1　開催日時

　平成24年10月26日（金曜日）午前10時～11時

2　開催場所

　柏市役所本庁舎5階　第2委員会室

3　出席者

• 開発審査会委員
  伊藤委員、小野委員、反町委員、保田委員

• 宅地課
  横山課長、澤副参事、藤井副主幹、堀越副主幹

• 事務局
  鈴木都市部理事、祐川課長、堀江副主幹、浅野副主幹

4　議題

• 議案第1号　開発行為の許可について　「医療施設」
• 議案第2号　柏市開発審査会運営要綱の改正について

5　議事（要旨）

　議案第1号については、事務局より内容の説明を行い審議の結果全員一致で異議のない旨の結論を得た。主な質疑応答審議内容は以下のとおり。

• 委員　開発行為に該当しないという理由で開発区域の隣に駐車場を設置することに疑問があるが、この区域の緑の基本計画はどうなっているのか。
• 宅地課　緑の基本計画では、この区域を保全配慮地区としている。そのため、開発区域内の緑化率は、病棟を増築する区域では30パーセント以上であり、既存の病棟がある区域では、20パーセント以上である。これにより開発区域全体としては24パーセントの緑化率となっている。開発区域外の駐車場については、法的な規制はないが事業者には斜面部分に緑地を整備するように指導を行っている。また、この区域は柏市の緑を特徴づける骨格の緑に位置し、埋蔵文化財包蔵地である箕輪城址跡、森林法による規制区域、自然公園法による千葉県立印旛手賀自然公園の普通地域に該当している。基本的には既存の緑を保護し、建築する建物に規制が係る区域である。なお、森林法での担当部署への届出は完了し、千葉県立印旛手賀自然公園での建築に関しては、事前協議を千葉県自然保護課と行っているところである。
• 委員　開発区域内での伐採はどのくらいか。
• 宅地課　面積で2、500平方メートル前後である。必要最小限の伐採とし、なるべく既存樹林を残す計画である。
• 委員　駐車場予定区域内の緑化を強くお願いしたい。
• 宅地課　事業者には引続き緑化指導を行う。
• 委員　病院の診療科目は何か。
• 宅地課　精神科、神経科、心療内科があり、主に精神医療を中心に行っている。
• 委員　今回の増築は、精神科急性期医療に対応するものか。
• 宅地課　そのとおりである。急性期医療に対応可能な54床の増床を千葉県に申請し許可を得た。これは東葛北部地域の精神科医療病院が4施設と他の地域と比べ少ないこと。また、この地域における長期入院患者が多いことによる急性期医療の対応が遅れていることがあげられる。
• 委員　病院周辺は森林区域になっていて一般家屋が少ないようだが、これまで病院と周辺住民との間で何か問題となることはなかったか。
• 宅地課　今までに病院自体について周辺住民からの苦情はなかったと聞いている。
• 委員　精神治療の方法の一つに屋外を散歩させるといった屋外心療法があるが、この病院では採用しているのか。
• 宅地課　屋外での治療は行っていないと聞いている。
• 委員　先程の駐車場の件だが、やはりこの場所では駐車場は必要なのか。
• 宅地課　精神医療ということもあり、どうしても通院は自家用車が主体となる。公共交通機関としては、路線バスが柏駅、我孫子駅から道の駅沼南前に、コミュニティーバスが逆井駅から同じく道の駅沼南前に運行されている。また、病院用の送迎バスが平日に限り、柏駅から一時間おきに一日10本運行されている。病院としては、将来我孫子駅からの送迎バスを検討している。
• 委員　今回の場合、単体としては特に問題となるものはないと思う。そのため今後の周辺開発について意見を述べる。一つは、先の議論にもあった駐車場の設置だが、法的に問題ないとはいえ周辺地域の開発を誘発する要因となることにかわりはない。また、主要地方道船橋我孫子線に通り抜けが可能な道路での開発行為ということで、事業者として周辺の交通状況について検討を行っていると思うが、病院の機能強化により、将来一般の車両および人が集中してくることになると思う。そのため今後の周辺の開発許可はこれらの見通しを持つことが必要であると考える。二つめは、緑についてのことだが開発区域周辺の森林は主に杉などの針葉樹であり、これらの樹種は戦後に植樹されたものが多く、航空写真で判断する限り、間伐などの整備がなされていないと推測される。今回の開発行為を機に森林の保全にも配慮されたい。

　議案第2号については、事務局より柏市開発審査会運営要綱の改正についての説明を行い、全員一致で同意を得た。

6　傍聴　（議案第1号のみ）

　傍聴者　0人

7　次回開催予定日

　平成24年12月27日(木曜日) 午前10時から