平成22年度第2回柏市建築審査会会議録

1 開催日時

平成22年11月29日(月曜日)午後1時30分~午後3時00分

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号
柏市役所第2庁舎5階 第2委員会室

3 出席者

(委員)

杉山会長、横山会長代理、内田委員、反町委員、寺嶋委員、藤井委員

(説明員)

建築指導課:鈴木課長、山中副参事、澤主幹、相田副主幹、藤田副主幹、格内主査、友滝主査、横田主事

(事務局)

都市計画部:増田次長
開発事業調整課:祐川課長、平久主幹、堀江副主幹、佐々木主査

4 議題

建築基準法第44条第1項第4号の許可に係る案件  1件

5 議事(要旨)

事務局及び説明員から、案件の内容を説明した後審議を行った。その際に表明された主な意見は次のとおり

案件第1号(建築基準法第44条第1項第4号の許可)

(委 員)上空通路を支える架台の幅はどの程度か。

(説明員)最小の位置で6.7メートル、最大の位置で8.4メートルの幅となる。

(委 員)上空通路の設置基準において、幅員は6メートル以下としなければならないこととなっている。上空通路そのものではないが、構造体が道路上空を7メートル以上占用する計画となっており、道路交通上問題はないのか。また、有効幅2.1メートルの上空通路を支える構造体としては非常に大きい気がするが、なるべく上空の占用部分を少なくする方向に計画できないか。

(説明員)上空通路以外の部分は囲われた状態でないことから、視認性や透過性の面においては、道路交通上の障害にはならないと考えている。道路管理者や柏警察署に対しても、アーケード協議会において説明しているが、視認性等に関する意見は特段出なかった。また、構造体の大きさについては、上空通路の道路占用範囲を最小とするため道路と正対させた結果、建物とは斜めに接するようになるので、構造的なバランスをとるにはこの大きさのものが必要である旨設計者より聞いている。

(委 員)上空通路は梁の上でどのように支えられているのか。

(説明員)上空通路の部分は梁に強固に接続し、それを支える構造体についても縦横の梁でしっかり結合する形となっている。

(委 員)構造体の形状が不整形で、それを支える柱の1本が既存建物と接近しており、クリアランスが余り無いように伺えるが、整形にしなかった理由があるのか。

(説明員)平図面上では柱の基礎部分まで表示しているので、建物と近接しているように見えるが、実際はその内側の柱部分が接することになるので、クリアランスはとれていると考える。また、構造体の形については、新築側はある程度設計の自由度があるものの、既存側は地中梁や既設の施設等の関係で柱の設置位置の制約があるため、最大の変形等を考慮したところ、このような計画になったと聞いている。

(委 員)フレーム剛性のためであろうが、2階床レベルにも内側の小梁2本を含む計4本の梁が7メートル以上に渡って道路上空を横断する設計となっているようである。もう少し上空を塞ぐ構造物を軽くできないか。

(説明員)上空通路を3階に設置することにより、その下の柱が通路より高くなってしまうので、その中間部分の剛性を上げるためにはやむを得ないとの理由で、このような設計になっている。

(委 員)医療法上の申請はされているか。

(説明員)今回の上空通路の同意が得られ次第、医療法上の手続きに入る旨、申請者からは聞いている。

(委 員)新築建物の3階と既存建物の3階の利用形態を考えたときに、上空通路を3階へ設置することについてはどのように審査したか。

(説明員)既存建物内に点在しているリハビリ施設を今回の改修に合わせて新築建物3階に集約し、既存建物内で一番病室の多い3階と接続することにより、入院患者や病院スタッフの医療環境の向上が図られると考えている。

(委 員)厨房を新築建物の1階に移設する計画だが、従来よりも配膳等の導線が長くなるのか。

(説明員)移設後の厨房にはエレベーターが隣接し、3階ではエレベーターからすぐの上空通路を渡って、既存建物の病室に到達できる。また、配膳には現在同様保温型のワゴンを使用するなど、上空通路の分だけ導線は長くなるものの、さほど事務的な負担増などの影響が出るとは考えていない。

審議の結果

 当該建築許可について同意することに決した。

6 傍聴

(1) 傍聴者

2人

7 次回開催予定日

平成23年2月16日(水曜日) 午後1時30分から