平成30年度第1回都市景観デザイン委員会 会議録

開催日時

平成30年5月11日(金曜日)午前10時30分から11時35分

開催場所

柏市役所分庁舎2 2階第1、2会議室

出席者

委員

  • 柏市都市景観デザイン委員会

 池邊会長、染谷副会長、伊藤委員、大津委員、岡本委員、佐藤委員、篠崎委員、清水委員、丹羽委員、

 室澤委員、山口委員

景観整備機構の指定申請団体

  • 一般財団法人柏市まちづくり公社 井出氏、地引氏

事務局

  • 都市部 

 南條部長、後藤次長

  • 都市計画課

 梅澤副参事、石名坂主幹、後藤副主幹、苗加主任

議題

景観整備機構の指定について

議事(要旨)

景観整備機構について

景観整備機構の制度概要と指定後に想定される業務について各々説明

  • 事務局
    景観法第92条第1項で景観整備機構の定義、同93条で機構の業務内容が明記されている。なお、これまで柏市は景観整備機構として3団体指定している。主な業務としては、柏の葉周辺の良好な景観形成に資する協議及び助言、景観重要建造物の指定にかかる各種調査、景観普及活動として景観シンポジウムの開催などとなっている。
  • 柏市まちづくり公社
    現在、柏市まちづくり公社ではUDCK及びUDC2(柏アーバンデザインセンター)を通じたまちづくり支援事業、あけぼの山農業公園の指定管理事業、柏駅周辺の賑わい創出事業として、道路占用の特例制度を活用した、柏駅東口ダブルデッキの利活用プロジェクトを実施している。

今後、柏市まちづくり公社が景観整備機構に指定された場合、

  1. 地域が主体となった景観協定、景観重点地区の基準を定める場合の情報提供や知識を有するものの派遣
  2. 景観重点地区を定める場合の景観計画の変更を、景観整備機構が地域に代わって提案
  3. 手賀沼周辺など行政区域を越えたまちづくりの誘導として景観協議会を構築したり、協議会に景観整備機構として参画することで、一体的なまちづくりに寄与することが可能
  4. 景観の課題である電線の地中化が議論されているあけぼの山農業公園周辺などを、景観計画の重要路線として位置づける提案を、地域に代わり行うなどの業務を想定している。
  • 事務局
    なお、柏市まちづくり公社から提出されました申請書類は、柏市景観まちづくり条例施行規則第18条に規定された書類に不備、不足がないことを確認しております。

主な意見

  • 池邊会長 
    ただ今の事務局ならびに柏市まちづくり公社からの説明等について、ご質問などあればお願いしたい。
  • 伊藤委員                                                                 柏市まちづくり公社からの説明に関して、2点説明させていただきたい。
  1. 柏駅東口のダブルデッキ利活用について、できれば企業に借りていただき賑わいづくりをしたいという話であったが、企業に借りていただいたほうがまちづくりに還元、収益が増えるという意味なのか、又は賑わい創出となるのかを教えて欲しい。
  2. ダブルデッキ上で広告事業を行っているとのことだが、駅前の広告デザインの審査についてどのように行っているのか。 
  • 柏市まちづくり公社
    ダブルデッキの利活用については、その多くが市民又は市民団体で、企業による利用が少ない状況。まちづくりの賑わいという観点では、利活用の対象者が市民、企業は特段問わない。現在のダブルデッキの利活用率が約20パーセント程度となっている。公社としても利活用率を上げていきたい考えており、その一つの方法が企業へのPRである。広告デザインの審査等については色彩等の景観要素もあるので、都市計画課と連携して進めている。奇抜な色彩を使用した広告物及び横断幕については、適宜、修正していただいている。                                                                                                                         
  • 室澤委員 
    柏市まちづくり公社に関しては、様々な事業を展開しており、十分な成果を上げていると感じた。その点を踏まえて何点か質問したい。
  1. なぜこのタイミングで景観整備機構の指定を受けようと思ったのか。
  2. 申請書添付の事業計画書には具体的なものが明記されていない。事業計画書の2 景観整備機構の業務「良好な景観の形成に関する知識を有するものの派遣情報の提供、相談その他の援助」の「情報の提供」と、その他良好な景観の形成を促進するために必要な業務「ホームページ、冊子などを活用した広報」とでは、内容が異なるものなのか。
  3. 景観ガイドラインの策定と記載されているが、これは受託事業として行うのか。                                                                       
  • 柏市まちづくり公社 
  1. UDC2が設立されたことが一つの要因である。柏のまちづくりの方向性を示したグランドデザインを7月頃を目途に公表する予定。デザインの具現化については行政主導ではなく、地域とともに進めていくことが必要なことから、進めていく土壌として、グランドデザイン公表前に景観整備機構の指定の申請を行ったもの。
  2. 前段は、良好な景観を形成するために、都市景観等に知見のある人材を派遣、その情報を提供するもので、後段は、ホームページ等を活用した情報発信がメインとなっている。
  3. 景観ガイドラインの策定に関しては、景観等の専門家を派遣して進めていくことになるが、策定の経費はまちづくり組織への金銭支援の中で対応することもある。                                                         
  • 室澤委員
    千葉県建築士会による景観整備機構の指定の申請の際には、事業計画書に具体的な事業が明記されていた。今回の申請書に平成29年度の収支計画が添付されているが、景観整備機構の指定を受けた後も収支計画等は作成するのか。
  • 柏市まちづくり公社
    景観整備機構として指定された場合、年度ごとに事業計画、収支予算書、事業報告書並びに決算報告書を作成、提出することになる。
  • 清水委員
    先程、想定される業務の説明があったが、提案書は景観整備機構指定後の予定業務として記載しているのか、それとも一例として可能性を記載したのか。例えば、景観協議会の設置などはどのように考えているのか。
    また、プレゼン資料では、3つの想定業務が同じ位置づけで記載され、優先度の高い(低い)が明確になっていなかったので説明して欲しかった。
  • 柏市まちづくり公社
    例えば、鉄道事業者が駅周辺の景観協議会に参加いただくにはハードルが高いと考えている。グランドデザインを一体的に進めていく組織であれば、協議会にこだわりは無い。一つの方法、可能性として考えている。一方、グランドデザインについては7月頃を目途に公表されるが、公表後もまちづくりとして積極的に係わっていくこととなる。一方、手賀沼及びあけぼの山に関しては、熟度がそれほど高まっているのではなく、向こう5年くらいの先の話と考えている。
  • 室澤委員
    申請書に記載されている組織図について、企画部及び経済産業部というのはどの組織か。
  • 柏市まちづくり公社
    柏市の組織である。
  • 池邊会長
    ご意見、ご質問など出揃ったようなので、都市景観デザイン委員会の意見として採決を行いたいと思うが、今回の景観整備機構の指定についてはご異議なし、ということでよろしいか。
  • 他委員
    異議ありません。
  • 池邊会長
    異議なしとの声がありましたので、選定結果を都市景観デザイン委員会の答申として、本日付けで柏市長に報告いたします。
  • 事務局
    本日ご審議いただいた景観整備機構の指定については、6月上旬を目途に市役所掲示板による告示の他、柏市ホームページ等を通じて公表する予定です。                                                                                                                                       

傍聴

1名