 中絶率について、全国的な変化、数、等 割合や経年的な変化を見せてほしい。

(回答)全国的には国による人口動態調査していないため、比較が難しい。ただし、柏市の経年変化については、別のデータから推移を整理したい。

  • 「要保護、要支援家庭及び支援の必要な妊婦の増加及び複雑化」の妊婦の支援に関する根拠について、「支援件数が経年的に増加していく」とあるが、経年的増加の具体的データを明示した方がよい。

(回答)「支援」の区分に関する整理ができておらず、経年的な把握はできない。母子保健の実態を示す記載について検討したい。

第3章 基本目標1
  • 第3章の記載の考え方だが、具体的取り組みと基本施策ごとの記載内容との整理のしかたがわかりにくい。

(回答)目指すべき方向性を記載していくこととして整理していきたい。

  • 災害時のシミュレーションとして避難訓練をするなど災害時の行動について啓発しているが、地域の自治会の具体的活動例等も必要でないか。

(回答)救護体制の整備や防災訓練については推進を図っているが、改めて連携強化が必要であり、記載内容も検討したい。

基本目標1 施策(2)
  • 虐待に関連するケースに関わる機会も増えてきたが、産科医でも地域で誰に相談してよいかわからない。病院同士も横のつながりを持ちつつ、行政の福祉機関ともつながり、全体として協議する場の設定が必要である。
  • 医療機関が定期的に集まってオープンベースで参加でき、情報交換できるような会議があるといい。
  • 各医療機関の先生方が支援を必要と判断したケースについて、情報提供先や仕組み、その方法が分からない上に守秘義務もあり、福祉と保健、地域の医療関係者との連携体制作りをすることが必要である。
  • 具体的な仕組みづくりや仕組みに関する情報提供等の内容について検討してほしい。
  • 地域連携のところで「児童相談所」の記載がないが、妊婦への児童相談所の関わりがわからない。

(回答)家庭環境により支援が必要であれば、保健師から情報提供がある。出産後は養育環境が課題であり、子どもの保護も念頭に置き保健師と一緒に対応することが多い。

(回答)整理して記載内容を検討したい。

基本目標2 施策 (1)
  • 乳幼児が保育園・幼稚園等の様々な施設に預けられているが、認可/認可外の保育園等も含め、定期的なチェック等を行っているのかを知りたい。

(回答)認可、認可外を問わず、市内に保育施設は多数あるが、国が認可等一定の基準を設けている。柏市においても、認可外等含めて年1回の定期的な監査及び随時必要があれば追加で監査を行っている。現状としては、監査が不十分なこともあり、時間はかかるが、更なる充実を図っていく必要がある。

  • 基本施策3「子育ち、子育て、親育ちに関する啓発・環境整備」とあり、子育てをしていく上で道路や公園等の整備は関係してくるのかと思う。環境整備等についても母子保健の観点から提言していくことが大切であり、他の計画と連動させていく様子が見えるとよい。

(回答)本計画は母子保健に特化したものであるため、それに関連した内容とするが、他の計画と連動を図りながら、母子保健分野として提言をしていきたい。

基本目標2 施策 (2) 
  • いじめ相談等も取組に含まれ、今後、いじめの相談先等も提供していくのか。
  • 学校では、性、たばこ、酒、薬害などが該当するが、いじめも大々的に取り組んでいる課題である。

(回答)主には健康、性に関わる部分が母子保健の分野に該当するが、いじめも「児童生徒の健やかな心身の成長に向けた環境づくり、相談先等の情報提供」を考慮すれば重要な内容であり、関連事項として含まれてくると考える。

(回答)毎月教育連絡会議で情報共有をすることにより、教育委員会とは連携を取りつつ対応している現状がある。

  • 健やか親子21で10代の自殺があったが、健全な育成の観点から母子保健計画に含めた方がよい。相談機関を明記する等でもよいが、それのみでは弱い。

(回答)「健やかなこころと体をつくる学びの推進」における推進の一つに該当するものと考える。表現や推進体制については関係部署と協議の上、再度整理したい。

(回答)保健予防課と保健福祉総務課で連携して柏市全体の自殺対策を進めている。現在、江戸川大学の先生が地域分析を進めており、今後、その分析に基づく地域施策を進めていく予定。

基本目標3 施策 (1)
  • 具体的な取組における「病児・病後児保育事業の推進」とあるが、柏市内の病後時保育施設は1箇所のみで、非常にニーズが高いのに対応できていないのが現状である。また、基本目標3の中の「配慮が必要な子」に病児、病後児も含まれるのは少し違和感を感じる。

(回答)病児・病後児保育については基本目標1に入れた方が望ましいかもしれない。

(回答)柏市では病後児で1施設のみで1日3名しか受け入れられず、近隣他市や中核市と比較しても非常に小規模である。今年度から始まった計画では5ヵ年度のうちにもう1施設を作ることとしているが、加えて、時期を早めること、病児も含むこと、使いやすさの点で運営方法等の仕組みづくりに努めることとしている。

  • 母子保健の分野は就学前までかと思うが、「継続的な支援」とはどのくらいの年齢までを含むかがわかりにくい。

(回答)就学前までは手厚く支援できるが、学童期になるとフィールドが変わり、主体となる機関は変わっていくが、それまでの支援がつながるように連携していくという内容を明記していきたい。

  • 継続的に支援していくための一貫した体制を作るということが大事ではないのか。
  • 「妊娠期からの児童虐待防止対策」の期待する取組みに小児慢性特定疾病対策があるが、本来「発達発育・養育環境等の不安の軽減」に含まれるのでないか。

(回答)妊娠期からのリスクの一つとしているため、「発達発育・養育環境等の不安の軽減」に追加をしていきたい。

議題(2) 母子保健計画の推進及びその評価について

  • それぞれの具体的な支援については別枠になるのか?

(回答)母子保健計画の本編については、10年計画の内容を記載しており、具体的な支援等の内容については、中期的計画及び短期的計画で示していく。進捗管理についても、現在使用している事務事業シート等を活用した内容を考えている。

  • 第5次総合計画も関連するのかもしれないが、柏市の中で母子保健に関する優先順位は何か。10年間の計画として着実に推進していくための目標は明確になっていた方がよい。

(回答)常に母子保健の事業は展開しており、各事業の目標を据えながら遂行しているが、母子保健計画策定後の各事業によるアプローチ法は関連指標の改善に紐付けていく必要がある。第5次総合計画の母子保健分野においては優先順位を設定して各関係機関と調整を図っているところ。

(回答)母子保健は全ての親子へのポピュレーションアプローチであり、優先順位をつけるのは非常に難しい。 母子保健計画の策定後は人的な体制整備や予算の確保を行っていきたい。

議題(3) パブリックコメントの実施について 

  • パブリックコメントの際に公表する内容は何か。

(回答)本日の意見を踏まえ、調整し、案として固めたものを全て公表予定。HPにも掲載予定。

議題(4) 母子保健計画に関連する今後のスケジュールについて

 意見なし

5 傍聴

傍聴者なし

6 次回開催日

平成28年1月28日(木曜日)予定