平成18年度第3回柏市都市計画審議会会議録

1 開催日時

平成18年11月21日(火曜日)午後1時30分から午後4時30分まで

2 開催場所

柏市役所 第2庁舎 5階 第5・6委員会室

3 出席者

(委員)

丸田会長、落合(実)委員,木村委員、萩原委員、原田委員、福士委員、千葉委員、中沢委員、落合(富)委員、深野委員、山野辺委員、髙辻臨時委員

(事務局)

綿谷都市計画部長、中川都市計画部次長、都市計画課:後藤課長、古市副参事、谷口主幹、鉾田主幹、後藤副主幹、佐藤副主幹、染谷副主幹、小笠原主事

4 議題

(1) 柏市都市計画マスタープランの策定について

5 議事(要旨)

1.資料内容について

  • 委員: 資料の本文を足していくと都市計画マスタープランが出来るのか。内容は資料以上に膨らむのか。
  • 事務局: 配布した資料を精査し、内容を膨らませていく。
  • 委員 まちづくりの課題の例示は変わっていくのか。
  • 事務局: 今回は例示としているので、今後課題について整理し追加で提示していく。
  • 委員: 他都市と比較して、柏市の特徴は。
  • 事務局: 全体構想の中で、住環境や交通、防災まちづくりの方針などを設定している。参考資料へ他市事例を載せている。
  • 委員: 参考資料の他市事例は単純に近隣だけでなく、規模の近い目指すべき都市を知りたかった。
  • 委員: 分野別方針、自然・農地の方針の「自然」という言葉はどうしてこの言葉を使ったのか。
  • 事務局: 利根川・手賀沼などを保全するという意味で「自然」を使っている。
  • 委員: 人間を取り巻くものが「自然」で、概念を捉えないと難しい言葉。「自然環境」とした方が分かりやすいのでは。法律用語では「的」を付けて「自然的環境」となる。検討してください。
  • 事務局: はい。
  • 委員: 農地についての課題は。表現が少ないので付け足した方がよい。
  • 委員: 市民農園の活用などが当てはまる。
  • 委員: 計画対象の中でソフトな分野は第1~3章に反映されないのか。
  • 事務局: ソフトな分野は、第5章計画の実現で出てくる。
  • 委員: 重点的になるのが第4章。そこではどう住民の立場になるのか、中身的にも密度が高まり地域事情を軸に書かれていく。

2.将来都市像について

  • 委員: 将来都市像はオリジナルか。
  • 事務局: 総合計画等からキーワードを参考にして設定した。今後、将来都市像について都市計画審議会で意見を頂いて決定したい。
  • 委員: 総合計画の目標からかなり変わっていて、「希望」「支え合い」が弱まっている。
  • 事務局: まだまだ考え方も足りないので、事務局側も頭をひねる。
  • 委員: 都市像は、将来出来上がったもののキャッチフレーズか。そうだとすると、みんなでつくると言うのはギャップがある。
  • 事務局: 柏の特徴が伸びていく部分を、みんなでつくると活かしていけば良いと考えている。
  • 委員: みんなで協力して、いきいきした活動的なものを将来像とした方が良い。
  • 委員: 将来都市像として国際キャンパス、学術都市は、全国的に見てもまだ例がない。また、柏は東葛飾地域の商業圏が広いのに、生活都市では印象が弱い。複合的な将来像で、生活都市から脱皮した表現を。
  • 委員: 柏レイソルとか伝統工芸など、他市とは違う所を将来都市に位置づけるべき。
  • 委員: 生活、キャンパス、手賀沼、緑等そういう理想となる条件をどう都市の表現にもっていくのか。
  • 事務局: 様々ある要素を出すと長すぎるので、それを含む言葉で表現出来るようにしたい。
  • 委員: 学術とか商業を柔らかい言葉でPRしてほしい。新しく目指すべき言葉をストレートに表現すべきではないか。
  • 委員: 総合計画が上位にいるので、同じとしなくてもそれを反映して言葉を選んで欲しい。
  • 委員: キーワードは制約のある中でもう少し考え、考え方を副題で記載する。
  • 委員: 誰もが興味ある、全体を表現する良い将来像が出来ると良い。
  • 委員: 少なくとも東葛飾地区で、将来像から柏だと分かる表現が欲しい。

3.将来都市構造図について

  • 委員: 追加資料と配布資料の将来都市構造図の違いは何か。
  • 事務局: 千葉柏道について、配布資料図面には国土交通省千葉国道事務所が示したルート案が抜けていた。
  • 委員: 柏駅と柏の葉キャンパス駅は距離はさほどないのに、物理的に混んでいて時間がかかる。それぞれ連携するものがないと機能しない。柏駅とキャンパス駅を結ぶ都市連携軸の整備は難しいのでは。
  • 事務局: 連携軸については、北部関連の都市計画決定する時に一部決定されている。柏駅周辺については、既存の都市計画道路を使っていく考えでいる。
  • 委員: 学術研究文化拠点に学術のイメージを載せるのであれば、市内の大学等の位置付けを加えても良い。

4.千葉柏道路について

  • 事務局: 千葉県道路協議会からルート案の提言を受け、柏市、我孫子市、野田市を通る既存の素案と、利根川に沿ったルート案から白井市、印西市、八千代市も加わり、検討会でルートを決めていくとのことである。
  • 委員: 平成27年を目標にしている中で、本当に出来るものか。
  • 事務局: 都市計画マスタープランを策定する段階では、ルート的なものは入る可能性がある。状況を見て判断したい。
  • 委員: 16号バイパスを断面で捉えた交通量はあるのか。交通量が多いと幹線としては目一杯で機能しない。
  • 事務局: 正確な数字は把握していない。取り付け位置によっても分配量が違う。

5.緑地の保全について

  • 委員: 南部の計画時にあった防災公園は。
  • 事務局: 中原ふれあい防災公園を整備をしている。
  • 委員: 中原ふれあい防災公園に隣接する林を守るために、住民側も募金を集め姿勢を見せようとしている。財政難の中でも優先順位をつけ、防災公園としての位置付けでなんとかならないのか。
  • 事務局: 対象の林は、NPOが中心となって保全活動を進めている地域。防災公園だけでは狭いので、光ヶ丘中学校と合わせて広域避難場所としている。財政事情により買い取りは出来ない状況である。
  • 委員: 松葉町の緑化協定は。
  • 事務局: 期限付きの協定。東急ビレジは10年後継続した。
  • 委員: 世代交代で白抜きになる。

6.防災・防犯のまちづくりについて

  • 委員: 市内では雨水被害が見られるが、雨水対策を位置付けることは難しいのか。
  • 事務局: 分野別方針の都市施設の方針で、雨水対策を反映させていく。
  • 委員: 特に市境いでは整備が出来ていない。計画の中で反映できるのか。
  • 事務局: 雨水の流出抑制という考え方があるが、計画の中で検討し内容をいれるか、現時点では適当か判断できない。
  • 委員: 雨水対策は、防災まちづくり方針に入れないといけない。地球環境の温暖化に平行して異常気象が多く、特に大都市中心で被害が多い。東京都では、水害にあったところをプロットして市民に配っている。
  • 委員: 大震災以外に雨水対策を入れないとおかしい。大事なポイント。それによって緑地の保全が意味をなす。
  • 委員: 市川市もその辺を見直している。農地をずっと続けていれば補助金を出す。その意味は、雨水の流出を遅らす事が目的。
  • 事務局: 下水に関しては、汚水管整備は8割を超えた。雨水管整備を進めていかなければならないが、どうしても下流から整備することが原則なので、下水道部と詰めて委員会に提示していきたい。
  • 委員: 地区防災拠点の中で、手賀地区に新しく作ると聞いている。確認して欲しい。
  • 事務局: 確認します。
  • 委員: 防犯の視点、防犯に強いまちづくりを提示して欲しい。公園の作り方にしても、ヨーロッパでは防犯を意識して作っている。柏市では、その視点が抜けている公園も見受けられる。
  • 事務局: 防犯についても整理している。現在は生垣を刈り込み、見えやすいように管理している。
  • 委員: 大災害時の緊急病院の拠点みたいなものはあるのか。
  • 事務局: 確認します。

7.駅周辺の開発について

  • 委員: 現在、駅周辺は日々マンションが出来ている。学校は飽和状態で学区まで変えているのに、現在と将来のバランスが悪い。どう折り合いをつけるのか。
  • 事務局: 駅周辺にマンションが出来、新しい人が集まるのは良いことと捉えている。しかし、学校の教室が不足したり、学区を再編したり問題もある。
  • 本来人口計画に見合った学校が配置されていることが望ましいが、現状はやりくりをしている状況。課題整理をして、みんなで考えて達成することが都市計画マスタープランの目的なので、共通認識としたい。
  • 委員: 柏駅周辺を商業地と位置づけているが、駅前はマンションばかり。駅前は商業地域の活性化が課題。商業が活性化して地価が上がっている訳ではない。都内は、1・2階部分を店舗としている。柏は商業地にどんどん住宅街が出来ている。
  • 委員: 商業地域は人が歩くことが大事で、そうでないと回遊行動が切れてしまう。マンションでも一階部分を飲食サービスや対面式個人サービス、または、役所の窓口サービスとか連続性のある地区にしても良い。
  • 事務局: 駅周辺では、再開発事業が実施され合わせて地区計画などで制限をかけられれば良いが、駅周辺全てについて規制するとか判断することが難しい。
  • 委員: 商業計画の中で裏カシとかも貴重。
  • 委員: 商業地・駅通りが明るくなり、歩行者が歩く町にしないと。
  • 委員: 広域的な商業地の中心である柏駅と、柏の葉キャンパス駅の持つ商業とでは、どう位置付けが違うのか。
  • 事務局: 柏駅周辺は既成市街地で広域的な商業地として位置付けている。相乗効果を発揮できるような位置付けになっている。
  • 事務局: 中心市街地としては、柏駅をそう位置づける。つくばエクスプレス開業にともなって、柏の葉キャンパス駅周辺を都心として位置づけて2極と捉えている。キャンパス駅周辺は通常の商業ではなく、健康・環境を売りにした中心商業地としたい。柏駅周辺は雑多で楽しいまち。
  • 委員: 大型店舗が出来て、若い人が増える街ならそれもいいが、小売店が充実して、安心して散歩・健康を兼ねて歩ける店舗の需要もあると思う。車がないと出歩けないまちになる事が心配。
  • 事務局: 柏駅周辺は商工会議所を始め、ボランティア、ガーディアンエンジェルが協力し、またJOBANアートラインなどのイベントもあり、年齢層の高い人も取り込もうとしている。
  • 委員: 柏の葉キャンパスのイメージは若い。

8.市街化区域編入について

  • 委員: 基本方針では、市街化調整区域は原則編入しない。しかし、一定の条件が整えば、編入することもあるとなっているが、矛盾している。
  • 事務局: 少子高齢化の中で人口が伸びないなか、市街化区域で有効利用されていない土地がある中で、市街地は拡大しない。しかし、区画整理事業などであれば、市街化も検討していく。
  • 事務局: 沼南町時代からの構想である沼南センター地区の区画整理事業については、今年度準備組合が組織された。商業・産業の複合施設などが考えられている。
  • 委員: 原則として書いてあるが、例外もあるということ。
  • 事務局: 人口が伸びる時は良い。湖南地区は区画整理事業で市街化区域に編入した。当時は千葉県の持っている人口フレームがあったので出来た。
  • 委員: 資料のように書いてしまうと分かりづらい。全体的には新たな市街化調整区域の市街化編入しないとして、センター地区は重点的に整備する位置づけとして、具体的に書くことが望ましいのでは。
  • 委員: その辺は、書き方を工夫してください。
  • 委員:  新しい区画整理はもう認めないのか。
  • 事務局: 市街化区域編入の最終的な権限は千葉県が持っている。大規模な住宅系の市街化区域拡大は行わないが、地域振興の場合はその限りでないので、表現を検討していく。

6 傍聴

(1) 傍聴者: 2人

(2) 傍聴の状況: 傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。

7 次回開催日時

平成18年12月26日(火曜日)午後1時30分~午後4時30分