平成26年度第1回柏市緑政審議会会議録

1 開催日時

平成26年10月31日(金曜日)午後3時~4時55分

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号

柏市役所本庁舎5階 第5・6委員会室

3 出席者 

委員

落合会長、根本副会長、猪又委員、近江委員、小野委員、小林委員、小松委員、佐藤委員、染谷委員、長澤委員、那須委員、日野原委員、古川委員

事務局

都市部:吉川部長、山本技監
公園緑政課:谷口課長、小川副参事、松澤主幹、阿藤主査、古橋主事、渡邉主事
公園管理課:水谷課長
(一般財団法人)柏市みどりの基金:伊藤副参事、細江主事

4 議案

(1)都市公園の一部売払いについて

5 報告

(1)柏市緑の基本計画アクションプラン推進状況について

(2)カシニワ関連の報告

(3)緑地環境形成実証調査報告

6 議案(要旨)

花野井第一公園の一部売払いについて

事務局
花野井第一公園の一部売払いについて事務局から説明を行った。

委員
花山町会は法人化しているか

事務局
法人化されている

委員
どうして同じ名前の公園が2つあるのか。当時必要だったから作ったのか。

事務局
土地は昭和54年に農林水産省より購入している。
両方併せて1、800平方メートルほどあるが、この当時は周辺に子供達が多かったという事情もあり、これだけの規模が必要だという判断で購入し、児童遊園として開園した。

委員
周辺の子供達は現在までにどの位の推移で減ってきているか。

事務局
昭和58年のデーターになるが、この地域の9歳以下の人口の割合が全体の18%、75歳以上の人口の割合が約4%ほどだった。
平成25年9月のデーターでは9歳以下の人口の割合が9%ほど、75歳以上の割合が14%ほどとなっている。
やはり少子高齢化のなかでの人口の変異がみられる。

事務局
実際に大きい方の公園には砂場やブランコ、トイレまた広場等があり、どちらかと言うとこの大きい公園が主として使われている。小さい方の今回売払いを予定している公園についても奥に大きな砂場こそ有るが、地域住民はどちらかと言うと(施設の充実している)大きな公園のほうを利用しているという現状がある。

委員
この周りの団地は柏市の中では古いほうか。

事務局
それについては確認が取れていない。

議長
都市公園の一部売払いについて採決をする。
議案第1号柏市公園の一部売払いについて、議案どおり可決することに異議は無いか。

全委員
異議なし

議長
異議は無いということで議案第1号は提案のとおり可決した。
なお、この議案は市長より諮問を受けた案件であるので審議会としては答申をすることになるが、その事務手続きについては事務局及び会長に一任頂くことで良いか。

全委員
はい。

7 報告(要旨)

(1)柏市緑の基本計画アクションプラン推進状況について  

事務局
柏市緑の基本計画アクションプラン推進状況について事務局から説明を行った。

委員
こんぶくろ池公園について現在整備中との事だが、あそこには貴重な動植物が存在すると認識している。
整備しすぎて、そのような動植物がいなくなるというのはどうかと思うが、NPOとの話し合いの中でどうなっているか。

事務局
こんぶくろ池公園については12.5ヘクタールが用地取得を進めているところで、区画整理によって6ヘクタールほど、併せて18.5ヘクタールを公園として保全・整備をしている。
千葉県の環境会議の中でも、区画整理区域にあたるが保全すべきエリアということで決まっている。市としてはこのこんぶくろ池公園の基本計画を策定する際に、有識者の方々や市民の方にもご参加頂き、整備方針を定めた。実際整備を進めていく上で検証する必要があるので、有識者の中から3名の大学の先生にアドバイザーという形で残ってもらい現在もアドバイスを頂いている。
管理活動を進めているが、毎年管理活動の報告会や今年の方針などと言うことを進める段階でアドバイザーの先生方からご意見を頂き慎重に進めている。
芝張りをした暫定整備、いわゆる近隣公園については元々ゴルフ場のフェアウェイだった所だが、希少種が残っていないかどうか事前にNPOの方々や先生方に見て頂いている。仮に今後開放する部分に希少種が出てきた場合にも移植可能であれば移植をする等随時相談をしながら進めてきている。今後も同様に保全すべきエリアはその様に整備し、また多くの市費を投じて買収しているので、市民の方々に現地に来て頂き、参加して頂く必要もあるので、それは見て歩く等利用出来る部分として整備を進めていく考えである。

議長
資料を見ると平成26年を短期、来年度から中期の4年間、その後32年から36年は長期という計画であろう。今年は26年だからまとめてみたところ最後のところでいまだアクションプランの推進が完了していないところを整理したということでよろしいか。

事務局
アクションプランについて、短期の5年間が今年の6月に終了した。その時点で一度整理をした次第である。
そこで時代が変わるなかで、様々な課題が出てきていれば見直しに向けた検討もしていかなければならないが、これまで短期の施策については、全く実行されていないものも幾つか有るものの、ほぼ手を掛けてきている。
特にその方針ついて極端に異なる様なものは無いということから、この整理した内容について引続き中期についてもこの基本計画の中で進めていきたいと考えている。勿論計画なので10年間或いは15年間の計画の中の半分が過ぎた頃に見直しということは基本計画に書かれてはいるが、極端に内容が変わってきてはいないという現状の中では、今後5年間から10年間に渡ってこの計画に沿って進めていきたい。

(2)カシニワ関連の事項について

事務局
カシニワ関連の事項について事務局から説明を行った。

委員
質問ではないが意見として聞いて頂きたい。
私は去年と今年のカシニワ・フェスタに両方参加させて頂いたのだが、大変興味深いものであった。
その企画・運営は非常に大変なものだったかと思うが、非常に良くできたイベントであると感じる。
助成金の制度も素晴らしいので、市民団体等の方々に一層の周知が成されれば、より素晴らしい制度になるという気がした。
市民一般或いは企業から助成を募ることも考えてみてはどうか。運営面でも非常に手助けになると思うので、その様な制度を作ってみてはいかがなものか。

事務局
民有緑化の推進というのは行政が動いても難しい面があるということからこのカシニワ制度を活用して広く市民の方々に、みどりを創る・育てることに関わっていただいている。ただ、知っていただかなければそれが実行できないので、知っていただくためのきっかけとしてカシニワ・フェスタを開催している。
まだ2回目で認知度も低い。最初の段階から実行委員会を立上げたが、これはやはり行政主導ではなかなか進まないので実行委員会という組織が次第に充実していき、参加者が増え、(市が手を引くという意味ではないが、)実行委員会にもある程度の金銭面での権限を持たせるという形になることを理想としているためである。昨年は協賛金という形で一部頂いたりもしてきた。
2回目の反省会も既に始まっているなかで、建設的な話も出てくるし、まだまだ時期尚早ではないかというご意見もあろうかと思う。(一財)みどりの基金も人員を増やせばそれだけ運営がし易くなるということもあるかもしれないが、継続性という点を考えると人員を増やすことよりも活動団体や実行委員会との連携を深めていき様々なご意見を頂くなかで前に進んでいきたいと考えている。今後ともよろしくお願いします。

委員
カシニワ・フェスタについて未だ広く認知されていないところがあるかと思うが、様々な行事等の場所で一層の広報活動が出来ないものか。例えば手賀沼ふれあいウォーク等は中年の方が多いので、そういったところで広報活動が出来ればもう少し多くの皆さんに知ってもらえると思う。

委員
カシニワ・フェスタの中で里山バスツアーに参加した。
それぞれの活動地でボランティアの方々が懸命に作業されているのを見て、ありがたいと思った。また、そこに行って活動されている方の話を聞いて初めて解ることが非常に多かった。よって、このような機会をフェスタ以外にも年に何回か、資金を集めてでも開いてもらったほうが活動されている方々の張り合いにもなるだろうし、一般市民の健康にも繋がると思う。
私はフェスタに参加させて頂いて非常に良かったと感じた。

議長
説明の中で、里山活動協定の締結と有ったがカシニワ制度と里山活動協定の締結との関係性を教えて欲しい。

事務局
カシニワ制度は全く新しいものではなく、里山管理活動やガーデニング等様々な緑化に関わる制度を一括化・一元管理し、それを市で仲介をするような体制をとっている。里山活動協定の締結はカシニワ制度で言うと、土地所有者の方と活動団体の方の情報を登録して頂き、市がマッチングする役割を担って、お互いが協定を結ぶというものである。その協定の内容は地主さん及び活動団体の意向を総て取り入れるということで市が入らない協定の形式を採っている。
土地所有者の方も活動に参加される例もよくあるが、やはり土地を貸すということは所有者にとって非常に大きなことである。活動団体が入ることによって土地の利活用に制約を受けることも考えられるため、信頼関係を作り上げるためにも2者の間に市が関与する形式で協定を締結している。

事務局
カシニワ情報バンクで土地情報と団体情報を集め、そのマッチングが図れたところで協定を結ぶという流れで運営している。
その協定の内容の1つとして里山活動協定があるということである。

(3)緑地環境形成実証調査報告について

事務局
緑地環境形成実証調査報告について事務局から説明を行った。

委員
来年のカシニワ・フェスタは何日間ほどの開催を予定しているか。

事務局
現在調整中である。恐らく10日間かそれ以上になる見通し。

委員
緑地環境形成実証調書は国に要求をして、審査が通れば実施出来るものであるのか。

事務局
そうである。
公募になっているので、実際には今年度と昨年度ともに12の団体が国からその様な調査を受けているというかたちである。
国はそこから情報を得て、新たな施策や法律等に反映させていく考えであると思われる。

委員
アクションプランの84の施策を見ると非常に予算の掛かるものも多く見受けられるので、このような調査もので資金が捻出できると助かるかと思う。是非頑張って欲しい。

議長
予算は実際頂いているのか。

事務局
昨年から今年にかけ頂いている。昨年の成果の中で今年も作らせて頂いているといった状況である。今年の調査に関する費用は実費相当分を国から頂いている。

議長
来年も継続するのか。

事務局
3ヵ年の予定であり、当初の話では来年についても継続して行っていくということで話しているが、実際のところ予算等の話もあるため現時点では定かではない。

議長
この調査の費用をカシニワ・フェスタで利用出来るか。

事務局
新しい試みが入っていればよろしいのかとは思うが、通常のイベントというだけでは国が新しい調査としてやるほどのものではなくなってしまうかと思う。よって提案としては通りづらいかと思う。

8 その他(質疑)

委員
都市公園の一部売払いについて、公園というのは利用されているから必要で利用されていなければ不必要という問題ではなく様々な潜在効果のようなものがあると思う。例えば防災的な必要性も有るだろう。
公園を売払うことによるメリットとデメリットについてもう少し詳細に教えて欲しかった。売払いのメリットとして大きいのは、地域コミュニティの活性化であろう、今後売払った後の利活用については管轄が地域支援課に移り窓口も変わるかと思うが、次回の審議会において売払い後の経過報告をして頂くと有意義なものになるかと思う。

事務局
小規模な公園、特に開発行為によって生み出された提供公園が小規模なものとして多数存在するという話をしたが、都市計画法上3、000平方メートルを超える開発行為の際には公園を整備する。
ただし、「付近(半径250m以内)に相当規模の公園が設置されていた場合はその限りでない」という条文がある様に、周辺状況によっては必ずしも公園を整備しなくてよいという法律上の決め事がある。法律上では付近に2、500平方メートル以上の公園があればその限りではないのだが、例えば500平方メートルの公園が付近にあった場合は公園を整備しなければならず、結果小さな公園が点在している。
それを解消するためには、国からも最近になって示してきている様に統廃合という話も出てきている。そういった観点を踏まえて、小さな公園が点在し過ぎて利用がされていないような所を見直している。しかし、あくまでも都市公園の目標数値というものも有り、公園が不必要ということは有り得ないので市としては公園を作っていかなければならないのであるが、以上のようなことにも配慮しながら慎重に判断していきたいと思っている。
小規模公園として廃止は今回2例目。次回の審議会においてもその後の報告はさせて頂きたいと考えている。

委員
資金的な裏付けは、ありますか。

事務局
町会の利用出来る施設を設置するのは、土地の取得と建物の整備ということで、多額の資金を要する。よって、町会毎に資金を貯めて土地の取得をしていく他に地域支援課が地縁団体の窓口となっているので、そこで土地の取得や建物の整備に関する助成制度等を活用して皆さん建てている。
積み立てを進めていく中で申込をし、申込み数が多ければ順番待ちをして建てていくというのが現状である。そう言った中で土地の確保をするのはなかなか難しいことから、市でこの都市公園のような土地を売払う。また町会は積み立てもしているし市の助成制度も使用してお金を取っている。当然町会の支出は有るものの、このような制度を利用してコミュニティセンターを造っているという状況である。

委員
先ほど町会の法人化の有無について質問したのはこのようなことがあるかと思ったためである。
町会の行う年次総会等の資料は行政に提出されているということか。

事務局
総会等に懸けてもらい、皆さんのご意見を図っていただいたものを町会の総意として申請書の中で文書として頂いている。
地域支援課にも届いている。

事務局
次回の緑政審議会の開催時期について。
今回も議案として1件提出させて頂いたが、次回に向けてもし同様の案件が出てきた場合には、ある程度の期間で回答を出さなければならないということもあるので、その時点で皆様にご案内し、随時審議会を開催することとなる。しかし、そうでなければ事業進捗状況等もあるので、1年後に開催したいと思う。
その際はまたご案内する。よろしくお願いします。

9 傍聴

なし

10 次回開催日

未定