平成20年度第6回柏市都市計画審議会会議録

1.開催日時 

平成21年3月26日(木曜日)午後2時~3時

2.開催場所

柏市消費生活センター

3.出席者

(委 員)
丸田会長、落合(実)委員、髙辻委員、福士委員、中沢委員、成島委員、山内委員、落合(富)委員、菊田委員

(事務局)
都市計画部:日暮部長、結城次長
都市計画課:後藤課長、奥山副参事、染谷主幹、野口副主幹、遠藤副主幹、三溝主査、小笠原主事

4.議題

(1) 議案第1号

柏市都市計画マスタープランの策定について<柏市決定:諮問>

5.議事(要旨)

議案第1号を審議し可決。

議案第1号
柏市都市計画マスタープランの策定について

柏市都市計画マスタープランは、平成18年度に策定を開始し、これまで、都市計画審議会で計11回報告、また、庁内連絡会議を6回、パブリックコメントを3回実施している。地域別方針の作成には、都市マス市民ワークショップを12回、延べ人数で328名の出席いただいている。前回の審議会での素案に対する意見とパブリックコメントの実施結果を踏まえ、案としてとりまとめた。柏市都市計画マスタープラン素案に対するパブリックコメントは、平成21年2月6日(金曜日)から平成21年2月27日(金曜日)までの3週間実施した。2月1日発行の広報かしわ並びに柏市ホームページにより周知を行い、ホームページでの閲覧並びに行政資料室、沼南支所行政資料コーナー、各近隣センター、都市計画課に冊子を用意し、閲覧に供した。提出いただいた意見書は、6名のかたから、いずれも電子メールで6通のご意見をいただき、29件の意見として整理した。

○意見の概要と市の考えかた

○前回の審議会での指摘事項について

○柏市都市計画マスタープラン(素案)

≪主な質疑応答≫

委 員 柏市第四次総合計画の計画期間は平成27年までとなっており、短期目標を平成27年にあわせているとのことだが、総合計画に途中変更があった場合など、マスタープランはどのように対応するのか。

事務局 今後2年間で行われる後期基本計画の策定作業の状況によっては、実行する施策展開という点では実施計画を踏まえながら見直しを図っていく必要がある。また、第五次総合計画が策定される段階においても見直しが出てくるほか、広域連携といった都市政策との関連でも必要に応じて見直しを図っていくことになると考えている。

委 員 従来15年20年先を描いていたマスタープランも、段々世の中の変化がスピードアップし、業務事態も中期計画などが重視されるようになってきている。ただ都市計画の場合、都市計画法に基づいて、都市計画マスタープランを定めており、見直しが概ね10年となっているが、社会経済の変化に合わせて見直していくことは必須事項である。

委 員 柏版PDCAサイクルの仕組みにスパイラルアップとあるが、そのときに、どういう組織がどのような体制で行っていくのか。

事務局 次世代型まちづくりを市民の方々と一緒に考えていく中、庁内では計画を横断的に進めていくために、関連部署からなるプロジェクトチームを設置し、行政評価システム、適正事業評価等に連動するとともに庁内の共有と連携を図りながら、PDCAサイクルを回していきたいと考えている。チェックとリサーチについては、例えば、次世代型まちづくり推進委員会といった機関、体制といったものを構築し、進捗管理にも市民の方々のご参加をいただきながら、あるいは提案なども踏まえて行なっていく仕組みを作っていきたいと考えている。具体的な進め方は、都市計画マスタープランの周知、フォーラムといったことを通じ、あるいはワークショップの継続といったかたちでのまちづくりの進め方を踏まえながら、こういったPDCAに結びつける取り組みにつなげていきたいと考えている。

委 員 都市マス広報プロジェクトの実施とあるが、広報かしわや回覧といったことだけではなく、地区ごとの集まりなどの場で説明するような、きめの細かなPR活動をしていただきたい。

事務局 市民の方々に知っていただくことが一番大事だと考えており、都市計画というのが、市民の方々にわかりにくいという観点もあるので、概要版などを作成し、99名の都市マス市民委員の方々を通じて地域に入って説明をしていきたいと考えている。

委 員 近隣センターなどで、簡単に見られるような場所に置いておくなど、これからの取り組みが大切である。例えば、、農業は従事者が減り畑が荒れてしまったり、地価の下落など経済的にも難しい時期であるからこそ、都市計画マスタープランを周知していくことが必要と思う。

委 員 都市計画マスタープランの活用について、例えばボランティア、NPOなど可能性をPRしておけば、自分のうちで耕作が出来ないといったときの方策も考えられるし、手を上げている人が動くことも考えられる。そういう意味からもPR活動を盛んにしていただきたい。

委 員 27年、37年という目標年度があるが、PDCAサイクルは、もう少し短期的に住民の方の評価をいただき、見直すものではないかと思う。法的には、概ね10年で見直しといわれるが、今の変化はもっと早く5年10年そのままというのでは通用しない。こうしたミドルレンジの中で、例えば地域別構想を見直したいとなったら、柔軟に対応していくのか。

事務局 PDCAサイクルは、27年の短期目標、37年の長期目標に向けて見直しがある。地域ごと、あるいは施策ごと事業ごとの短期的なPDCAサイクルも当然あると思う。現在、柏市の行政評価システムでも事務事業については、毎年チェックをしているということもあり、地域の中でも地域の事業を、地域のターンで見直していくことも考えられる。

委 員 地域別構想のとりまとめに99名の市民参加を得て、市民委員の意見が取り入れられ、非常にうまく動いていきそうな期待を持たせられる内容だと思うが、地域のボランティア活動、生涯学習、PTA、スポーツ活動といったいろんな方々がいる地域コミュニティを大きく広げ、次のステージに誘導するという構造図があるが、具体的にはどのように進めていくのか。

事務局 都市計画マスタープランのワークショップに参加いただいた99名の方々を中心に地域まちづくりの担い手になっていただき、地域の課題を見つめ直していくことをワークショップ形式からつなげていきたいと考えている。そういったまちづくり活動を支援するために、情報提供や各種の活動団体や支援機関との交流・連携などを通じ、地域のまちづくり活動の計画づくりから協力していくようなノウハウなどを総合的に提供するまちづくり支援センターというような機関、体制の構築を図っていきたいと考えている。

委 員 地域の多様な活動主体が、一つの理想を描きながら、話し合い、モデルなどをつくりながら前進していければ、段々とお互いを理解して、良い意味での競争原理が働いてくると、いろんな方法論が出てきてバリエーションのあるまちづくりが出てくる。せっかくのアイデア豊富なマスタープランですし、実現に向けて頑張っていただきたい。

委 員 近隣市の都市計画マスタープランに描かれている交通や環境などのプランと広域的な整合性の検討は行っているか。

事務局 全体の都市計画区域、上下水道、都市計画道路等の都市施設についても広域的な観点から合意を得ていく中で調整をしている。行政レベルでは、柏市、旧沼南町、我孫子市、流山市4市の市町合併に伴う都市整備の状況についての検討段階でも広域的な調整項目、あるいは整合といった部分については調査をしている。

委 員 行政境周辺の公園やゾーン的なつながりなども検討されているということか。

事務局 公園や緑地など、各市それぞれの計画で行っているが、それぞれの計画や事業については連携を図りながら進めている。都市計画マスタープランにおいても、近隣市の都市計画マスタープランを十分に検討している。

委 員 千葉県の都市計画区域毎の整備、開発及び保全の方針との整合は図られているか。

事務局 千葉県では、都市計画区域毎の整備、開発及び保全の方針を定めるにあたって、事前に県全体の考え方をまとめている。また、基本的には市の作成した原案を県が調整、決定しており、今回のマスタープランも整合を図っている。

6.傍聴

(1) 傍聴者   2名

(2) 傍聴の状況 傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。