平成27年度第1回柏市地域公共交通活性化協議会 会議録
1 開催日
平成28年3月24日(木曜日)午前9時45分~11時20分
2 場所
柏市役所分庁舎2 第1、2会議室
3 出席者
1.委員
藤井委員(会長)、石井委員、野村委員(尾崎委員代理出席)、篠崎委員(齋藤仁志委員代理出席)田村委員(近藤委員代理出席)、伏野委員、田中委員(花崎委員代理出席)、太田委員(飯塚委員代理出席)竹内委員、吉崎委員、窪田委員、竹浪委員、石戸委員(松丸委員代理出席)、齋藤崇志委員、小川委員、宮部委員、東條委員、岩崎委員、君島委員(吉川委員代理出席)、小島委員(大竹委員代理出席)、込山委員(下委員代理出席)
2.事務局
石黒副市長、交通政策課 内田課長、佐藤副参事、片山統括リーダー、大山副主幹
3.傍聴者
3名
4 議事(概要)
1.地域公共交通活性化協議会について
以下3件の議題について、全会一致で承認を得た。何れも質疑なし。
(1) 協議会規約等
協議会規約及び協議会会議運営規程、協議会事務局規程並びに協議会財務規程
(2) 協議会役員
会長 藤井委員、副会長 石井委員、監査委員 近藤委員並びに窪田委員
(3) 平成28年度予算
2.地域公共交通網形成計画の策定
次に、事務局より以下3件の報告事項を説明した。
(1) 地域公共交通活性化協議会について
- 委員 立地適正化計画とはどのように連携していくのか。
- 事務局 立地適正化計画は、今年度、検討会議及び検討部会で検討を進めている。交通に関して言うと、市内の拠点間、及び拠点から拠点以外への交通をどうするかという観点があることから交通政策課も検討メンバーに入っている。こうしたことから立地適正化計画における協議事項は当協議会にもフィードバックするつもりでおり、当協議会と検討会議が互いにやり取りをしていくつもりである。
- 委員 立地適正化での検討内容は当協議会で報告するのか。
- 事務局 折を見て報告する。
- 会長 立地適正化には時間軸が影響しており、街づくりは長いスパンで考えなければならない。公共交通網形成計画にもスパンはあるが、現実に今困っている人もいるし、高齢化が進み公共交通が必要な状況にもなることから街づくりの時間タームよりも短い。立地適正化という全体計画を見ながら、今手を打つところはどこか、拠点に向けた取り組みプラス今、地域が抱える問題を検討する必要がある。
- 委員 資料4の20ページ、策定の方向性に関する説明の中に、拠点間のアクセス確保とあるが既に拠点は決まっているのか。また、交通手段の確保対象は市民のみならず柏市への来訪者も対象と考えているのか。資料4の22ページ、28年度の調査内容は決められているのか。ニーズ把握は市民だけなのか、物流で通過する人なども対象なのか。
- 事務局 資料4の20ページ、市の拠点としては、総合交通計画で柏駅、柏の葉キャンパス、沼南地域の3つを拠点として設定し、第五次総合計画においても都市拠点及びふれあい交流拠点として設定している。なお、当該拠点間のアクセスはバス路線が確保されているが、3つの拠点間をさらに連携し、拠点の機能強化や拠点間の交流等を図っていきたい。その他、拠点周辺各地に向けてもアクセスを確保していきたい。なお、交通手段を確保する対象者は、来訪者を含めた住民である。資料4の22ページ、28年度に実施する調査内容は、国の国庫補助金概算要望で参考見積の添付が必要とされていたことから調査項目としてまとめている。基礎調査業務の内容としては、計画準備、計画策定の背景、都市概況の把握、これは総合計画や立地適正化計画のデータ等も活用し、同様に両計画を踏まえ街づくりにおける方向性、交通の視点での取りまとめを進めていく。また、現状の実態把握、いわゆる市民ニーズについては、当初、市民アンケートを想定していたが、過日、藤井会長から、ウェブなどを活用したアンケート手法があることを伺ったところであり、来訪者など市民以外の意向を把握できるのではないかと考えている。そのうえで28年度の基礎調査項目としては、課題の整理を行うところまでの業務を想定している。資料4の20ページの補足説明だが、高齢者をはじめとした移動手段の確保については現状は自動車に頼った移動が多いが、今後高齢化が進むことで自動車以外の移動を考えなければならない。基本は徒歩での移動、次が公共交通利用との流れになるが、現状の交通網では自動車が利用出来なくなった際に支障がでることから公共交通の見直しが必要となる。拠点については、北部、中央、南部に3つの拠点を設け、各拠点間の連絡機能を強化する。また、3つの拠点以外にも生活するうえで身近な鉄道駅周辺を生活拠点とし、駅までの移動を考えていくということになる。
- 会長 拠点には都市機能や暮らしの側面での拠点という考え方がある。これら拠点に合わせて交通でどのように支援していくのかが課題である。また、まちづくりとの連携の話があったが、立地適正化計画の考え方を後追いせずにフォローできるか。今、考えながら進めるというスタンスで協議会を進める必要がある。事務局には、その都度、立地適正化計画の進行状況を報告いただきながら進めてもらいたい。
- 委員 交通がどうカバーしていくかと言う観点では、出掛けるために必要なものは交通がカバーするが、生活の全てをカバーできるものではない。どのような目的で外出するのかを来年度しっかりと把握することが重要であり、お願いしたい。 資料4の12ページに記載があるが、法改正により地域公共交通連携計画がコンパクトプラスネットワークの考え方へと替わったところだが、国の運輸局から連携計画当時の策定の考え方や注意点などが示されており、今後の議論での参考になると思う。コミュニティバスやデマンド交通が全て解決すると思い込むのは駄目であり、何のために走らせるのか、どのような役割を果たすかをしっかり位置付ける必要がある。また、地域要望と実際の利用とが一致せず大きな赤字になるケースがあることから、現場を知り、事前の調査を行う必要がある。さらに、バス等に乗ったことが無い中でこれらのことを考えることで、調査で得られた結果と実際の需要とが乖離した計画になりやすい。また、コミュティバス等を早期に運行しなければならないという義務感が出てしまい、ニーズや採算性を検討せずに走らせることだけが目的になっている。こうしたことからも、交通を検討するうえでは皆が共通認識を持ってやっていかないと実現はしない。
- 会長 交通網形成計画及び立地適正化計画は中核市の中での動きはほとんどない。これは難しい問題が内在しているせいでもある。現時点、柏市の人口は縮小傾向にない中でコンパクト化をどう考えるかなど問題は多い中、集約するために交通問題を早急に考えると問題意識にずれが生じる。今後は、今回指摘部分を含めて交通問題を検討しなければならない。
(2) 国庫補助金の交付申請について
質疑なし
(3) 計画策定業務委託の事業者選定について
質疑なし
5.次回開催予定
次回会議は平成28年8月上旬を予定
会議資料
資料1 協議会について(規約,役員選出,予算)(PDF形式 122キロバイト)
資料2 協議会規約等について(PDF形式 139キロバイト)