平成18年度第1回柏市都市景観デザイン委員会会議録

1 開催日時

平成18年5月30日(火曜日) 午後3時00分~午後5時15分

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号 柏市役所第二庁舎3階 305会議室

3 出席者

(委員)
北原会長、宮脇副会長、小川委員、加藤委員、小林委員、座間委員、井坂委員、岡田委員、庄司委員、田中委員、古里委員及び宮嵜委員

(事務局)
綿谷都市計画部長、中川都市計画部次長、後藤都市計画課長、古市副参事、谷口主幹、染谷副主幹、野口副主幹、平野副主幹及び森主査

4 議題

議案

  • 議案第1号 柏の葉一丁目景観重点地区の指定について
  • 議案第2号 柏の葉一丁目景観重点地区景観形成基準の制定について
  • 議案第3号 柏市都市景観表彰制度要領の制定について

協議事項

  • 柏の葉三丁目景観重点地区の景観形成基準(案)について

報告

  • 柏の葉キャンパス駅周辺景観重点地区の指定について

その他

  • 地域別景観形成ガイドラインについて

5 議事(要旨)

(1)協議事項の非公開について

事務局 柏の葉三丁目景観重点地区の景観形成基準(案)は、本日の委員会の後、住民説明会を開催し、案としてとりまとめ、縦覧等を経て、再度、委員会に諮り決定したい。今はまだ確定していない内容を公にすることは、誤解や憶測を招き市民の間に混乱を生じさせる恐れがあるため、協議内容については非公開としたい。また、今回の会議録のうち協議事項の部分については、次回のデザイン委員会の会議録と合わせて公開したい。

委員 了承。

(2)議案第1号および議案第2号について

議案第1号および議案第2号は全会一致で可決された。

意見は以下の通り。

1.地区指定について

委員 意見書が提出されているが、行政側から押付けるものではなく、地域の環境が守られることで住民側にもメリットがある。総論として指定することには前向きなのか。

事務局 住民には景観ルールの必要性について理解されていると考えている。

2.色彩について

委員 色見本の避けたい色でも大丈夫ではないかと言われている。サンプルが小さいとあまり目立たないが、実際に壁にすると相当な色になる。彩度を上げて表示するとか、誤解しそうなものを出さないようにすべき。9頁は必要なのか。

事務局 色は分かり難い面もあり、一定の色を示していきたい。また色彩ガイドラインにある色の分類で、高彩度の色を例示的に出し、使用を避ける色としてお願いしておきたい。

委員 彩度の高い派手すぎる色は避けましょうというルールを示す上で、見本があってもマイナスにはならない。プリントアウトされた色と実際の建築の色とは異なるので、そういった注釈を加える配慮は必要。
色を理解してもらうのは難しい。実際の色に近い大きな色見本をつくって、理解を得ていくべき。
この基準の解説はカラーコピー又は精度の高い印刷で出回るのか。

事務局 カラーコピーの配布を考えている。解説の8頁に、「印刷による色再現のため実際のマンセル値とは若干異なります」という表示をしている。

委員 色については相談窓口にマンセル値の見本を置き、説明し納得していただくことが良い。

色彩は一般の方には伝わりにくいので、イメージとして分かってもらうために9頁を載せるのであれば、実際のマンセル値とは若干異なるという記述を9頁にしっかり書いておく配慮が必要。

事務局 町会に色見本等を渡していくか検討する。もう少しハッキリしたものを町会に渡すことで、理解が得られるのではないかと思う。

委員 色見本は、なるべく大きなものでお願いしたい。

3.助成措置について

委員 相続や経済的な事情で土地を分割せざるを得ない状況になった場合、固定資産税の軽減など助成措置はあるのか。ない場合、将来そういった助成措置を用意していくことは可能か。

事務局 現状で助成措置はない。これまで生け垣の維持管理が大変なので何とかならないかという相談は受けている。団体として生け垣の管理活動をするときに、道具を助成するという考えはある。敷地の分割は、現状は一宅地60坪程なので、家を壊して分割する可能性は低いと思う。心配なのは、筆を統合してアパートを建てられてしまうという意見が多くあった。

委員 生け垣の要望に対して、市は何ができるのか具体的に検討すべき。

4.意見書について

委員 住民側が要望をしていないのであれば、基準をつくる必要はない。最初は良くても、だんだん悪くなるわけで、いかに引き止めるかという作業だと思う。その辺の意図を誤解されないようにしてほしい。

委員 住宅の購入は、環境も合わせて買うということ。きちんとした取決めがあれば、良質な環境は守られる。

委員 この住宅地に年間数件の建替えがあっても、景観が崩れるのに何年かかるのか。制限を加えられるのは自由を奪われること。出来上がった住宅地を重点地区に指定することは薦めたくない。相当な年数はそままの状態で残されていく。しかし住民の同意が得られれば、異論はない。

委員 地元住民の熱心な取組みを、市がサポートするのが今回の重点地区の指定ではないか。景観形成基準の中に数値的なものはあるが、あまり細かなことは言っていない。
基準の解説を分かりやすくすると、絵を書いたり、細かい表現となり、それが反発を呼ぶこともある。意見書に対する市の考え方として、住民にとってのメリットを整理すると良い。

委員 事務局はこの基準で大丈夫なのか。

事務局 十分対応していける基準と思っている。
地元説明会の中で、やっとこういった基準をつくるぐらいに日本のレベルも上がってきたと事務局にうれしい言葉をいただいた。一歩一歩積み上げていくことが必要と感じている。
重点地区の指定を広報等で周知し、柏の景観を守っていく活動を行なっていきたい。

5.公園について

委員 地区内の公園も自慢できるものになっていったら良い。

事務局 公園管理室と相談しており、防犯に配慮した公園として管理していく。

委員 こういう基準は、地元の方たちに基準を守っていただくと共に、行政サイドの努力目標も作るということになる。

6.基準の変更、周知、届出等について

委員 住民が何代か入れ替わったあとに、住民の意向により改正するとした文言があっても良いのでは。またこの基準の周知徹底として、確認申請機関等に広くピーアールしていく必要がある。

事務局 これまで住民の意見の中で、時代にあったものにしていきたいという考えがあった。この基準に変更の記載はないが、必要があれば直す事も考えている。また民間確認機関で柏市を業務区域とするところに、条例に基づき重点地区に指定したお知らせをする。

委員 届出はいつまでに行なうということを書いておかないのか。

事務局 現在窓口では建築確認等の30日前に、届出してくださいというペーパーを作成し、配布している。それも民間確認機関に送っているので、同様に対応していく。

委員 始めてこのまちに来て家を建てるときに、この基準がどのような経緯でつくられたのか、情報として説明があったほうが良い。住民が主体的に作ったものであることがわかるように。

事務局 経緯について何処に入れていくのか検討する。

委員 自治会への連絡も30日前なのか。

事務局 まだ自治会と詰めていないので、指定するまでに調整する。

委員 別紙が多いと大変なので、これを見て分かるようにしてはどうか。

事務局 この解説の中に入れていくか検討する。

7.告知看板について

委員 景観重点地区であることを示す看板等の設置予定はあるのか。現地において重点地区であることが周知できる公開情報板は必要と思う。

事務局 自治会と相談する。

委員 やるからには景観にマッチしたもの。

委員 地元からの要望で市がサポートしているのであれば、作ったほうがいいという意識になる。住んだところに誇りを持って環境を維持したいという意識が高いのであれば、いい物を作ろうということになってくる。

委員 看板等を出すのであれば、地元が盛り上がって指定したというようにされたい。

8.意見書提出者への対応について

委員 意見書提出者への対応はどのようにしていくのか。住民の意見に対し、市の考えを説明したほうが良い。

事務局 協議経過は会議録としてまとめ、ホームページで審議内容を分かる形にしていく。地元の町会役員には今後説明していきたい。

委員 意見書提出者が納得しない場合どうなるのか。

事務局 一定のルールを定めたら守ってもらうことが大事なので、お願いをしていく。建替え等の際に市がどれだけ誠実に対応できるかということになる。

委員 意見書に対する市の考えは、どのようにして住民等に示すのか。

事務局 ホームページに載せていく。

(3)議案第3号について

議案第3号は全会一致で可決された。

意見は以下の通り。

委員 施行者の行が工事の工と使い分けられているが、どちらなのか。

事務局 統一し訂正する。

委員 記念品のプレートデザインは、シンボルマークのようなものが入るのか。そういったマークがホームページ等で活用されるとなおさら有効と思われるが。

事務局 マークについては具体的に詰めていない。案を作り当委員会で意見をいただきたい。

委員 スケジュールの中で違反建築物の削除とは何か。

事務局 応募の中で、違反建築物を表彰するわけにはいかないので、チェックしていくもの。

委員 当初は適格であっても、消防法上、現状不適格となっているものがある。

委員 単体の建物は明解であるが、街並みの景観部門としては柔軟に対応していく必要がある。

(4)協議事項について

委員 住宅軒数は何軒なのか。

事務局 311軒でコンビニ、病院、集会所を除き戸建住宅で307軒。

委員 重点地区の指定はどのぐらいの予定なのか。

事務局 本日意見をいただき、7月に町会の検討組織に報告し基準案をまとめ、その後全体説明会を行ない、一丁目同様、縦覧をして意見書の提出期間を設け、8月をめどにデザイン委員会で審議いただく予定で進めたい。

(5)報告について(柏の葉キャンパス駅周辺景観重点地区の指定について)

意見なし

(6)その他(地域別景観形成ガイドラインについて)

意見なし

6 傍聴

なし

7 資料