平成22年度第1回柏市緑政審議会会議録

1 開催日時

平成22年8月31日(火曜日) 午後1時30分~午後4時00分

2 開催場所

柏市柏4丁目9番7号  そごうアネックス5階
柏市消費生活センター

3 出席者

(委員)

猪俣委員、大森委員、小野委員、小林委員、小松委員、佐々木委員、佐藤委員、鈴木委員、武田委員、長澤委員、永野委員、那須委員、根本(一)委員、根本(利)委員、日野原委員、森委員、柳井委員、山内委員

(事務局)

浅羽副市長
海保都市緑政部長
公園緑政課:南條課長、田村副参事、酒井主幹、吉岡副主幹、小池主査、細江主事、佐久川主事補
公園管理課:奥山課長
財団法人みどりの基金:今井事務局長

4 議題

(1)会長及び副会長の選出

(2)緑化基準の改正について

(3)(仮称)公園緑地配置基本構想(案)について

5 議事(要旨)

会長及び副会長の選出については、前回に引き続き大森委員が会長に、根本一雄委員が副会長に選任された。また、来年度施行予定である緑化基準改正についての説明と、(仮称)公園緑地配置基本構想についての説明を事務局が説明し、質疑応答を行った。

以下、議題に関する要旨は次のとおり。

(1)会長及び副会長の選出

委員

本審議会における経験などを勘案し、前期会長の大森委員と前期副会長の根本委員を、引き続き会長と副会長に推薦したい。

委員

異議なし

(2)緑化基準の改正について

緑化基準の改正について
委員 事務局
植栽時と成木時の規格を設けるのはなぜか。 成木時の基準を設けないと、低木でも高木とされる可能性がある。
柏市として、推奨する樹木は設けないのか。 今後、緑化ガイドライン等を作成し、地域に応じた推奨花木を設けていきたい。
新基準で中木や高木の指導基準本数が10平方メートルあたり、0.5本以上となっており、端数が発生すると思うがこの解釈の仕方について教えて欲しい。 0.5本以上というのは係数と解釈して頂き、指導基準本数の計算で小数点以下の端数が発生した場合は、繰り上げた本数を指導基準本数として植栽して頂くことになる。
改正緑化基準が運用されると建築確認にどのように関係するのか。 基本的に基準は開発行為中心のものとなるが、開発面積500平方メートル以上の建築行為に関しては確認審査機関などにも基準を遵守するよう指導していく。
改正緑化基準は戸建住宅にも適用されるのか。 開発面積500平方メートル以上のものから緑化基準の対象となるが、戸建住宅は緑化基準の対象としていない。
この改正緑化基準は、公共施設にはどう適用されるのか。 同基準で適用し、特に公共施設への強化基準は設けない。
・屋上緑化・壁面緑化の面積の扱い方を慎重に検討されてはどうか。
・屋上緑化の実状を少し見て、判断して頂きたい。
壁面緑化は人の目に触れるという景観上の利点があるので効果が高いものと考えている。屋上緑化は人目に触れず、荒れてしまうという難点があるので慎重に考えていきたい。
地域ごとの特色を生かした植栽の配慮を行うなど、数値では表せない質的な指導を出来れば良い。このようなことを盛り込んだ基準やガイドブックを作成してみてはどうか。 ガイドブックなどを作成して、指導の根拠にしていきたい。
緑化検査の後、数年後に緑地が担保されているかどうかという確認は実施しているのか。 現状では追跡調査は行っていない。モニタリングをどのように行っていくのかというのが課題である。
ランダムサンプリングで、数箇所モニタリングを行うというのはどうか。 モニタリングの方法については検討していきたい。
柏市の花であるシバザクラを庭いっぱいに植えたいという場合は緑化基準の対象にならないか。 シバザクラは地被類に該当するので、低木1本=1平方メートルと換算して頂ければ良い。
現在、開発が行われている所があると思うが、その様な場所にも改正緑化基準は適用されるのか。 現在、計画されているところへの適用は難しい。
駅前デッキに、鉢植えを用いて低木・中木などを植栽するというのはどうか。屋上と異なり、駅前デッキは人目に触れやすく、緑を実感できる場所である。 駅前デッキへの設置は耐震性の問題及び歩行者通行への配慮の必要性から、ハンキングバスケットなどを検討するのが適当であると考える。
軽量土壌ならばデッキの緑化はできないか。 耐震設計上問題なく、歩行者通行へ配慮がなされれば可能である。

(3)(仮称)公園緑地配置基本構想(案)について

(仮称)公園緑地配置基本構想(案)について
委員 事務局
小さな公園はどのような位置づけになるのか。 小さな公園は土地を交換し公園の集約化を行う方法と、市が管理している小さな公園を、地元住民に全て管理をお願いする方法を検討している。ただし、小さな公園をなくして集約化を行うためには、合意形成が必要になり難しい問題が発生することが考えられる。
公園で遊ぶ子供達が減っている。どの公園も似ていて、子供達にとって魅力的に感じられないのではという印象を受ける。もう少し、公園に特徴があると良い。また、地元住民が公園を作った方が子供達にとって身近な空間となるのではないか。 現在、市が管理する公園の全責任は市にある。何かあった場合は市が責任を取らなければならない。これを地元に置き換え、地元で責任を負って頂くのであれば地元の方が手を加えることも可能だろう。
小さな公園を業者に売却し、得た資金をより大きい公園造成のための特別会計として積み立ておき、運用するというのはどうか。 市でもその方策を検討中である。今回の基本構想は、そのための根拠となり得るものである。また、開発行為で公園を新たに作る場合、基準を満たせば整備負担金という形で公園を作らずに現金で納付することも可能である。この構想は、その際の説明資料や少ない費用で重要な場所を確保していくための場所の選定にも役に立つと考えている。
公園的な緑地の環境ということで、呼び方が「公園」、「子供の遊び場」などと色々あるが、何が異なるのか。 一番の違いは所有権である。「公園」(=都市公園)とすると都市公園法によって土地に対して法的な規制がかかるため、地権者の返却要求に対して簡単に対応することが出来ないことになる。したがって、地主の意向によっては「公園」とせず、比較的柔軟な「子供の遊び場」とすることがある。
財源が不足しているなか、どのように公園緑地を確保するのか。 前回の審議会で説明したカシニワ制度を利用し、公園的な空間の確保を行っていきたいと考えている。民有の空いている土地を一時期利用し、そこが利用できなくなった場合は新たな場所を探すというように柔軟に対応していかないと限られた財源の中では難しい。今回の構想策定はこのカシニワ制度を推進する候補地の選定も目的の1つである。
公園緑地確保の負の連鎖として財源不足=緑地の減少とされているが、緑地の減少と財源不足がどのように関連するのかを教えて頂きたい。 これは主に斜面樹林等の緑地が該当する。公園的な利用はカシニワ制度で代替可能だが、代替の効かない斜面樹林等の緑地を購入する財源が不足しているため、次々と緑地が減少しているというのが現状である。したがって、限られた財源をどの緑地の確保にあてれば良いかといったこともこの構想において決めていきたい。
現在、柏市に公園はいくつあるのか。 大小あわせて600箇所以上あり、他の市区町村と比較しても柏市に存在する小規模な公園の量が多い。
公園の維持管理費はどのくらいかかっているのか。 公園の維持管理費は、毎年およそ5億円かかっている。また、遊具の修繕のために今後10年間で約6億円が生じる見込みである。
業者に委託しているから経費がかかるのか。 一般の方ではできない高木の剪定などを、業者にお願いしている
例えば高木を全て伐採するとどうなるか。 極論であるが、例えばケヤキを1本伐採すると50万円以上かかる。さらに、廃棄にも費用がかかるので、現状の財政では厳しい。

6 傍聴

(1)傍聴者1名

(2)傍聴要領に反する行為は見受けられなかった。

7 次回開催予定

未定