平成27年度第1回柏市緑政審議会会議録

1 開催日時

平成28年2月18日(木曜日)午後3時~5時

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号

柏市役所分庁舎2  2階 第1・2会議室

3 出席者 

委員

落合会長、根本副会長、猪又委員、近江委員、小野委員、小林委員、小松委員、佐藤委員、染谷委員、長澤委員、那須委員、日野原委員、古川委員

事務局

都市部 吉川部長、山本技監
公園緑政課 小川課長、松澤副参事、武藤副主幹、大塚主査、古橋主事、渡邉主事
公園管理課 佐藤副参事
(一般財団法人)柏市みどりの基金 伊藤副参事、湯浅主事

4 報告

  1. 社会資本総合整備計画(都市公園)
  2. 北部開発に関する公園の進捗状況
  3. (仮)篠籠田防災公園の進捗状況
  4. 緑地環境形成実証調査
  5. カシニワ関連(カシニワ・フェスタ関係)

5 その他

平成26年度議案第1号花野井第一公園の一部売払いの経過

6 報告(要旨)

(1)社会資本総合整備計画(都市公園)について  

社会資本総合整備計画の事後評価等について事務局から説明。

議長

総事業費は、24億5千9百万とあるが実際にはいくらかかるのか。

事務局

10億6千7百万円である。そのうち国費は、4億1千万円です。

(2)北部開発に関する公園の進捗状況について

根本委員

こんぶくろ池公園というのは名称として解るが、1号近隣公園というのは名称なのか

事務局

区画整理で換地される6.0ヘクタールと市で用地買収している12.5ヘクタールを合わせた18.5ヘクタールを一括してこんぶくろ池公園としている。

根本委員

こんぶくろ池というのは、こんぶくろ池公園の中の一部ということか。

事務局

はい。

根本委員

中央地区に野間土手緑地とあるが未だ野間土手は現存するのか?

事務局

中央地区内では、いたるところに現存しているものがある。

例えば、今後整備を予定している中央地区の7号街区公園にも野間土手があるが、これを活かしながらの公園整備を計画している。

小林委員

この野間土手は、目で見てすぐ野間土手と分かるものか。

事務局 

はい。従前は、土地所有者が畑等で利用していた土地であり、多少は切り崩されているところは有るが、現場で見れば野間土手と分かるようになっている。

小林委員

年数が経てば土手は低くなっていくものと思うが、どの位の高さで残っているのか。

事務局

ある所は、1メートルほどの高さで残っている。

野間土手は、緑道として位置づけられていることもあり、切り取られている箇所に関しても再生していくことを考慮しつつ整備を進めている。

(3)(仮)篠籠田防災公園の進捗状況

小野委員  

国道16号線の下に既存の大堀川防災公園へと通り抜け出来る道があるが、この繋がりはどの様に考えているのか。

事務局 

大堀川防災レクリエーション公園は整備が終了し、現在利用が進んでいるが(仮)篠籠田防災公園とは隣接した大きな空開地として一体利用を想定している。

大堀川防災レクリエーション公園は、ヘリポートとしての利用や緊急物資の輸送拠点になることも想定しており、国道下の隧道については物資が届いた際に(仮)篠籠田防災公園側の広場に避難されている方々への物資を送るための運送車が通行できるよう想定している。

小野委員

旧幼稚園の建物は補修工事をして、建物の2階等を避難場所とするという説明があったが、その際に高齢者や幼児など上ることが困難な方に対して、エレベーター等の配慮はあるのか。

事務局

旧幼稚園建物の活用については、今後検討することとしているが、先ず耐震設備が充分あるということで、基本的には物資の備蓄倉庫として考えている。また、倉庫としての利用だけでなく管理事務所等の公園施設ということになる。あとは、実際に避難された方々が、この施設内に入ることがあると思うが、具体的には、今後検討していく事となる。

鈴木委員

公園内のゾーニング計画の中で、公園の駐車場は何台くらいを想定しているのか。また車の進入路はどのように確保する予定か。

事務局 

駐車場は20~30台の計画で、進入路についても計画がある。

国道16号については、緊急物資の輸送道路として位置づけられているため、緊急時には車両が直接公園に下りていけるようにしたい。公園と高低差があるためスロープを通す様検討している。

鈴木委員

面積に対して、駐車場が20~30台というのは少ないような気がするが、どの様に考えているのか。また、緊急時は川の対岸の警察施設との往来が自由に出来なくなると思うが、臨時的に往来出来る様にする想定はしているか。

事務局

以前にも検討会を開いたときに浮き橋を作って警察署との往来を確保すべきという意見を頂いている。これについては、河川協議等で難しいところがあり今後の課題として感じている。

駐車場の利用に関して、公園の基本設計では、都市再生機構で進めているが、その基本設計のなかで具体的な数字が出ることになる。 

その他イベント開催時等は駐車場の他に平場のグラウンド等空いているスペースを臨時的に駐車スペースとして利用してもらうことも考えている。

議長

(仮)篠籠田防災公園については、スケジュールどおり進んでいるという認識でよろしいか。

事務局

今年度は、社会資本総合整備交付金をいただきながら用地買収を進めてきた。来年度の秋には、用地取得が全て完了し工事着手が29年度ということで当初予定していたスケジュールで今後も進めて行きたいと考えている。

長澤委員

多目的広場とあったが、やはりここで催し事をするときなども想定して駐車場なり駐輪場なり想定台数を増やした方がよいのではないか。

事務局

常時の利用とイベント時の利用については、考えなければならないと思っている。駐車台数をフレキシブルに対応出来るような設定を検討していきたい。

(4)緑地環境形成実証調査

日野原委員

この調査は柏市全域を対象にしたのか、それともカシニワ登録地を対象としたものなのか。

事務局

柏市全域を対象に、カシニワ制度という枠組みの視点から調査を進めてきました。

日野原委員

旧沼南地域に関して、市街地は良いが少し離れると空き家や耕作放棄地が沢山ある。交通の便も悪いので大変かとは思うがそちらにも広く目を向けて欲しい。

事務局

今回の実証実験については、三ヵ年計画で今後の空き家対策やコンパクトシティ等、都市活用でよい方策はないかということで国から受託を受けてやっている。柏市では平成22年からカシニワ制度を展開しているが、それを上手く利用できないかということで実証実験として参加している。

議長

緑の基本計画の中の目標どおり緑を守ることや、緑を育てるということをするためにどの様なことを行っているかという調査ではないということか。

事務局

はい。

根本委員

週一度の野菜市という話が出たが、これはトライアル的にやっているのか、それとも継続的に今後もやっていくのか。

事務局

当初は、年度末までの実証実験として始めたが、農家の方等参加されている方が来年度以降もやりたいと言ってくれているので来年度以降も継続していく運営方法を検討している。

根本委員

非常にいいことだと思う。現在は駅の近くの1箇所だけのようだが、多方面でやってもらえれば地域住民としても有り難いと思うし、もう少し情報発信の仕方を考えつつ拡げていってもらいたい。

近江委員 

今まで同様、学生のボランティア等の協力を得て展開していくのもいいが、将来的にはより本物志向のサービスを提供していかないとアマチュアの域で止まってしまうと思う。柏市は、沼南町と合併したこともあって東葛エリアの中でもより農業色の残っている地域になっている。大学との連携等しながらこういった柏らしさというところをより強調していくべきと思う。 

出前保育について。

市で主催する会議やイベント等に子育て世代の方々が参加しにくいという問題がある中で、そのような時に子どもを預かる「一時保育」という制度がある。但し、これは公共的にはなかなか普及していない。それを緑政部門として、カシニワ制度と結びつけるのはなかなか難しいところがあるかもしれないが部署を超えて連携しながら将来的にはこのような広がりも出てくればよいと思う。

鈴木委員

戻りますが、逆井のリフレッシュ公園のことについて、総面積が2.4ヘクタールのところ公園整備が1.9ヘクタールというのは整備中という解釈でよろしいか。

事務局

公園面積は全体で5.7ヘクタールである。そのうち用地取得が必要な面積が5.1ヘクタールほどあるが、現在その7割ほどの取得を完了している。残りの部分に関しては地権者と交渉しているが中々折り合いがつかず、現在は借地をしている状態である。整備に関しては、平成26年度で全て5.7ヘクタール完了している。

鈴木委員 

事業費15億6千万円は全て使い切ったのか。

事務局 

計画のなかでは15億となっているが、その全てを使い切ったわけではなく完了している。計画内の予算で完了している。

鈴木委員 

こんぶくろ池公園の総事業費は概算でいくら位か。

事務局 

用地取得については170億とあるが、実際平成27年度で約88パーセントが買い終わる。残りの12パーセントは地権者との交渉が続いており、用地取得についてこれからいくらかかるかというのは明確な数字が出ないが、あと約25億円かかる見通しである。

鈴木委員

田中遊水地や手賀沼周辺等の斜面緑地というのは資産価値が非常に低いところで金額も安いと思う。そのようなところにも目を向けて欲しいと言う事を感想で思った次第です。

議長 

先ほどの実証調査は何年間行うのか。

事務局

今年が3年目なので、今年度で終了する。また国から募集がかかれば申し出る予定である。

(5)カシニワ関連(カシニワ・フェスタ関係)

 小野委員

バスツアーについて、有料になっているし毎年直ぐに満席になってしまうため、各2回位で設定してくれると有り難い。

事務局

バスツアーは昨年まで3回だったものを4回に増やした。

また、電話で先着順としていたが公平性を担保するため今年からハガキもしくはメールでの受付による抽選とするよう変更した。

根本委員

いままでカシニワ・フェスタは3回行われたと思うが、ガイドブックの印刷代を含め、多くの経費が掛かると思う。それを賄うために協賛金について今後制度化するという考えはないのか。

事務局

協賛金の制度化は考えていないが、協賛金以外のところでも、今まで無償で配布していたガイドブックを有料化する等工夫しながら進めて行きたいと考えている。

ガイドブックについて、現在無償で配布しているが非常に高価であり、これを無償で配布するのはいかがなものかというご意見も多く頂いている。しかし、実際に販売をするとなったときに何処に置いて販売してもらえばよいかという問題など、有料化してもコスト面でプラスになっていかないということも考えられるため課題としている。現在、カシニワ・フェスタの実行委員会とは別に、有料化検討委員会という会を設けて検討してもらっている。有料であっても欲しいという声もたくさん頂いているので早期に有料化を実現し、そこで得た利益を運営費に充てられるよう検討している。

那須委員

駅前のインフォメーションセンター等なら置いてもらうのにお金はかからないのではないか。

事務局

一昨年などは、インフォメーションセンターの中にカシニワ・フェスタ専用のブースを開設するなどの協力をしてもらっている。

駅前の好立地ということもあるし、今後販売するとなったときも協力を仰ぎながら進めて行きたいと考えている。

その他

平成26年度議案第一号都市公園の一部売り払いの経過について事務局から説明を行った。 

議長

このようなケースは今回が初めてのことか。

事務局

この制度は平成23年4月から開始をしているが、宮前町会というところで1件と今回で2事例目となる。

公園を廃止するということになるので、付近に代わりとなる公園があるか等条件が付く。むやみに売り払うのではなくその条件をクリアしたところで売り払いを行うということである。

8 傍聴

なし

9 次回開催日

平成28年10月を予定