平成26年度第1回都市景観デザイン委員会 会議録
開催日時
平成26年12月8日(月曜日)午後1時~午後5時15分
開催場所
第5会議室(別館)
出席者
- 委員
宮脇委員、池邊委員、伊藤委員、栗原委員、清水委員、染谷委員、丹羽委員、藤原委員、宮本委員、山野辺委員
- 事務局
南條都市部次長兼都市計画課長、松本副参事、井出主幹、永野副主幹、鈴木主事、今泉主事
議題
柏市都市景観賞選定について
議事(要旨)
審査について
本年度の柏市都市景観賞は、柏市制施行60周年をきっかけに、将来の子供たちに残したい景観を再発見することを目的とし、テーマを「懐かしい柏」に設定し、募集をした。一次審査は、市民投票とアドバイザー会議を行い、それぞれ3件ずつ、計6件を二次審査の対象とした。
なお、エントリーNo.24、25、29、30「大黒天」は、一次審査にて全体として柏北部の地域の歴史・景観を形成しているのではとの意見があった。施主はそれぞれ異なるが、建立の年代が近いこと、北部地域の習慣を後世に伝えるものとして、一体的な景観として審査いただきたいと事務局で判断し、1つの案件とした。
当委員会にて、6件の現地確認を行った後、表彰候補の投票結果を参考に景観賞を審議した。
二次審査候補
- エントリーNo.4「残したいね!増尾の里山」
- エントリーNo.7「竹林・柏の鎌倉」
- エントリーNo.8「柳戸・弘誓院の鐘楼」
- エントリーNo.23「土塁屋敷の長屋門」
- エントリーNo.28「人馬国境線野馬土手」
- エントリーNo.24、25、29、30「大黒天」
表彰対象の選定
- エントリーNo.8「柳戸・弘誓院の鐘楼」
- エントリーNo.23「土塁屋敷の長屋門」
- エントリーNo.24、25、29、30「大黒天」
以上、3件を景観賞に選定した。(掲載はエントリー番号順)
主な意見
エントリーNo.8「柳戸・弘誓院の鐘楼」
- 歴史を感じる鐘楼と、その周辺が良く整備され、心なごむ空間となっている。
- 建築とランドスケープデザインが一体となったその景観が「歴史」そのものとなっていることを評価したい。
- 市民投票で上位であり、委員審査においても評価を得ている。残したい景観。
エントリーNo.23「土塁屋敷の長屋門」
- 旧沼南地区には、古くから谷津田の農村風景が広がり、地区のコミュニティの人々の努力により、たくさんの寺社や、古い名主の家が残っている。柏市には歴史がないといわれるが、大都市近郊に豊かな昔のおもかげが残っている。柏の多様性を知るきっかけになってほしい。
- 都会的な街並みと自然、歴史が点在する街“柏”の歴史的雰囲気を感じさせる建築物。
- 門だけでなく、周辺の景観が良く維持されている。主屋の曲家も当時の生活スタイルを伝える大変貴重なもの。継承すべきものだと感じた。
- 維持・保存の努力を大きく評価したい。
- 長屋門そのものも立派であるが、周囲の庭等も含めて手入れ・保全が行き届いている。表彰によってこの魅力が広く伝わるとともに、未来に引き継がれていくとよい。
- 柏(沼南)の気品を感じる残してほしい景観である。
- 昔ながらの柏の景観の代表にふさわしい。特に自然景観との調和が大変素晴らしく、秀逸な景観。
エントリーNo.24、25、29、30「大黒天」
- 大黒天は今回エントリーされた4体だけでなく、さらに何体かが柏市北部に残されており、それぞれの地域で親しまれていることが伺われるが、点在することはあまり認識されていないと思われる。表彰することで柏市の歴史や地域が浮かびあがり、景観として意識され保護につながることを期待したい。
- 大黒天の中には200年近い文化的価値を有しているものもあるにもかかわらず、文化財などに指定されておらず、開発の波の中で容易に失われかねない危機的な状況にある。破損から保護する視点が必要である。
- 「大黒天」のもつ歴史をまちの記憶として、また都市の景観として市民に知ってもらいたい。まちの記憶を体現する景観として広く市民に知ってもらうことで、未来に引き継がれていくことを期待する。
その他の意見
- エントリーNo.28「人馬国境線野馬土手」等、今後の継続性が心配なので、景観表彰をきっかけに保護を図りたい。表彰をしない場合にも、市民への周知を図るべき。
傍聴
傍聴者なし