平成25年度第2回柏市開発審査会会議録
1 開催日時
平成25年12月27日(金曜日)午前10時から午前11時まで
2 開催場所
柏市柏五丁目10番1号
柏市役所本庁舎別館4階 第5会議室
3 出席者
- 委員
小野会長、保田委員、伊藤委員及び反町委員 - 処分庁
宅地課:横山課長、澤副参事、伊藤主幹(統括リーダー)、藤井副主幹(市街化調整区域担当リーダー) 及び渡邉副主幹
- 事務局
都市部:鈴木理事
開発事業調整課:祐川課長、浅野副主幹(調整担当リーダー)及び金田主任
4 議題
議案第1号 開発行為の許可について 「病院又は診療所に通院する患者の利便性を目的とした薬局」
5 議事(要旨)
議案第1号については、事務局より内容の説明を行い審議の結果全員一致で異議のない旨の結論を得た。主な質疑応答審議内容は以下のとおり。
- (委員)
関東信越厚生局の回答書に「医療機関の駐車場と薬局の敷地の間にフェンス等を建設することが保険薬局として指定するために必要」とあるが、これは何故か。また、このフェンス等が無くても開発行為の許可をすることは可能か。 - (処分庁)
「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」という規則の中で、保険薬局は、その担当する療養の給付に関し、保険医療機関と一体的な構造としてはいけないと定められており、それに基づいて、関東信越厚生局の方からフェンスで区切るようにとの指示が出た。 - (委員)
区切らないと院内薬局と間違えてしまうからか。 - (処分庁)
それもあるかもしれないが、経営的にも物理的にも区切るようにというのが趣旨である。 - (委員)
フェンスがあっても無くても審査はできるということでよいか。開発行為の許可としては、フェンスがあるからよくて無いからだめということではない、ということでよいか。 - (処分庁)
フェンスが無くても開発行為の許可の担当としては問題が無かったので、当初は、フェンスの無い状態で申請を受けたが、関東信越厚生局からこのような指導があったので、それに合わせてくださいということで、今回フェンスを付けることとなった。 - (委員)
確認だが、「院内薬局」として病院の外に設けても開発行為の許可はできるということでよいか。患者の利便性を考えて病院外に設けたということであってもある程度合理的な根拠になるが、「院外薬局」としての厚生行政上の要請から結果的にフェンスが必要になったということでよいか。 - (処分庁)
そのとおりである。 - (委員)
フェンスは外形基準であって、経営等の実態の基準ではないが、それをもって可とするという理解でよいか。 - (処分庁)
仮に、北柏リハビリ総合病院を運営する医療法人社団天宣会が自ら薬局の開設者及び運営者となる「院内薬局」としての調剤薬局を病院の建物の外に新設するという事案であったとすれば、単に院内処方の調剤の場所が変わるだけで、医薬分業を行うわけではないので、フェンスで区切られていなくても問題はなかったと思われるが、今回の事案は薬局の設置者(申請者である株式会社ハートスリー)が病院の運営者(医療法人社団天宣会)とは全く別の法人なので、医薬分業の原則に基づき、規則(保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則中の保険薬局は保険医療機関と一体的な構造としてはならないという規定)に従って今回はきちんと物理的に分けた(フェンスで区切った)という形になっている。 - (委員)
基本的には保険薬局として扱わないと保険がきかないということだと思うが。 - (処分庁)
そのとおりである。 - (委員)
今回(新設予定の薬局の)の敷地の南側に3軒の薬局があるが,これは実態としてはどのような使われ方をしているのか。また、今回新設予定の薬局とはどのような関係になるのか。 - (処分庁)
これらは平成12年に許可されており、北柏リハビリ総合病院が院内処方のときに開局したもので、基本的には慈恵医大を目当てにしたいわゆる門前薬局(慈恵医大で処方箋の交付を受けた外来患者の受け皿として院外処方を行う調剤薬局)として開設された。当初は3軒とも別々の法人が薬局を開設したが、その後同一の法人が3軒とも買い取り、そのうち2軒を調剤薬局として使用しているようである。 - (委員)
それでは(今後院外処方となる北柏リハビリ総合病院の外来患者の受け皿として)既存の薬局では足りないのかということと、今後はそちらの既存の薬局も(院外処方となる北柏リハビリ総合病院の外来患者に)使われる可能性があると考えてよいのかについて聞きたい。 - (処分庁)
現在、この周辺に8軒(慈恵医大の南側に5軒、今回の新設薬局と並ぶ形で南側に3軒)、調剤薬局として(市街化調整区域内での開発行為を)許可している。
調剤薬局については、薬剤師1人、事務員1人と考えれば、1日当たり調剤を行う処方箋の枚数が30枚あれば採算が合うと聞いている。
この近辺の既存の調剤薬局では、現在、平均して1日113枚くらいの処方箋を受け付けて調剤を行っているとのことである。
現在、北柏リハビリ総合病院の外来患者が1日平均184人いるとのことである。その全員に処方箋を発行するわけではないので、(北柏リハビリ総合病院で外来患者に発行する処方箋の枚数は)1日平均100枚程度とのことである。ただこれも日によって80枚であったり120枚であったりと差があるようである。
この1日平均100人(処方箋の交付を受けた北柏リハビリ総合病院の外来患者)が全て今回新設される薬局(北柏リハビリ総合病院の目の前に新設される薬局)に行くのか、それとも(この新設薬局ではなく)周辺の既存の薬局に行くのかということで、選択肢が広くなるので、周辺の既存の薬局の存在意義が高まると言えると考えている。 - (委員)
現状では,既存の薬局では既にかなり多くの処方箋の調剤を行っている状態であり、今後新たに院外処方を受けることになる北柏リハビリ総合病院の外来患者の受け皿としては既存の薬局では足りず、新たな調剤薬局を開設することが必要ということでよいか。 - (処分庁)
申請者によれば、周辺の既存の薬局の調剤の待ち時間は30分、混んでいると60分くらい待つ状況なので、新たな調剤薬局を開設する意義が十分あるとのことである。 - (委員)
北柏リハビリ総合病院と新設の薬局との間の道路について交通量はどのくらいか。 - (処分庁)
車が右折してその道路に出るという場合もあまり待たずに出られるので、交通量としては、さほど多くはない。 - (委員)
横断歩道を渡る人が増えると思うが、そのことはそれほど問題にならないということでよいか。 - (処分庁)
そのように考えている。 - (委員)
交通量のことで、慈恵医大のこちら側(慈恵医大の南側の5軒の既存薬局との間の道路)では、ボランティアの方か分からないが、(歩行者が道路を横断する際の交通整理を)きちんとやってくれている。しかし、こちら側の既存の薬局の方(今回の新設薬局の南側の既存の薬局と、北柏リハビリ総合病院との間の道路)では誰もそのようなこと(歩行者が道路を横断する際の交通整理)をしているのを見たことがない。
今後は100人を超える処方箋の人(北柏リハビリ総合病院の外来患者)がそこ(今回の新設薬局と北柏リハビリ総合病院との間の道路)を渡ることになる。そういう観点(院外処方を受けるために薬局へ行く外来患者が道路を横断する際の交通安全への配慮)はどうなっているのか。交通量が少ないとは言っても結構車が走っているように思う。 - (処分庁)
天宣会(北柏リハビリ総合病院を運営する医療法人社団天宣会)が対応するのか、新設薬局(新設薬局を開設運営する本件の申請者)が対応するのか、南側の既存の薬局を運営するアイセイ薬局が対応するのか、どこが対応することになるのかという話になってくるとは思うが、いずれにしても、今回の薬局新設に当たって申請者には、できるだけ安全に配慮してくださいとお願いしたいと考えている。 - (委員)
上水については、他の周辺の既存の薬局も全て井戸水なのか。井戸を使用する場合の基準に従ってきちんとやっていく予定だとは思うが、井戸水の使用に関してはどのようにする計画なのか。 - (処分庁)
今回井戸水を使うということで、除去装置を使うと聞いている。また、精製水を用いて調剤するということも聞いている。井戸水をそのまま使うことはないということである。 - (委員)
薬品を調剤するときは必ず精製水を使うということでよいか。 - (処分庁)
そのとおりである。 - (委員)
薬局について柏市の開発行為の審査基準は定めていないのか。あるとすればどれが該当するのか。 - (処分庁)
柏市開発審査会提案基準を定めており、その中の提案基準20に基づいて今回の申請があった。 - (委員)
2点申し上げたい。
まず1点目として、ここは車でよく通る。交通量は多くないが裏道である。裏道として使われている場所が道路として使われているので交通量が劇的に増えるということはないと思うが、少しずつ便利になっているので交通量が減ることはないと思う。将来人が増えたときに、人が集中する時間と開業する時間とが、普通は朝と夕方なので重なることはないとは思うが、うまくできればいいという希望があるので、特段問題はないと思うが心配している。
2点目として、ここはロードサイドの立地としては良い場所で、慈恵医大の近くのコンビニエンスストアは何回か使ったことがあり、夜なども国道6号のコンビニエンスストアよりは裏道のコンビニエンスストアの方が入りやすい。このように開発の余地はある。また、北柏リハビリ総合病院には壁画があり、視認性の良い所で、場所としては目立つ所である。非開発地域で心配ないというのは単体としてはよいのだが、将来この辺りは一体どうなるのだろうという市民注目の場所ではある。たまたま今回出てきて、10年ぶりの提案となるので、今までこのような機会はなかったもので、そのような意味では最初のこの地域の案件となるので、ここでよく確認した上で同意いただくという感覚は必要と思う。
6 傍聴者
なし
7 次回開催予定日
平成26年2月21日(金曜日)午前10時から