平成18年度第2回柏市都市計画審議会会議録

1 開催日時

平成18年10月5日(木曜日) 午後1時30分から午後3時30分

2 開催場所

柏市役所 第2庁舎 3階 305会議室

3 出席者

(委員)

丸田会長、落合(実)委員,木村委員、萩原委員、原田委員、

福士委員、中沢委員、成島委員、谷藤委員、宇佐見委員、

落合(富)委員、深野委員、山野辺委員、高辻臨時委員

(事務局)

綿谷都市計画部長、中川都市計画部次長

都市計画課:後藤課長、古市副参事、鉾田主幹、後藤副主幹、

染谷副主幹、平野副主幹、小笠原主事

4 議題

(1) 柏市都市計画マスタープランの策定について

5 その他

(1) 委嘱状の交付

(2) 会長及び職務代理者の選出

6 議事(要旨)

前回の会議において報告した「柏市都市計画マスタープランの策定について」に関し、その策定方法等について作成した資料を説明した後、自由討議を行った。その際の主な意見は次のとおり。

1.柏市都市計画マスタープランの目標年次について

委員)このマスタープランは短期的なものか。上位・関連計画を整理して受け止める形なのか。

事務局)上位・関連計画に沿って、どういう都市の将来像になるのかを審議会で議論していく。都市計画は一般的に土地利用、都市施設、市街地開発事業・景観に分けられ、これらに総合計画の施策の分野と整合を行う。

委員)都市計画マスタープラン自体は、何年の目標になっているのか。

事務局)総合計画の人口フレームに合わせて10年と考えている。しかし、都市計画の考え方は長期的な考えもであるので、概ね20年先の都市像を見定めながら10年後を目標としている。

委員)何年ごとに見直し作業をするのか。

事務局)上位計画である、総合計画や都市計画区域マスタープランの見直し時期を見定めながら見直していく。

2.柏市第四次総合計画(中期基本計画)と柏市都市計画マスタープランの違いについて

委員)総合計画が出来たばかりだが、すぐこれを作る理由はなにか。総合計画と都市計画マスタープランの違いは。

事務局)法的根拠が違う。総合計画に即して、その中で特に都市計画の分野で作りこんでいく。それと、来年から住民参加により、その地域にどのような課題があり、どのように都市計画に反映できるのか議論していく。

委員)総合計画の大枠があって、その大枠から都市計画課でたたき台を作り、都市計画審議会で都市計画マスタープランを作っていくということか。

委員)都市計画マスタープランは、都市計画なので図面が最終成果。都市計画決定を行う基になる都市計画マスタープランを作るのが目的。柏市という限られた空間の中でどうやって受け止めるかの作業が残っている。

事務局)総合計画では、市役所での仕事の全てが文章で書かれている。総合計画をより分かりやすくするのが目的で、都市計画部門は都市計画マスタープランに沿って、都市計画決定を位置づけていく。都市計画マスタープランと違う都市計画決定については、審議会で議論する。

委員)将来まちづくり像は、上位・関連計画の位置付けであれば議論する必要はない。基本的な枠組みはその枠組みで、文章で書かれているものを住民参加をして、より具体的に議論すべきではないか。

事務局)都市計画マスタープランを作る上で、もう一度議論して骨格を崩すのではなく、直すべきところがあるのであれば直して議論したい。

委員)今までの都市計画の悪いところを補完し、将来的な骨組みを出来るだけ明快にしていく。

委員)総合計画の6分野はどうやって決めたのか。

事務局)経過等は分からないが、総合計画審議会で作られていった。後日、報告します。

3.柏市都市計画マスタープランの実現性について

委員)具体的に評価できるようなプログラム、PDCAとか評価シートを持ってほしい。

委員)都市計画マスタープランのイメージは、具体的に絵に落とすのが作業だが、実現性や、どの施策を優先し、どう評価するのかは絵をはみ出して考えていかなければならない。

委員)それぞれの計画は素晴しいが、どのくらい実現に向けていけるのかを疑問に思っている。財政面の話もある。

事務局)評価をする時に、実際の具体策が問題となる。まずは、目指すべきまちの共通理解をし、その方向性を定めるのが都市計画マスタープランの目的。許される財源の中で、時間はかかるが目指すべきまちに近づく。

委員)将来の夢として都市計画決定されたものが、50年以上生きている。図面もいいが、実行能力が示せないと難しい。

4.都市農業について

委員)都市農業を重視した施策を作っていかなければならない。生産緑地だけでは都市の空間を保っていけない。柏市でも生産緑地が減少し、農地も減少している。

委員)都市農業の果たす役割も大きい。市民が生活する中で、教育やあらゆる観点から見て、都市農業を重要視し都市計画マスタープランに位置づけていくことが重要。

委員)農地問題で一番問題なのは相続。

委員)人口は平成27年をピークに減る。しかし、世帯数が増えるとなると、宅地利用されている場所で高度利用できなければ、生産緑地を活用する。生産緑地を残しながら宅地化も出来る。

委員)都市農業をどう位置づけるのか。生産緑地をどうするのか、その出発点が大事。

5.骨格となる都市施設について

委員)国道6号と16号の交差点がなければスムーズに通過できる。呼塚交差点の連続立体交差とし、都心を大事にする考えを提案しても良いのではないか。財源の絡みもあるが、広域幹線だけでなく、自前の骨格幹線が必要な時代となるのではないか。

委員)連続立体交差にすることによって、沿道の土地利用がまばらになるのでは。

委員)千葉・柏道はバイパス案でまとまっているのか。

事務局)暫定的な交差点改良を行うが、それだけでは追いつかない。バイパス案を検討しているが、ルートは決定していない。

委員)国道16号を骨格として作ったのが沼南町都市マスタープラン。それと、沼南地域の整備方針とのすり合わせはどうなのか。

事務局)沼南町のマスタープランは、参考にしながら反映していく。沼南整備方針は総合計画の中で書かれているので、これも反映していく。

事務局)組合で区画整理で行う話や、市場を移転して整備する計画も都市計画マスタープランに位置づけたい。

6.住民参加による地域別構想について

委員)住民参加では、どういうプロセスでやってきたかを説明していかないといけない。

委員)共通の目標を持つには、相当やらないと。マスタープランの通常のプロセスだけでは、市民の関心を惹くのは難しい。

事務局)まちづくりに関する不安など、地域に入ればいろいろな意見が聞ける。地区計画などいろいろな方法でまちづくりを進めていけると提案できる。

委員)地域に入ると、問題が尽きない。用途について、法律だから仕方がないという解釈だけではどうなのか。用途指定する時に、住民の意見を取り込まないと。

委員)多くの人の意見を聞く仕組みはなにか。

事務局)ワークショップやホームページで話をする場をもうけて、地域別に住民参加を行いたい。

委員)地域別は具体的に何地域くらいか。

事務局)今の時点では6~7の地域に細分化していく。まとまり次第、審議会で意見を聞きたい。

7.市民との協働について

委員)市民がまちづくりに関心を持ってもらうことが理想。あらゆる機会を増やしていかないといけない。NPO活動が盛んであるので、その方々を核にしてまちづくりを進めていく方法もある。

委員)団塊世代の定年は全国的な傾向である。その能力を地域で役立ててほしいと言われている。行政と協力できる体制を作ってまちづくりを進めていかなければならない。

委員)たくさんの人に聞いてもらう場所を作るのも重要だが、一人一人が持っているネットワークを使っていくことも重要。

委員)外に向かって何を発信したいのかが見えてこない。全国に発信できるものを考えたい。

委員)計画段階から加わることで、責任感も生まれ、言いっぱなしでは終わらないようになる。

8.事務局への要望

委員)市民との協働という点では、もう少しインフォメーションで工夫がほしい。

事務局)ホームページは工夫していく。この会議についてもオープンにしたい。情報は出来るだけ出し、自由に意見を言えるような運営をしていきたい。

委員)安全・安心を事前に構築するような安全対策を望む。

委員)事務局から提供された話題で、出来るだけ多くの発言をしていきたい。

委員)今後はもっと具体的に課題を絞って、それに対して意見したい。

委員)人口問題、目標年次、生産緑地、沼南地域、将来性を見込みながら定住人口を決める。市役所としてどう考えているのか、意思統一しておかないと返って混乱を招く。

次回は、まちづくりの課題や方針に対し、引き続き審議を行うこととした。

7 傍聴

(1) 傍聴者

2人

(2) 傍聴の状況

傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。

8 次回開催日時(予定)

平成18年11月21日(火曜日) 午後1時30分~午後4時