平成17年度第2回柏市都市景観デザイン委員会会議録

1 開催日時

平成18年2月17日(金曜日)午後3時~午後5時

2 開催場所

いきいきプラザ2階 研修室1

3 出席者

(委 員)北原委員長、宮脇副委員長、福委員、座間委員、小林委員、加藤委員、小川委員、 柳井委員、井坂委員、庄司委員、古里委員及び宮嵜委員

(事務局)綿谷都市計画部長、中川都市計画部次長、窪井都市計画課長、岩崎副参事(北部整備課)吉田副参事(以下都市計画課)、古市副参事、染谷副主幹、野口副主幹、平野副主幹、及び三溝主任

4 議題

○議案

  • 議案第1号 柏の葉キャンパス駅周辺景観重点地区の指定について
  • 議案第2号 柏の葉キャンパス駅周辺景観重点地区景観形成基準の制定について

○協議事項

  • 柏の葉一丁目景観重点地区の景観形成基準(案)について

○その他

  • 景観表彰の骨子について

5 議事(要旨)

(1)協議事項の非公開について

柏の葉一丁目景観重点地区の景観形成基準(案)は、本日の委員会の後、住民説明会を開催し、案としてとりまとめ、縦覧、意見書等の手続きの後、再度、委員会に諮り決定したい。今はまだ確定していない内容を公にすることは、誤解や憶測を招き市民の間に混乱を生じさせる恐れがあるため、協議内容については非公開としたい。また、今回の会議録のうち協議事項の部分については、次回のデザイン委員会の会議録と合わせて公開したい。

→全会一致で了承された。

(2)議案第1号および議案第2号について

議案第1号および議案第2号は全会一致で可決された。

意見は以下の通り。

1.重点地区の指定範囲について

委員からの問い: 隣接する近隣商業地域での同様の開発や、国道16号沿いの商業施設の立地の可能性がある。景観重点区域の範囲について、拡張する考えはあるか。

事務局からの回答: 区画整理の進捗に応じて地権者になげかけていく。

2.広告物について

委員からの問い: 屋外広告物の幅や面積を規定しないのか。

事務局からの回答: 屋外広告物条例でカバーできると考えている。

委員からの問い: 東武野田線沿線で個人の家の屋根に広告物が設置されているところがある。こちらでも同じことを想定せざるを得ない。特に周辺の近隣商業地域や住居系地域などでは心配である。

事務局からの回答: どうやって基準化していくか、今後検討する。

委員からの問い: 屋根上の広告物も屋外広告物条例で規制できないか。

事務局からの回答: 平成20年を目標に中核市を目指している。中核市では屋外広告物条例が市条例になるので、その中で検討していきたい。

意見 景観法に基づく景観計画であれば市で定められる。景観行政団体になったので平成20年を待つことはないのではないか。

3.緑化について

委員からの問い: 基準には緑化についての質的基準が書かれており、量的基準は公園緑政課の所管する基準でカバーしているのだと思う。しかし、その基準では「量だけ確保すればよい」という考えなので、公園緑政課にも働きかけて質的に(配置等)、この基準が反映された形になるように協議、工夫してほしい。

事務局からの回答: 連絡、調整をやっていく。

委員からの問い: 「適正な維持管理」の項目では、建物素材などの記述のみで緑について書かれていない。緑も維持管理をしっかりしていないと問題が起こることもあるが、どう考えているのか。

事務局からの回答: 維持管理は大切なので「緑化を図る」の項目で指導したい。

委員からの問い: 「緑化を図る」の項目の中ではなく、「維持管理」という言葉をしっかり入れたほうがいいのではないか。

事務局からの回答: 「適正な維持管理」の項目の運用の中に入れたい。

委員からの問い: p7の図に緑地の配置ポイントを表示してはどうか。

事務局からの回答: p5の項目「敷地内通路沿いは、楽しく安心してあるけるよう、賑わい施設を配置したり、水や緑の潤い資源で演出する。」、「歩行者の動線に配慮して、街区のコーナー、敷地内通路、施設内通路、道路の結節点及び街区の中心部等に別図2のとおり広場若しくはコーナーのしつらえをする」で対応したい。

委員からの問い: 広場やコーナーは緑地とは違う。「広場やコーナーについても緑化」という表現を入れた方がよい。

事務局からの回答: 運用の中に記述し対応する。

委員からの問い: 駅前などの緑の管理は誰が行うのか。

事務局からの回答: 公共空間は市、民地は民間、千葉大の中は千葉大である。それぞれの敷地所有者が管理する。

委員からの問い: 樹種は決まっているのか。p4に表記してはどうか。

事務局からの回答: 西口駅前広場のシンボリックな木はケヤキとクスノキ、その他の木は世界のカエデ。西口駅前線はヤエザクラと西洋ハナノキ。東口駅前広場のシンボリックな木はツバキ、その他の木はカツラである。表記については、基準は民間事業対象の記述としており、公共の部分については記述していない。

4.公共物について

委員からの問い: 公共物についても内部で指導する基準が必要ではないか。

事務局からの回答: 既に、設置済みの照明灯、車止めなどは色を指定している。

委員からの問い: 公共サインは統一するのか。

事務局からの回答: 統一したいと考えている。現在は柏の葉キャンパス駅を出た所に案内板を設置しており、これに準じて順次やっていきたい。また、県や企業庁の販売している土地についても買った事業者と協議していく。

委員からの問い: サイン等について、参考例として基準につけてはどうか。

事務局からの回答: 参考として、概要などまとめたものをつけるよう検討する。

5.その他

委員からの問い: 「デザインの可能性」のような表現をもっと盛り込めないか。例えば、p27の仮囲い等に「柏らしい創造性」「近隣住民とのコミュニケーション」などがあると良い。

事務局からの回答: 文書表現について別途相談する。
仮囲いについて、現在工事中のららぽーとは、小学生の絵を掲示している。また、三井不動産の計画している集合住宅では市内の高校生に壁画を書いてもらう提案がすすんでいる。

委員からの問い: p5に「歩行者の動線に配慮」とあるが、敷地内通路は歩行者専用か、一般車両も通行可能か。地域内の車両のみ可能か。

事務局からの回答: 敷地内通路は市に移管されないと考えているため、事業者次第である。基本的に歩行者の利便性を優先させるよう「歩行者と自転車としてほしい」とお願いしているが、若干地域内の車両が通行する可能性がある。また、西C地区やB地区については「緑道」とすることが募集提案の要件となっている。

意見 解説書を読む人がほとんどだと思うので、景観形成基準の内容が全て解説書に書かれているか、確認しておくこと。

(3)協議事項について

本日出された意見を参考に、地域住民と協議をすすめること。

委員からの問い: この案は既に配布したのか。

事務局からの回答: 配布していない。ただし、昨年1~3月に開催したワーキング (景観まちづくりルールを考える会)の記録は全戸配布している。今後、説明会を開催するとともに全戸配布の予定。

委員からの問い: 壁面後退が、隣地境界線から50cmでは狭いのではないか。現状を調べて、現状にあわせたほうが良いのではないか。

事務局からの回答: カーポートの上に部屋がのっている部分で50cmが確保できていないところもあるため、民法の50cmとした。

委員からの問い: 敷地面積はどの程度か。

事務局からの回答: 50~60坪程度である。

委員からの問い: 地域別景観形成ガイドラインに、「住宅地の中の公園の周りは、住宅の外構や緑化、屋根、門、バルコニーなどはとくに気をつけて欲しい」ことが記述されている。現状を調べ良い状況であれば、公園周辺の住宅に協力をお願いできないか。
ただし、以前、公園のフェンスが壊れていたりしたが、この公園はどうなっているか。周辺に配慮をお願いするのであれば、公園が周辺に配慮したものとなるよう、あり方を見直すことが必要である。担当課とも協議をしてみてほしい。

事務局からの回答: 公園の管理担当と協議する。

(4)その他(景観表彰の骨子について)

委員からの問い: 公募するのか。

事務局からの回答: 公募を考えている。

委員からの問い: 18年度から行うのか。間に合うのか。

事務局からの回答: 平成17年度2件表彰しており、18年度も続けたい。

委員からの問い: その他の部門(フラワーガーデン、みどりの街並み、周囲によい影響を与えている戸建住宅、古くても手入れが行き届いている家など)は設けないのか。

事務局からの回答: 今回はこの2つを考えている、柔軟性をもって、年度ごとに部門を設定したい。

委員からの問い: 受賞者はホームページなどで広く伝えて欲しい。建物にプレートなどを貼ってもらうのもよい。

事務局からの回答: 表彰状と記念品を考えている。プレートなどについては、プライバシーの関係もあるので今後検討していきたい。

意見 表彰対象は建築物(作品)もあるし、活動という観点もあると思う。街並みについての地域や学校などの活動も今後対象としていけたらよい。

意見 来年度からの表彰には賛成だが、制度の要綱(募集要項など)を作り次回デザイン委員会に諮って進めるべきである。

6 傍聴

1名(ただし、5(1)のとおり、協議事項は非公開のため、議案第1号および第2号のみ)