第22回柏市下水道事業経営委員会会議録

1 開催日時

令和2年2月14日(金曜日)午後3時から4時30分

2 開催場所

柏市役所分庁舎2 第1・2会議室

3 出席者

(委員)

落合委員、板倉委員、伊藤委員、佐藤委員、椎名委員、竹内委員、髙橋委員、谷委員、内藤委員、中屋委員、沼澤委員、渡邉委員

(事務局) 

君島土木部長、内田土木部次長兼下水道整備課長、大作下水道維持管理課長、横枕雨水排水対策室長、原下水道経営課長 他6名

(注意)委員氏名の記載は、順不同です。

4 議題

  1. 下水熱利用の今後の方向性について 
  2. 柏市の下水道事業の目標達成に向けた事業展開

5 議事(要旨)

下水熱利用の今後の方向性について (資料1)

  下水熱利用の今後の方向性について、佐藤委員から説明を受け、この後これらについて質疑応答を行った。質疑内容は以下のとおりである。

  • (谷委員)商業施設等の下水熱需要について、具体的には。

(佐藤委員)駅前の商業施設は人目に触れる機会が多いので、パイロット的に行うのに適しているのではないか。建物全体の熱を賄うのは難しいので、一部分だけでも利用できたらいいと思う。

  • (渡邉委員)熱となる液体を下水道管に入れるとのことだが、液体とはどのようなものか。

(佐藤委員)水や熱輸送の効率がよい液体である。SPR工法(下水道管の表面にプラスチックを巻いて保護する工法)の、プラスチックの裏面に熱交換の液体を流す管を入れることができる。

(事務局)市としては、まず市内にどの程度の熱供給があるのかを研究し、ポテンシャルマップを作るところから始めていきたい。

  • (高橋委員)熱交換器の使用とは、お湯を使用するということか。

(佐藤委員)ヒートポンプを使い、熱を回収する。エアコンで部屋を冷やすのと、逆の発想である。

(板倉委員)下水熱の利用は、まちづくりへの貢献に繋がるので、期待している。

柏市の下水道事業の目標達成に向けた事業展開(資料2)

  事務局から柏市の下水道事業の目標達成に向けた事業展開について説明を行い、この後これらについて質疑応答を行った。質疑内容は以下のとおりである。

  • (伊藤委員)P.5「地元の要望がある区域を中心に」とあるが、既に要望があるのか。計画どおりに整備を進めると、未普及地区の解消が92パーセントになるということか。

(事務局) 窓口や書面で、既に約50~60件の要望があるので、要望箇所を中心に整備を進めていきたい。その見込みである。

  • (落合委員)P.5「未普及地域の解消」について、当初は94パーセントと考えていたが、補助金が減る等の理由を含め検討し直したところ、92パーセント程度の見込みになったということか。

(事務局)はい。他にも北部地域の区画整理の遅れなどが影響している。

  • (落合委員)P.5普及率等は下がるのに、「5年間の事業費」の額が変わらないのは何故か。

(事務局)今後、下水道を整備していく地域は人口密度が低いため、お金をかけて整備しても普及率が上がりにくい。よって、普及率等は下がってしまうが、かかるお金はそれほど変わらない。

  • (沼澤委員)既にある要望は、北部区画整理地域に対してのもの含まれるのか。

(事務局)北部区画整理地域とは別の要望である。

  • (中屋委員)P.7「中期整備区域(事業計画区域)に対する達成率42パーセント」というのは、どの地域を指すのか。また、今後の大雨に備え、雨水排水の解消にも力を入れてほしい。

(事務局)市全体を指す。承知しました。

  • (伊藤委員)P.8「下水道BCPの継続」について、具体的な策を知りたい。

(事務局)マンホールポンプは停電すると動かなくなってしまうので、業者に発電機を用意するよう依頼した。また、水道部でも発電機を用意している。

  • (佐藤委員)P.7「5年間の事業費」が36億円から25億円と大きく減少しているのは何故か。

(事務局)老朽化対策や篠籠田貯留場の対策に費用がかかってしまう分、こちらの金額が減っている。

  • (内藤委員)P.13「小学校への出前事業」の対象年齢は。

(事務局)小学4年生を対象とした。

  • (沼澤委員)Q下水道管は耐用年数を超え次第、全て新しいものに入れ替えなければならないのか。また、地震などの災害が下水道管にどのような影響を与えるか、把握しておく必要があるのでは。

(事務局)下水道管を全て新しいものに入れ替えるわけではない。入れ替えには莫大な費用がかかる。耐用年数は50年とされているが、35年を経過して老朽化した下水道管などは、点検や補修をこまめに行うことで長持ちさせていく。近年整備した下水道管は、地震等の影響が少ないものなので、なるべく長持ちさせていきたい。

  • (佐藤委員)「篠籠田貯留場ポンプの施設改修」は、合流式下水道か。雨水対策の一環という考え方もできるか。

(事務局)合流区域から分岐し、こちらに流れてくるので、雨水も関係する。雨で水量が増えた時に貯留槽へ汲み上げるための施設である。

  • (高橋委員)P.7内水ハザードマップを公表したとのことだが、どのようなものか。

(事務局)雨が1時間に79.5ミリメートル降った場合をシミュレーションしたもの。市HPで公表している。

(事務局)下水道管の詰まりについて、多々問い合わせが入る。詰まりの原因は、油、木の根の浸入、老朽化による故障など様々。何かあった場合は、まず下水道維持管理課へ相談してほしい。また、下水道管を長持ちさせるために、定期的な点検を各自でお願いしたい。

6 傍聴

傍聴 0人

7 次回開催日時(予定)

令和2年5月20日(水曜日)

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