平成28年度第1回都市景観デザイン委員会 会議録
開催日時
平成28年12月19日(月曜日)午後1時から5時
開催場所
第5・6委員会室(本庁舎5階)
出席者
委員
池邊委員、染谷委員、岡本委員、小柳委員、篠崎委員、清水委員、二瓶委員、室澤委員、山口委員
事務局
南條都市部長、酒井都市計画課長、永野主幹、居原田主査、鈴木主事、苗加主事
議題
平成28年度柏市都市景観賞の選定について
議事(要旨)
審査について
平成28年度柏市都市景観賞は「あたらしい柏」をテーマに、「あたらしい」と感じるまちなみや風景、建築物等で、良好な景観を創り出しており、かつ、これからの柏のまちづくりのモデルとしたいものや、将来の景観をリードするものを募集した。そこから一次と二次の2回の審査を行い、景観賞を決定する。
一次審査では市民投票と景観アドバイザー会議を行い、後述の4件を二次審査対象に選出した。
なお、エントリーナンバー18、19とエントリーナンバー1、2、3、6、10は内容が近く、一体として評価すべきと判断し、それぞれ一つの案件とした。
本委員会では、二次審査として候補の4件の現地確認を行った後、委員による投票及び一次審査の結果を参考に審議した。
二次審査候補
- 周囲の環境に対応した流線型のフォルム(エントリーナンバー27)
- 柏の新桜名所・大堀川(エントリーナンバー21)
- 柏の葉キャンパス駅前公共空間(エントリーナンバー18、19)
- 柏駅前タワーマンション(エントリーナンバー1、2、3、6、10)
景観賞
- 柏の新桜名所・大堀川
- 柏の葉キャンパス駅前公共空間
以上2件を平成28年度柏市都市景観賞に選定した。
主な意見
柏の新桜名所・大堀川
- かつては汚染されていた河川や、荒廃していた河川敷が、再生されて市民が集う憩いの場となり、多くの水生生物が共存するまでになった。都市化が進む一方で、このように自然環境の保全に努めることは、「これからの柏」のまちづくりを考える上では重要なことである。
- 市民の寄付、記念植樹による桜並木であること、清掃、草刈等の河川敷の維持管理を市民の有志が行っていることなど、行政だけでなく市民の手により維持、保全された景観であることが高く評価できる。
- 本案件は、約20年前から行われた整備によるものであるにも関わらず、あたかもずっと昔からあるかのような自然の景観である。自然の景観を、自然な形で保全する取り組みは「あたらしい」といって良いと考える。
柏の葉キャンパス駅前公共空間
- 舗装と植栽がうまく配されており、色彩的にバランスが良い。
- 歩道空間と民地のセットバック空間が一体的に設えられており、デザイン性が高い。
- 公、民、学で連携して空間づくりを行い、さらに市民と協力して賑わいを創出する活動を行う、その一連のプロセスが、まちの魅力アップや地域のイメージアップに貢献していると考えられ、高く評価できる。
- 賑わいづくりプロジェクトについては、他に事例が無いわけではないが、全国的に見ても斬新な取り組みで、「あたらしい」といって良いと考える。
その他
- 今回の受賞者は、所有者ではなく、景観の保全、まちづくり、活動の企画運営を行っている個人、団体とするのが妥当である。
傍聴
1名