平成19年度第1回柏市都市計画審議会会議録

1.開催日時

 平成19年7月10日(火曜日)午後1時30分から午後3時30分まで

2.開催場所

 柏市役所 第2庁舎 5階 第5・6委員会室

3.出席者

(委員)
丸田会長、木村委員、萩原委員、福士委員、千葉委員、中沢委員、成島委員、落合(富)委員、山野辺委員、髙辻臨時委員

(事務局)
都市計画部:岸本都市計画部長、結城都市計画部次長
都市計画課:後藤課長、谷口主幹、鉾田主幹、野口副主幹、平野副主幹、遠藤副主幹

4.議題

  •  (1)都市計画マスタープラン全体構想(素案)について
  •  (2)地域別方針について

5.報告事項

 景観計画について

6.議事(要旨)

(1)都市計画マスタープラン全体構想(素案)について

 土地利用の方針

委員) 区域区分として、市街化調整区域から市街化区域への見直しは行なわないということなのか。

事務局) 千葉県では、人口が伸びない状況での住宅系の市街化調整区域の開発は認めないとするコンパクトシティの考え方を基本としており、市としても見直しは考えていない。但し、地域の活性化を図る産業系・商業系については地域振興の考えに基づき検討していきます。

委員) 農林漁業等との必要な調整とは何を指すのか。

事務局) 基本的には千葉県の整備、開発及び保全の方針の考え方に基づいている。漁業については手賀沼があり、この調整を含めています。

 道路・交通の方針

委員) 道路体系の表中で区画道路をなくしたのは何故か。

事務局) 将来都市構造図等との兼ね合いをみたときに、道路体系の表が細かすぎたので、市内幹線道路の中に盛り込んで、拠点地区の主要区画道路としました。

 公共公益施設の方針

委員) 教育施設についての現状と課題が載っていないが、まちづくりの方針や目標と施策の中では何点か出ている。このプランでは、現状分析から課題を提示して、それに対しての方針を示し、目標と施策を表わす構成になっていると思うが。

委員) 小中学校の適正化と機能更新について、これはあくまでもプランなのですが、現実には学区の線引きを変えるのは、非常に難しい問題がある。

委員) 都市計画はあくまでも物理的な整備です。都市計画として、最低限何をやらなければならないかといったときに、モノの配置として足りるのか足りないのかを検討し、モノとしての整備は大丈夫だということが、ちゃんと伝えられていればよい。

委員) 義務教育の運営は教育委員会にあり、都市計画の方が飛躍的なことを書いたりすることはできない。

事務局) 教育委員会では、老朽化した学校施設の改修や移転などの課題があり、事業を進めているので、都市計画マスタープランの観点から、当然教育施設は必要ではあるが、なかなか先行して書き込んでいくのは難しく、関係部署と調整し整合を図ります。

委員) 廃棄物の適正処理・処分についてですが、方針にはいろいろ書いてあるが、施策には最終処分場跡地の整備しか書いていないのは違和感がある。

事務局) 方針の各項目の中でもソフト面のものに関しては施策に反映されていないところもあります。

 安全なまちづくりの方針

委員) 防犯に関する様々な言葉が出てくるが、いかにも犯罪が多いように思えてしまい、安全が大切といったところから、犯罪を起こさせないなど、一歩進めたところを目標にしてはどうか。

委員) 目標は一般的な表現になっているが、施策の中に犯罪を起こさせない組織作り、犯罪が起こりにくい街づくり地域づくりという文言もあり、一応最低限は行き届いていると思う。

委員) 防災農地制度が柏市にはあるので、生産緑地を保全することばかりではなく、防災農地の果たす役割を盛り込んでもらいたい。

事務局) 身近な防災まちづくりの中で、災害時の避難場所として、市街地内の農地を活用できる防災協力農地への登録の推進を図るとしています。

(2)地域別方針について

委員) これは20年3月に報告書ができるのか

事務局) 20年2月を予定しています。都市計画マスタープランの地域別方針策定にあたり、委員の一般公募を行い、7月3日に締め切り19名の応募がありました。

委員) これまでに公募委員による計画策定等の経験はあるか。

事務局) 昨年度、地域別景観形成ガイドラインの改定について、沼南地域を対象に一般公募者を含めてワークショップを開催し、作業を行った経験があります。

まとめ

委員) 今年度も何回か審議会が開かれるので、その際に経過報告という形で成り行き等を説明していただきたい。

委員) 本日の内容を事務局で整理して、現段階での成案を作成してください。また、巻末にある用語解説の選択に統一感がないので、この機会に内容もチェックしておいてください。

委員) これから地域別の構想を立てていきますので、全体につながる問題は抜本的に直したりするチャンスはある。

事務局) 本日ご指摘いただいた内容は、今後、地域別方針を策定する中でいただいた意見や、現在、市が進めている緑の基本計画の改正等とも整合を図りながら、手直しを進め、最終的に20年度末の完成に向けて反映していきます。

5.報告事項 景観計画について

委員) 平成19年度の制定なのか。

事務局) 予定としては11月頃の柏市都市計画審議会でご意見を伺い、そのあと制定作業を進めます。

委員) 最近特に広告看板が乱れてきている。厳しく目を光らせなければならない。

事務局) 景観計画の中に屋外広告物の関係について書き込んでいく。中核市へ移行する中、屋外広告物法に基づく市の屋外広告物条例の策定を進めており、景観計画との整合を図るように関係部署と調整していきたい。

委員) 今ある条例を景観法に対応させて改正しなければならない。その原案は都市計画審議会に諮るのか。

事務局) 景観計画については、景観まちづくり条例とリンクするので、条例の骨子を含めて、柏市都市計画審議会に諮っていく。もう一つ、景観デザイン委員会という別の条例に基づいた組織があるので、前もってデザイン委員会の意見を伺って平行して進めていきます。

委員) 景観計画策定の審議は、景観デザイン委員会と都市計画審議会どちらで行なうのか。

事務局) 両方にお諮りします。

委員) 景観法自体は精神法で、景観の定義をわざとぼかしている。自治体に任せているので、自治体がしっかりしなければならない。これから改正する柏市の景観条例は、屋外広告物法と景観法と都市緑地法を幅広く読み込み、今までのものと違うタイプで出来るようにされたい。

委員) 広告看板の対策と同時に、駅周辺での公共施設へのサインやマップなど情報をしっかりと提供できるようなことも必要と思います。

事務局) 検討していきます。

7.傍聴

(1)傍聴者

  2名

(2)傍聴の状況

  傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。

8.次回開催予定

  平成19年11月上旬

以上