平成24年度第1回柏市緑政審議会会議録

1、開催日時

平成24年10月30日(火曜日)午後1時30分~

2、開催場所

柏市役所本庁舎 第5・6委員会室

3、出席者

(委員)
近江委員、大森委員、小林委員、佐々木委員、小松委員、古川委員、佐藤委員、根本委員、日野原委員、明神委員、猪又委員、小野委員、那須委員
(事務局)
都市部長 吉川
公園緑政課:課長 谷口、副参事 小川、主幹 松澤、副主幹 深山、副主幹 武藤、主査 阿藤、主事補 古橋
公園管理課:課長 水谷、主幹 佐藤、副主幹 田村
(財)みどりの基金:事務局長 今井、主事 細江

4、議事(要旨)

 (1)柏市緑の基本計画アクションプラン推進状況について事務局から説明を行った。

事務局

柏市緑の基本計画アクションプラン推進状況に関して、カシニワ制度の進捗状況及び緑化ガイドライン関係の2点に関して説明を行った。

審議会(要約)

上記のアクションプランは実施初年度として、順調に進行していると判断される。特に「カシニワ」は、特徴ある企画(プロジェクト)で、今後の展開が強く期待される。下記の委員の質問・意見を参考にして、両企画を鋭意先に進めていただきたい。

(質疑・応答:要旨)

委員

固定資産税相当額の助成が0件ということだが、オープンガーデンの助成実績はあるか。

事務局

「個人の庭」を一般開放するオープンガーデンは公開期間が決まっておらず、登録者によって差があるため、公共性の判断が難しいこと等から固定資産税の助成対象外としている。広場のように市民の方が常時利用できる公共性の高いところが助成対象となる。

委員

助成限度額が50万円とあるが、一団の緑地が50万円なのか、或いは地権者毎に50万円助成するのか。

事務局

現在は、地権者毎としている。

委員

カシニワ登録地で、もし活動を継続出来なくなった場合、借りた人は現状復帰で返すのか。

事務局

現状復帰で、借りた時の状態で返して頂くこととなる。

委員

カシニワ制度の助成の実績で、活動費が多いのは解るが、資格取得助成や基盤整備助成等が0件という原因は何かあるのか。

事務局

資格取得助成は、申請の多いチェンソーや刈り払い機の講習会が今年度はまだ開かれていない状況なので申請がない。基盤整備助成は、総額の75%を助成するため、残りの25%は市民団体の負担となり、一般の人たちが利用するために、自分達が基盤整備についてもお金を投資することの理解が得られにくいということが、申請が少ない原因と思われる。

委員

オープンガーデンは、どういうタイプの家があるのか。旧家とか新しい家で花壇を設置しているなど、傾向はどうか。

事務局

旧家より新しく家を建てられてガーデニングを楽しまれている方、飲食店を経営している方が多い。

委員

登録者が31件だと少ないように思えるが、これは受動的に待っているのか。こちらから声をかけているのか。

それと、オープンガーデンに助成が無いことが、もったいないように思える。

事務局

現在はどちらかというと受け身の状態である。今後は登録推進のため、協働事業提案制度を活用していく予定であり、現在協議を進めている。

委員

今の庭は、意識して道路から見られるように作っていて、人に見せたいと思っている方が多くいると考えられるので、アクションを起こせたら半分位は反応してくれると思う。

委員

公園緑政課で行っている里山ボランティア講座は、カシニワ制度の資格取得等助成の対象となっているか。

事務局

カシニワに登録している方が助成対象となるため、登録をしていない方が受講する場合は、助成金の交付は出来ない。ボランティア講座の卒業生で設立した団体が活動をする段階で、カシニワに登録すれば、各種助成金の交付対象となる。

委員

後程説明があるかと思うが、放射能の除染の関係でカシニワ制度が足踏み状態になったか。

事務局

昨年度に行った「みどりと暮らしに関するアンケート」の自由意見の中で、放射線を気にされる方は多かったが、どのくらい影響があったかは定かではない。

委員

逆にカシニワ制度で、放射線の状況を調べて除染とかを行うのか。

事務局

今のところ、公有地に限り登録地の数値の計測は行っているが、除染するまでには至っていない。

緑地の放射線は、木に付着しているセシウムにより線量を高めており、木を全部切らないと線量が下がらない状態で、本来保全すべき緑地の木を切ることは色々な議論があり、現段階で非常に難しい状況にある。市保有の樹林地等の通路などは、攪拌して線量を下げている。また、落葉樹や常緑樹の葉の更新における落ち葉などを清掃することで、次第に線量が下がると思われる。

なお、カシニワ制度では、このような除染の指導は行っていない。

委員

個人の庭の固定資産税の話で、オープンの期間が短いと助成金が交付出来ないという話だが、具体的に助成対象となる期間が決まっているのか。

事務局

オープンガーデンは、そもそもが助成の適用外である。その理由としては、登録者の方々によって公開期間が流動的なこと等があげられる。

委員

公開空地については、どうか。

事務局 

土地所有者でなくボランティア団体が、公開空地の一部に花などを植栽することで、地域の庭として登録すればボランティア団体に活動費は助成できる。

委員

公開空地は、緑化ガイドラインとカシニワ制度との中間のような感じなので、うまくアレンジすると後々の公開空地のメンテナンス面に対応できる制度になるのではと考える。

委員

今後の予定で、オープンガーデンと地域の庭のマップを作るとのことですが、放射能等で柏に住みたくないとテレビなどで報道され、柏市のイメージが悪くなっているので、イメージアップを図るため市の広報などでカシニワ制度をアピールをしていただきたい。

 

(2)都市公園の放射線対策状況について事務局から報告を行った。

事務局

都市公園の放射線対策状況について報告を行った。

審議会(要約)

福島の原子力発電所から飛散した放射線(放射能)汚染に関しては、除染作業が進捗していると理解される。労力・時間・財政の問題があるが、特に子供の遊び場でもある緑地・公園の汚染には市民の関心も高いので、速やかに除染作業が行われるよう希望する。

(質疑・応答:要旨)

委員

市内の公園すべての数が635箇所でよいのか。私有地の子供の遊び場の箇所数は、どの位あるか。

事務局

子供の遊び場を含み柏市が管理している公園等が635箇所で、子供の遊び場は34ヶ所ある。

委員

除染は、子供の遊び場を優先的に行っているのか。それとも線量の高いところから行っているのか。 

事務局

除染は線量の高いところから優先に行い、小さい子供が遊ぶ公園についても順次行っている。また、除染した土をその場所に一時保管するため、所有者の承諾を得る必要があるため、来年度に集中して行う予定。

委員

線量を0.23以下にする箇所をどの位と見込んでいるか。また、除染しない判断や除染範囲は、どのように考えているか。

事務局

市の除染計画に基づき線量が0.23を超える公園等全てを来年度までに完了させる予定で、やり方としては部分的な除染を行う場合もある。

委員

樹林地の公園は、落ち葉を取り除いて除染されていると思うが、線量が下がった場所はあるか。

事務局

除染対象場所は子供が利用する公園等で、樹林地のように人があまり入らない場所は、通路等を除染している。

公園の線量の下がり方には色々あり、表土が流出しているようなところは低く、逆に雨水が溜まるようなところは下がりにくい状況にある。

委員

柏の葉公園については、今年度中に除染する予定で、桜の広場の芝を2cm削り取り0.3以上あった数値が0.1程度に低減した。これからも他の施設を順次実施していく予定。

委員

個人の持分で公共性のある様な場所を、要請があれば市で除染するようなことはあるか。

事務局

市民の除染ボランティアの方と除染アドバイザーの資格を取得した職員が協力して、地域において計測や除染作業を行っている。

(3)柏市都市公園条例の改正及び新規条例制定について事務局から報告を行った。

事務局

 都市公園条例の改正及び新規条例の制定について報告を行った。

審議会(要約)

 首都圏に位置する柏市の都市公園条例としては、妥当な改正・新規条例と理解される。新規条例は従前とほぼ同じ内容であるが、着実に実施・実現されるよう期待する。

(質疑・応答:要旨)

委員

国の法改正により条例を改正するということだが、柏市独自に面積等を定めていることがあるか。

事務局

条例(案)に示している数字はすべて国の基準のとおりで、県内においても殆んどが国の基準どおりの案を策定している。

委員

公園施設の休養施設・運動施設・教養施設等を拡大解釈して、公園内に市民の公民館みたいなものを建てることを検討している自治会があるが、柏市はその場合、拡大解釈しないという考え方でよいか。

事務局

公園の目的は広場の利用とか防災の観点から建築物の設置を抑えており、市民が利用する建築物を設置することは難しいと考えている。

委員

柏市には中原ふれあい防災公園があるが、同じような機能を持つ公園が他にあるか。

事務局

大堀川防災レクリエーション公園があるが、中原ふれあい防災公園のような様々な防災施設を設備している公園は、一箇所だけとなっている。今後、篠籠田地区に防災公園の整備を計画しており具体化され次第、皆様に報告する予定。

委員

篠籠田地区に防災公園を計画し、隣に大堀川防災公園があって、その2箇所に井戸を掘るという計画があるか。

事務局

防災公園なので水の確保は重要なことであり、具体化には至っていないが、来年度に実施予定の基本計画策定時に検討する。

5、傍聴

(1)傍聴者

1名

(2)傍聴の状況

傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。