平成20年度第1回柏市都市景観デザイン委員会会議録

1 開催日時

平成20年11月25日(火曜日) 午後1時30分~2時30分 (午前10時から現地審査)

2 開催場所

第2庁舎3階 庁議室

3 出席者

(委員)

小川委員、加藤委員、北原委員、中村委員、宮脇委員、井坂委員、田中委員、古里委員

(事務局)

日暮都市計画部長、結城都市計画部次長、後藤都市計画課長、奥山副参事、染谷主幹、野口副主幹、寺崎主事、三溝主査

4 議題

○議案

  • 議案1 柏市都市景観表彰(田園景観部門)審査について

○報告

  • 柏の葉キャンパス駅景観重点地区区域の拡大について
  • 柏駅東口ダブルデッキ改修について

5 議事(要旨)

議案1

本年度の柏市都市景観表彰は、7月22日から9月10日の間で募集をし、全体で16件の応募があった。10月6日の景観アドバイザー会議にて一次審査を行い、5件が審査を通過した。
委員会当日、委員により表彰候補5件の現地確認を行なった後、表彰候補の選択とコメント等をいただいた。その結果、2件が受賞対象となった。

(下記の文章中の番号は、二次審査対象の審査用の番号です)

(1)1番と2番は隣接しているので一緒に表彰してはどうか。

  • 敷地を確認すると別の所有者なので、一緒に表彰するのは難しいのではないか。また、2番は、よく手入れをされている、景観のために努力されているという点を評価したい。1番は地形、ランドスケープとして優れているということで、1番と2番とでは意味合いが違っていると思う。
  • 1番か2番かどちらかを選んでいただいた方がよい。

⇒どちらかを選ぶとすれば、2番。

(2)2番と4番の2件を表彰してはどうか。

  • 4番は、谷津田、川、田んぼがある風景、斜面林、生垣、長屋門、中の古い農家住宅、が一体的で素晴らしい。季節季節によって素晴らしいのではないかと思う。田んぼのある風景というのがいいと思う。
  • 4番は、緑の多さがよい。里山風景(ボリュームのある斜面林と田園、水辺、)と屋敷、新しい住宅もあるが自然田園風景を継承していこうという意識が見える。幼い頃おたまじゃくしをすくったり、数珠球を集めたり、というなつかしいことを思い出すことができる。また、前面に幹線道路が通っているので、市民だけでなく、そこを訪れる人への影響力もある。いい意味でこの世界を共有して広げていけたらと思う。保存林や蔵といった建造物を大事にするのも大切だが、景観資源、エリアを広げていくためのいい影響になると思う。
  • 「そこにしかない」というものでなく、「柏のどこにでもある、普遍的なもの」として、4番を表彰することに意味があると思う。
  • 2番は住宅地の中に残っている畑と古いお屋敷を守っていて、残したいと感じる。4番の「背後の雑木林と屋敷」というのは、ここが特別ではなくて、市内でたくさん見かけられたものであると思うので、ここを特別に表彰するのはどうかと思ったが、「こういったものを全体として残しましょう」という趣旨であればこちらも重要な資源であると思いますので、表彰してはどうか。
  • 2番と4番、どちらも、市街化が進んでいるなかで残された貴重な田園景観として、所有者がしっかり手入れしていただいていることを含めて評価したい。4番は柏の周辺の調整区域を中心として、背後に斜面林を背負い前面に田んぼが広がる、という原風景的な風景の1つの典型。これを表彰することによって、他の持っている方々にも、あなたの住まわれている管理されている田園景観というのはとっても貴重なものであるということをPRできると考える。

⇒採決の結果、2番と4番を表彰することとする。

(3)表彰式の予定はどうなっているか。

(事務局) 平成21年2月11日開催の平成20年度柏市景観まちづくりシンポジウムにおいて所有者および推薦者を表彰する予定です。

(委員長) 表彰の際には、2番と4番の表彰の主旨、どういう点を評価して、どういう点を今後期待しているのかをしっかりと伝えるよう、お願いしたい。

報告1 

(1)緩和規定「ポルティコをつくる場合には、壁面の制限を行わない」について

  • ポルティコの部分はいいが、上層階が壁面制限を受けないとなると圧迫感がでたり壁面(街並み)がそろわない可能性がある。ポルティコの部分は制限を行わないのはいいが、壁面ごと制限を緩和してしまうと上層部が心配。
  • 文章が誤読される可能性があるので、ポルティコ部分ついてのみ緩和されることがわかる文章にしてほしい。
  • ポルティコ部分だけ緩和することを表す図をつけるとはっきりする。

報告2

  • 駅の玄関口ということで、「質の高い改修が行われるように、プロポーザル方式で」というアドバイザー会議からの提案を受けていただいた。公共の事業なのでなるべく安く行われるべきではあるが、それと同時に市民共有の財産としてのデッキであるので、より長い期間にわたって市民に誇りを持って使っていただけるよう、質の高いものにしていくためにもプロポーザルにしてよかったと思う。

6 傍聴

1名