平成27年度第3回都市景観デザイン委員会 会議録

開催日時

平成28年1月8日(金曜日)午後1時30分~午後6時

開催場所

第5・6委員会室(本庁舎)

出席者

委員

池邊委員、岡本委員、篠崎委員、清水委員、染谷委員、二瓶委員、室澤委員、山口委員

事務局

吉川都市部長、南條都市計画課長、松本副参事、井出主幹、永野副主幹、鈴木主事

議案第1号候補団体

柏中央地域ふるさと協議会、balloon、柏ALWAYS『私とまちの物語』プロジェクトチーム、特定非営利活動法人 牧場跡地の緑と環境を考える会、柏歴史クラブ、手賀沼の時を繋ぐ会、東中新宿花壇の会、しただのもり 友の会 ふくろう隊

議案第3号申請団体

一般社団法人千葉県建築士会

議題

(1) 議案

第1号 平成27年度柏市都市景観表彰の選定について

第2号 柏市景観重要建造物の指定について

第3号 柏市景観整備機構の指定について

議事(要旨)

(1) 議案

第1号 平成27年度柏市都市景観表彰の選定について

選定方法

第10回目を迎える今年度の景観賞は、景観まちづくりの基本目標である「市民の手で進める景観づくり活動」に焦点をあて、景観まちづくり活動の一層の推進を図ることを目的とし、テーマを「景観まちづくり活動部門」に設定。募集は、7月21日から約1ヶ月行い、8団体からエントリーがあった。今年度の審査方法は、一次審査として市民投票(10月30日まで約1ヶ月間実施し、市内計8箇所に投票所を設置、あわせてインターネット投票を実施。合計で1019票の投票があった)を行い、二次審査として本委員会において、市民投票結果及び各団体による活動内容の発表をもとに審査をし、景観賞を選定した。

候補団体
  • No.1 柏中央地域ふるさと協議会「花いっぱい運動」
  • No.2 balloon(ふうせん広場)
  • No.3 柏ALWAYS『私とまちの物語』プロジェクトチーム
  • No.4 特定非営利活動法人 牧場跡地の緑と環境を考える会
  • No.5 柏歴史クラブ
  • No.6 手賀沼の時を繋ぐ会
  • No.7 東中新宿花壇の会
  • No.8 しただのもり 友の会 ふくろう隊
受賞団体

No.4 特定非営利活動法人 牧場跡地の緑と環境を考える会

選定理由
  • 緑地環境の保全、管理、運営が広く地域活性化につながり柏の景観再生に貢献すると共に新たな市民活動を促している点を高く評価したい。
  • 牧場跡地の緑環境を残し、長年継続して活動しており、今後も良好な景観を維持する活動が続くと見込まれる。
  • 地域住民並びに幅広いセクターとの連携により豊かな自然環境が守られている。多世代の活動、交流、健康増進等に活用されており地域を多角的に活性化させている。
  • 隣接林保全のための基金をつくるなど、運動的側面を有し,自らの地域の環境、景観形成の視点から将来へ向けた積極性はきわめて重要と思われる。
その他講評
No.1 柏中央地域ふるさと協議会「花いっぱい運動」
  • 地域を巻き込み、エリアを越えた「道路沿い」の景観形成に寄与している。
  • 植える花の選定にあたって、「通り」を意識した統一感を感じる。
 No.2 balloon(ふうせん広場)
  • 地域の子供達と共に空き地を整備し広場として開放する中で、地域との連携を図り、地域の庭として成長している点が良い。
  • さらなる活動の広がり、地域での継続性を含めた今後の活動を期待したい。
 No.3 柏ALWAYS『私とまちの物語』プロジェクトチーム
  • 昔の柏の景観を記録として残す写真という媒体をもとに活動している点は面白い。保存するだけでなく、人の目に触れる展示を行い、サイズをA3にし、見やすさに配慮している点も評価したい。
  • 写真により同じ場所の今と昔の景観を見比べることは有用であるので、展示に留まらない更なる広がりを期待したい。
 No.5 柏歴史クラブ
  • 歴史景観という観点から、柏の戦争遺跡、歴史に焦点を当て、継承していく活動には意義がある。
  • 柏の様々な分野の歴史景観の掘り起こし、周知について今後さらに期待したい。
 No.6 手賀沼の時を繋ぐ会
  • 活動開始して間もないが、沼南地域の歴史的な建築物等の魅力発信に積極的である。
  • 手賀沼周辺における地域景観資源の掘り起こしについて今後の活動に期待したい。
 No.7 東中新宿花壇の会
  • 四季折々の表情を考えながら手入れされた花壇は、地域の憩いの場となっている。
  • 今後はより地域を巻き込んだ広がりのある活動を期待したい。
 No.8 しただのもり 友の会 ふくろう隊
  • 地域の魅力を生かし、先人たちが残してくれた貴重な財産「下田の杜」を子供達の活動を通して未来へ繋げていくことは極めて重要である。
  • 質疑にあった「自分の子供だけでなく、周りの子供と一緒に」という言葉は、次世代へ景観を引き継ぐという景観賞の目的に即している。

第2号 柏市景観重要建造物の指定について

物件名

染谷邸の長屋門と土塁(柏市鷲野谷24)

質疑応答

(委員)
指定については問題ないと思う。今回が柏市の景観重要建造物の指定第1号ということになるかと思うが、今後この制度をどう運用していくのか?さらに今後指定の申請があった場合に市としての指定の方針はどうか?
(事務局)
景観重要建造物の制度上、所有者等に当該物件の現状変更の規制、管理義務等が発生しますが、今回のように所有者のご理解があり、地域や団体との協力が得られる事によって、市としても指定の方針等を定める中で今後も積極的に手続きを進めていきたいと思います。
(会長)
他にご質問等なければ、柏市景観重要建造物の指定については原案のとおり、異議なしという事で宜しいでしょうか?
(委員)
異議なし。

第3号 柏市景観整備機構の指定について

団体名

一般社団法人千葉県建築士会

質疑応答

(委員)
具体的な事業計画、予定業務等についてもう少し説明してもらいたい。景観法第93条の第1号、第6号及び第7号ということだが。
(申請団体)
まず第1号については、景観行政団体の各審議会等へ専門知識を有する者の派遣を想定してございます。第6号については、歴史的に価値のある建造物の掘り起こしを行い、それが景観資源としても重要な側面を持つ事が分かれば、景観重要建造物への提案等を行っていきたいと考えております。過去の事例としては、単に建築物そのものだけを紹介するだけでなく、歴史的な背景、周辺景観への影響などを学習し、それを市民向けの啓発チラシ、小冊子として作成、配布するなどを行っております。そして第7号については、20年程前より千葉県建築士会の各支部(計20支部)を回り、会員向けに「まちなみウォッチング」を毎年開催しております。柏駅前を対象としたものも数年前に開催した実績もございますので、そういった手法を生かして柏駅周辺やその他の地域でも実施していきたいと思っております。
(委員)
第6号について、具体的に調査予定の物件は?
(申請団体)
具体的な研究、調査には所有者のご理解を頂くことがまず必要なので、現段階では、特定したものはありませんが、手賀沼周辺や名戸ヶ谷などまだまだ市内の各地域には埋もれている価値のある建物があると考えています。少なくとも記録として残せる調査が出来れば、その地域の歴史を次の時代に繋いでいくことになるのではと考えております。
(会長)
他にご質問等なければ、柏市景観整備機構の指定については原案のとおり、異議なしという事で宜しいでしょうか?
(委員)
異議なし。

傍聴

傍聴者なし。