平成27年度第2回柏市保健衛生審議会母子保健専門分科会 会議録

平成27年度第2回柏市保健衛生審議会母子保健専門分科会

1 開催日時

平成27年9月1日(火曜日)午後3時から午後5時

2 開催場所

ウェルネス柏4階研修室

3 出席者

委員

足立千賀子 、大倉充久、菊池春樹、窪谷潔 、佐藤紀子(会長)、鈴木美岐子 、橘房子 、 中矢静子、 巻淵順子  、和田靖之(副会長)

事務局等

山崎保健所長、荒巻専門監・髙木課長、根本副参事、山岡統括リーダー、友野専門監、川口専門監、川崎副主幹、長谷川副主幹、藤田、鳥居、岩田、磯村、山崎、茂山、丹下(地域健康づくり課)・戸来課長(保健予防課)・福島課長(子育て支援課)・高橋課長(こども福祉課)・宮島課長(保育運営課)・関口課長(こども発達センター)・増田課長(学校保健課)

4 議事録

1 柏市の母子保健の実態検証

柏市親と子の健康度調査アンケート結果について
  • 満足度について、助産師活動で把握している現状と違う印象を受ける。生後2~3か月までの母は、ゆとりがある状態ではない。どうにか大丈夫である程度ではないか。子どもの月齢や年齢、家庭による差もあるので、その声も大切にしていく必要がある。
  • 母乳を希望していたが、希望が叶わなかったケースも多いことから、母乳栄養に対するアプローチも検討してほしい。
  • 妊娠出産期で大切なことは、安心して安全に産むことであり、安全安心な子育てに移行していくことが大切。全体像から把握することと個別のケアは、意識して考えていく必要がある。
  • 母乳にこだわった結果、体重増加不良となるケースもある。一概に母乳栄養を推進すべきとは言えない。
  • ゆったりとした子育ての「ゆったり」という表現は抽象的である。経済状態も関係してくるのではないか。
  • 妊娠出産期の満足度は、里帰り先での出産や転入等もあり、柏市における妊娠・出産に関する満足として充分に評価できない。夫の協力や出産施設の状況等の他の項目との分析も必要。
  • 親子が集える場所の利用状況について、充分に情報提供されていない結果が表れているのではないか。保健師がいる窓口で、母子健康手帳を交付された場合は、充分な周知がされていると思われ、保健師がいない窓口での周知方法について考えてほしい。
  • 親子が集える場所の利用状況については、親が行けないのか、行きたくないのか、また地域性や年代等も踏まえて検討していくべき。
  • 子育て支援は、自助・共助・公助により推進されるため、集える場所の利用がなくても、困っていないことも予想される。地域や年代に分けた分析をすると良い。
柏市の母子保健における課題の整理「柏市における母子保健に関する現状とその課題に基づく施策展開の方向性について」
  • 子育ては親の責任が大きい。親育ちを基本目標に据えたことは大変良いことである。
  • 基本目標の表現にばらつきがあり、主体が行政なのか、市民なのかがわかりにくい。
  • 基本目標は、地域住民のあるべき姿や目指す地域の姿を表すので市民主体の表現とし、施策展開は取組みなので行政主体とすることが良い。

2 評価の指標となる項目及び目標値の検討

  • 切れ目のない妊産婦、乳幼児への支援は、本計画における大前提である。わかりやすくするという意味で、基本計画を、妊娠期、乳幼児期、学童期、思春期等、年齢区分による整理をしてはどうか。
  • 医療機関との連携による乳幼児の健やかな成長の支援として、予防接種に加え、乳幼児健診も追記してほしい。
  • 基本目標「妊娠期からの児童虐待防止対策」の『リスクを抱えた妊産婦及び家庭への支援』では、妊娠期からの情報把握が重要。
  • 母子手帳交付時に、妊婦の状況を把握することは大切だが、産院の方が妊婦の状況を把握している。妊娠期から、産院をいかに巻き込んでいくかが重要。
  • 妊娠期から母の状態を把握するため、母子健康手帳交付時は最初の接点であり、保健師や助産師が会うことが大切。必要な情報を得ることで、切れ目のない支援につながる。
  • 家族を巻き込んだ子育てになるような働きかけが大切であり、行政と医療の協力体制も重要。
  • 災害時の危機管理や情報提供について、妊娠・子育て期の市民に対し、きちんとした情報を伝えるなど、具体的な支援が表現されると良い。
  • ハイリスク妊婦の早期把握や早期支援のためには、判断基準、情報把握や医療機関との情報共有の体制が重要。
  • リスクを抱えた妊産婦や家庭をより早期に把握するためには、地域住民の気づきも大切であり、地域ぐるみで支援をしていくことも必要。
  • DV等による望まない妊娠への対策として、主体的に妊娠出産を考えられるように知識の提供が必要。また、飛び込み出産等、妊娠を把握できないケースもある。医療機関の対応や医療機関との連携強化、アセスメントによる早期把握が重要。
  • 思春期保健による正しい妊娠・出産に関する啓発、医療機関との連携により支援していけるよう表現していくべき。
  • 親になる教育に関する内容が含まれていないが、親になる自覚を育てる取組みとして、自助と共助の視点を含めて、親への教育について記載してほしい。
  • 健康的な生活習慣の獲得について、スマホやテレビのみでなく、外に出て、情報を得る機会ができると良い。
  • 柏歯科医師会では、フッ化物利用促進や歯間ブラシ等の利用について、保育園や幼稚園、小学校などの地域会場を活用した取組みで推進している。今後は、祖父母を巻き込んだ指導として、シルバーに向けた働きかけも強化していきたい。
  • 発達障害について、地域住民に対する情報提供は充実してきており、今後は『正しい』情報が安心して入手できるようにすることが大切。
  • 合計特殊出生率も、目標値を明確に提示して、評価指標にしてはどうか。

5 傍聴

傍聴者なし

6 次回開催日

平成27年10月27日(火曜日)予定