平成22年度第1回柏市都市景観デザイン委員会会議録

開催日時

平成22年12月27日(月曜日)午後1時~午後5時

開催場所

柏市役所本庁舎5階 第2委員会室

出席者

  1. 委員
    北原会長、清水委員、中川委員、中村委員、丹羽委員、平倉委員、福委員、宮嵜委員、宮本委員及び山野辺委員
  2. 事務局
    浜田都市計画部長、岩崎都市計画課長、渡辺副参事、井出副主幹、青木主事、竹内主事及び大野主事

議題

柏市都市景観賞選定について

議事(要旨)

審査について

 本年度の柏市都市景観賞は、8月23日から9月24日まで募集を行い、31件の応募をいただいた。景観アドバイザー会議による一次審査が10月25日に行われ、5件を二次審査の対象とした。
 委員会当日、委員により5件の現地確認を行った後、表彰候補の投票とコメント等をいただいた。投票結果及び委員の主な意見は以下のとおり。

 投票結果

ハスの群生地から望む手賀大橋 4票
常夜灯 0票
柏ビレジ 4票
篠籠田の三匹獅子舞 1票
豊四季台団地を見守り続けた桜の老木 1票

表彰対象の選定及び講評

 委員の投票の結果、「ハスの群生地から望む手賀大橋」及び「柏ビレジ」が、ともに4票を獲得している。この2件は、ジャンルが異なり、それぞれに評価する視点も違うことから、2件を平成22年度柏市都市景観賞に選定する。
 「ハスの群生地から望む手賀大橋」は、ハスの群生地のバックに美しいデザインの橋がかかっており、四季を感じる伸びやかな景観となっている。しかし、管理の面で甘さも見られる。柏市を代表する景観として誇れるよう、市民の皆さんと一緒に、いっそう磨きをかけていってもらいたい。
 「柏ビレジ」は、住民の方々が建築協定及び緑化協定を結び、清掃活動や日々の努力によって、30年あまり前からの美しい街並みを守り育てている。是非これからも成熟を続けていっていただきたい。

主な意見

ハスの群生地から望む手賀大橋

  • 沼南地域は、田園の風景が残っていて、都会から近いのに懐かしさを感じられる。景観賞として表彰することで、手賀沼や沼南地区の一体的な景観保護のきっかけにしてほしい。
  • 雄大な景観のなかに自然の営みと人々の暮らしの接点がある。この景観を今後どうやって維持していくか、手賀沼全体の環境としてどう位置付けていくかという色々な問題を孕んでいる。表彰することで、そうした問題提起にもなるのではないか。
  • 今の時期は枯れているが、夏にはすごい迫力がある。バードウォッチングをされる方など、人々が集まって癒しの空間になっている。とても貴重な場所。
  • 管理が不十分なのではないか。
  • ハスの季節には、美しいデザインの橋がより綺麗に見える。季節で楽しめるゼイタクな空間。柏市の代表的なスポットして大切にしてもらいたい。
     

常夜灯

  • 常夜灯としての機能が、時代が変わっても生かされる環境におかれると良い。
  • 植栽で囲われていて、人目につかないのが残念。
  • 人々によって大切に守られていると感じた。

柏ビレジ

  • 各個人の家々の街並みが揃って、30年にわたって最低限の景観を維持している。
  • 外構は綺麗に維持されているが、建物はありふれた物が増えてきている。
  • 建築協定や緑化協定を、当初入居された方が先進的に承諾して、それがずっと守られてきたことがすごい。人工的に造られた都市景観を維持管理していくことは大変なことである。
  • 地区計画ではなく協定であるため、非常に危ういところを、住民の方々の高い意識によって維持していることを評価すべき。
  • 植木や花が綺麗に手入れされており、環境の向上に努めている。

篠籠田 三匹獅子舞

  • 地域住民の保存活動は評価すべき。
  • 伝統文化をこれからも次の世代に継いでいってほしい。
  • 西光院境内の佇まいはなかなか良い造りである。

豊四季台団地を見守り続けた桜の老木

  • 人々の心に大きな存在感を与えている。
  • この大木がいつまでも残るように祈りたい。

 

傍聴

傍聴者なし