平成27年度第6回柏市建築審査会会議録
1 開催日時
平成28年3月14日(月曜日)午後1時30分~3時5分
2 開催場所
柏市役所本庁舎3階 庁議室(柏市柏5丁目10‐1)
3 出席者
- 委員
坂本会長、平澤会長代理、後藤委員、髙橋委員、田中委員 - 説明員
建築指導課 大久保課長、平久副参事、古谷主幹、鈴木副主幹、齊藤副主幹、福井主査
- 事務局
開発事業調整課 澤課長、松田副主幹、佐々木副主幹
4 議題
建築基準法第43条第1項ただし書の許可に係る案件 1件
建築基準法第56条の2第1項ただし書の許可に係る案件 2件
5 議事(要旨)
事務局及び説明員から、案件の内容を説明した後審議を行った。その際に表明された主な意見は次のとおり
案件第1号(建築基準法第43条第1項ただし書の許可)
- 委員
下水道用地については、市の所有であり地目も公衆用道路としているのだから、市道認定をするべきではないか。 - 説明員
一般的な下水道用地であれば、区域をフェンス等で囲って人車等の往来はできないような構造となるのだが、当該地はそのような形態をとっておらず、過去からのいろいろな経緯もあって、現在もこのような状態で管理することとなっているものである。 - 委員
当該地で何度かこのような許可申請があったかと思うが、これから許可申請に該当するような案件が出てくる可能性はあるか。 - 説明員
今回の建ち並びの説明をした中でも築年数の長い建物が幾つかあるので、今後同様の許可申請の可能性はある。
審議の結果
当該建築許可について同意することに決した。
案件第2号(建築基準法第56条の2第1項ただし書の許可)
案件第3号(建築基準法第56条の2第1項ただし書の許可)
- 委員
平成19年の認定の際は柏市の基準はまだ無く、平成11年の国の運用指針の判断だけで問題がなかったが、今回の建て替えに伴い改めて認定をするに当たり、柏市の基準が平成20年にできたことで、それに照らすと許可が必要ということだが、平成19年の認定の際との整合性については問題ないのか。 - 説明員
平成19年の認定の際は、平成12年の柏市の認定基準を適用したものだが、当時は今回の新基準のように、全体の認定敷地より低い個々の建物の設定敷地において、対象区域外に及ぼす日影への配慮というものがなかった。平成11年の国の運用指針でも、対象区域外への日影の影響には配慮せよという内容が含まれていたが、平成12年の柏市の認定基準にはその考え方は入れられていなかった。ただし、運用指針で配慮事項をうたっていても法律自体が改正等されたわけではなく、法律的にも認定区域全体で判断していけばよいという条文となっていたため、平成19年の認定については適合と判断されたものである。日影の配慮事項が国の運用指針にあるのに、柏市の基準にはなぜ反映されていないのか当時の基準の考え方は不明なのだが、このような状況のため平成19年当時は今回のような考え方が反映されていなかったということである。他の行政庁については、平成11年以降に新しい基準が作られ、認定区域外への日影の配慮事項は含まれているが、併せて既存の建物を含んで一団地認定をする場合、当時の認定基準に適合している建物については新しい基準は適用しないという内容となっているところもある。また、平成20年の基準については、千葉県がまず改正を行い、県内の連担の一団地認定基準を持たない行政庁が県に倣って同じ内容の基準を設けたので、千葉県内については同じ基準で運用されていると聞いている。
- 委員
他県の行政庁等はどのような状況か。 - 説明員
幾つか調べたところ、既存の建物を含む連担の一団地認定をする場合は、認定した当時の認定基準に適合していれば新しい認定基準は適用しないという基準になっているところと、過去の認定において適合しているものについては、法律の規定より厳しい建ぺい率で建てられているものは、新しい基準を適用しないというところもあった。 - 委員
建築基準法は改正されていないのに、柏市の基準が変わったために適合しなくなったから、許可の対象として審査会に諮るというのはちょっと厳しいと感じるので、今後柏市の運用基準の中で対応できるよう、千葉県の基準などを参考にしながら見直しをした方がいいのではないか。 - 説明員
今回も基準の改正を検討したのだが、計画等の関係で時間的な余裕が無かった。改正をするためには県内同じ基準で運用しているので、千葉県等と相談しながら検討していく必要があると考えている。今後、同様の不適合案件が出てくる可能性が十分あるので、千葉県と相談しながら柏市の認定基準を改正して、次回以降の案件については基準の範囲内で対応していけるようにしたいと考えている。
審議の結果
当該建築許可について同意することに決した。
6 傍聴者
0人
7 次回開催予定日
平成28年4月22日(金曜日) 午後1時30分から