平成25年度第1回柏市緑政審議会会議録

1.開催日時

平成26年2月19日(水曜日)午後1時30分~

2.開催場所

柏市役所本庁舎 第5・6委員会室

3.出席者

(委員)

大森会長、佐藤副会長、猪又委員、近江委員、小野委員、小林委員、小松委員、倉持委員、鈴木委員、長澤委員、那須委員、根本委員、日野原委員、古川委員、明神委員

(事務局)

都市部長:吉川
都市部技監:寺島 
公園緑政課:課長 谷口、副参事 小川、副参事 伊藤、主幹 松澤、主査 大塚、主査 阿藤、主事 古橋
公園管理課:副主幹 田村、副主幹 山中
(一般財団法人)みどりの基金:主幹 柏倉、主事 細江

4.議事(要旨)

(1)篠籠田防災公園(基本計画)(案)について事務局から説明を行った。

事務局

篠籠田防災公園(基本計画)(案)について、計画地の概要、防災公園にあたっての基本的な考え方等の説明を行った。

審議会(要約)

篠籠田防災公園は、公園としての観点だけでなく防災施設としても完成が強く期待される。各委員の質問・意見を参考に計画を鋭意先に進めていただきたい。

(質疑・応答:要旨)

委員

計画図の16号線に近い三角形の部分は区域に入らないのか。

事務局

今回の公園の計画整備区域には入っていない。

委員

防災公園ということで園内には井戸や災害時に役立つベンチ等の計画はあるか。

事務局

防災公園として利用する為、緊急時には水の補給可能な耐震性貯水槽の整備や中原防災公園にも設置してある釜戸ベンチ等、防災で活用出来るものを考えていく。

委員

地震、水害、火災等災害はいろいろあるが、この防災公園は、何に対する防災なのか。

事務局

基本的に大地震における火災等による避難を前提としている。阪神淡路大震災以降に制定された制度を活用し、地震時における火災等から3日間、ここで避難可能な施設を設けるといった整備内容になっている。

委員

現地は海抜5、6メートルの低地と思われるが地質はどうなのか。

事務局

元々農地であった土地を埋立てした場所になる。

委員

液状化は大丈夫か。

事務局

平成24年度に現況測量調査と地質調査を実施した。

決して良好な土質ではないが、現況では3・11の地震の際、液状化の状態は見られなかった。土質としては若干弱い部分があるとの調査結果が出て来ている。

委員

今後考えられるのは首都圏直下型の地震が利根川付近で発生すると思われ、東北の震災以上の防災を考えていかなければならない。

液状化は手賀沼から入り込んで大堀川のところまできているので、その辺りを十分注意していただきたい。

災害時以外の有効利用ということで周辺の植栽を高木や常緑で検討しているが、松戸等の外周(道路)で、最近は丈の低い防犯に優れた植栽を実施している。その点についての検討はどのようになっているか。

事務局

防災避難地となりうる公園を整備する際の条件として周辺から火災が襲って来た時に防火林となる樹林帯を設けるといった定義がある。ただし、平常時の利用がほとんどになるため安全面に配慮した植栽計画を考えていかなければならない。そのために落葉樹でも耐火性のあるものと常緑樹の配置を踏まえて計画していきたい。 

委員

修景計画について、三浦海岸沿いの河津桜は2月中旬頃から咲く。桜まつり時期には一日6000人もの方々が訪れる。桜を植えるならば、種類の違う桜を植え、5年後には1か月位、花見が出来る様になればよい。

事務局

公園計画地の北側の大堀川との間の遊歩道沿いに植栽する木は桜がいいと委員の方々からも多数のご意見が出ている。    

対岸も桜並木があるので、両岸が桜並木となるよう計画案を作成していきたい。桜の種類についても今後、地域の方々も交えて意見交換をしていきたい

委員

多目的広場について、地域のイベントとは、周辺地域という地域なのか市民団体等を含めてなのか。

また、仮設住宅用地とあるが地域防災計画において、そのような位置付けがあるか。

トイレの設置について、人が集まる場所としては重要な施設なのでその辺の配慮をしていただきたい。

事務局

多目的広場の利用については、様々な利用が考え方られる。また、幼稚園児を連れてバスで利用に来ることも可能となる。検討委員の中には幼稚園協会・保育園協会、小学校・高校の教員の方々にも出席いただいたことにより様々な方々の利用が考えられると捉えている。

仮設住宅については、検討会の中でも必要ではとの意見があり、防災部局と協議の結果、仮設住宅の記述をしているところである。  

トイレについては、日常使うトイレを現在の市立幼稚園付近に設置する。仮設トイレは避難人口約10、000人が3日間利用可能な数の設置を考えている。

委員

16号の下のところで水捌けが悪く水が溜まる箇所があるので、計画の中で、改良する等、配慮して欲しい。

委員

資料を作成する際、地図や計画図等に方位や縮尺(スケール)を入れるようにされたい。

事務局

分かりました。

(2)カシニワ制度推進事業(協働事業提案制度)について事務局から説明を行った。

事務局

カシニワ制度推進事業(協働事業提案制度)について本事業の狙いとカシニワ制度への反映の説明を行った。

審議会(要約)

本事業は、魅力ある取組みであり今後の展開が強く期待される。市民や他部署も巻き込み進めていただきたい。

(質疑・応答:要旨)

委員

燻製作りにおいて、どのくらい熱を加えれば安全であるかということが分かりにくいため、衛生面においてどのような配慮をしたのか。

事務局

今回のイベントでは加熱しなくても大丈夫なもの(例えば、プロセスチーズ、予め煮た煮玉子、ウインナー等)を使用して行った。

委員

カシニワ・フェスタについて、今年は10日間やる予定のようだが、カシニワ制度そのものがまだ浸透していない。問題は情報発信の手段だが、例えば、ふるさと協議会に回覧する等、もう一歩プラスしたPRの方法を進めることで浸透性が高まるのではないか。 

事務局

ホームページだけに頼らずチラシのバージョンアップやカシニワ関係者からの意見聴取、また、ご提案のふるさと協議会の活用も含めPRの方法を検討したい。

委員

県内外を問わず行政等によるカシニワについての問い合わせはあるか。

事務局

県内外からの行政視察、議会の視察、オープンガーデン等の活動団体による視察等、今年度だけでも既に5、6件受けている。

また、雑誌に載せたいといった問い合わせも来ている。

委員

これが定着すれば先進地としてより柏市の宣伝にもなる。

委員

他市の団体イベントと日程が重ならないような工夫をすべきではないか。

委員

制度をもっと充実させ、発展させるよう頑張っていただきたい。

委員

良い取り組みだと思うので公園行政だけでなく次世代育成等を鑑み、他部署を巻き込みながら展開していった方が良い。

その際、市民目線からだと「庭」や「街づくり」というより「住みやすい」や「快適だ」などのキーワードの方が人を巻き込めると思う。こういった意見もあるということも踏まえて取り組んでいただきたい。

事務局

来年度のカシニワ・フェスタに向け環境部署とも連携していく予定である。街づくりという観点から様々な部署との連携も視野に入れながら進めて行きたいと考えている。 

(3)緑地環境形成実証調査について事務局から報告を行った。

事務局

緑地環境形成実証調査について市街地における空閑地の実態把握、空閑地活用プログラムの提案等の説明を行った。

審議会(要約)

空閑地を活用し、地域を考えて行くという本調査はとても意味がある。全庁的にデータを共有化し、柏市の地域特性を生かした検討を進めていただきたい。

(質疑・応答:要旨)

委員

生産緑地所有者へ意識調査をされたようだが、毎年、生産緑地が減っていることに対して所有者の考え方はどうなのか。また、農業支援ボランティアのようなものを募って生産緑地を減らさないよう考えられないか。

事務局

意識調査の意味は、生産緑地指定後30年を経過すると本人の希望により買取申出が出来ることになるが、平成34年以後は、どのような考えがあるかお聞きしたかった。その回答結果はまだ集計中である。

また、生産緑地以外の土地や農地で管理のみしている土地等について町会や市民団体等と維持管理を手伝ってもらいながら何か活用をしていくことは出来ないか等の意見をお聞きした。その中で何人か直接、会って話しを行うことが出来、具体的な話があれば提供しても良いといった潜在的な土地情報登録もいただいている。 

委員

生産緑地について、本人死亡や重大な障害等の理由により農業が継続不可能となった場合、市へ買い取り申出が出来るが、申し出ても市が買い取った事例はゼロであった。

市街化農地は住宅街の中の良い場所に立地してるケースが多いので、市で公園等の有効活用を考えて欲しい。

委員

この国交省の委託事業を大変注目しており、眠っている土地を活用し、地域を考えていく提案は、とても意味がある。先進事例をみると商店街・アーケード街、空き家等多岐に渡る内容も含まれているのでこの基礎データを全庁的に利用し、活用出来るよう働きかけをして行って欲しい。

委員

この結果は、いつ公表されるのか。

事務局

3月7日が委託の工期となっている。その結果については市のホームページ上で公開していく予定である。

委員

他市等の先進事例からアイデアを使えそうだとのことだが、アンケート結果も踏まえ、柏市の地域特性を生かし、柏市独自としてどうしていくかが大切である。

委員

グラウンドワークトラストはイギリスで成功している事例として注目すべきものだとは思うが、日本の緑化基金の事業の方向性とは違う部分もあるのでキチンと調査すべきである。 

(4)樹林地管理指針ガイドブックの作成について事務局から報告を行った。

事務局

樹林地管理指針ガイドブックの作成に至った背景や利用目的等について説明を行った。

審議会(要約)

里山は大事な資源である為、有効な活用をされたい。

(質疑・応答:要旨)

委員

毎年開催している里山ボランティア入門講座は、市が開催している講座か。

事務局

今年で8年目となる講座で市が事務局となり実施している。

また、講座の運営は里山活動を行うNPO法人に委託している。

委員

そこから既に7団体が生まれ、現在、活動を行っている。里山は大事な資源なので十分活用し、継続して欲しい。 

(5)カシニワ関連について事務局から報告を行った。

事務局

カシニワ制度のカシニワ助成金交付要領の改正、カシニワ・フェスタの開催等について説明を行った。

審議会(要約)

カシニワ・フェスタは、とても良いイベントなので、春と秋の2回程度、開催出来るよう前向きに検討されたい。

(質疑・応答:要旨)

委員

カシニワ・フェスタ2013のパンフレット中にコンパクトシティという言葉があるが、柏市の公式見解として捉えているのか。

事務局

柏市の都市計画マスタープランの中では、コンパクトシティという言葉を出しているが、柏市独自の概念はない。カシニワの中でコンパクトシティを表現するのは問題があると考える。再検討し、市の責任ある見解として整理していく。

委員

秋の花木の楽しみもあるためカシニワ・フェスタを年2回やるのは大変か。

事務局

大変である。(柏市みどりの基金)

委員

出来れば春と秋の2回位開催出来るよう、市が支援を行えないかというのが緑政審議会の意見として申し上げたい。

委員

今、キャラクターブームなのでカシワニを呼ぶ等、子供達も喜ぶPR活動をしたらどうか。

事務局

カシニワのキャラクターのニワやんについて着ぐるみの試作等も考えており、イベント等でPRを行いたい。 

(6)こんぶくろ池事業を含む都市再生整備計画(1期)について事務局から報告を行った。

事務局

こんぶくろ池事業を含む都市再生整備計画(1期)について柏北部地区都市再生整備計画の概要とこんぶくろ池公園整備事業の説明を行った。

審議会(要約)

進捗状況を管理し、計画にそって鋭意先に進めていただきたい。

(質疑・応答:要旨)

委員

平成25年度の取得部分が少ないように感じるが、そのようなことはないか。

事務局

つくばエクスプレス沿線区画整理事業のため地権者一人一人の承諾を得ながら進めている。国庫補助対象となる条件が仮換地指定した土地のため、市としては千葉県に対し、仮換地を急ぐ申し入れを行っているが、地権者の事情もあり遅れが出ている状況である。 

(7)平成25年度末 市内公園・緑地の除染作業状況について事務局から報告を行った。

事務局

平成25年度末 市内公園・緑地の除染作業状況について放射線対策の実績の説明を行った。

審議会(要約)

柏市内の全ての公園及び緑地における除染完了の報告を受けた。

今後も放射能汚染に対して適切に対応されたい。

(質疑・応答:要旨)

委員

柏市においての除染が完了したのか。

事務局

大小含め市全体で630程公園あり、そのうち毎時0.23マイクロシーベルト以上あった587の公園の除染が昨年11月をもって全て完了したという報告である。

委員

公園内に穴を掘って埋めたのか。

事務局

除染は全て同一公園内で埋設処理を行い国の指針のとおり平均30cmで覆土した。 

5.その他

事務局

市民との協働事業でカシニワ制度等を推進するとなると、どうしても農政や市民活動等の他部署との調整が必要となる。今後とも都市部だけでなく各部署と連携しながら進めていく。

6.傍聴

(1)傍聴者

1名

(2)傍聴の状況

傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。