平成20年度第4回柏市緑の基本計画策定委員会会議録

1 開催日時

平成21年2月6日(金曜日) 午前10時~正午

2 開催場所

第二庁舎5・6会議室

3 出席者

(委員)

大久保委員、落合委員、木村委員、郡司委員、小林(辰)委員、小林(俊)委員、寺嶋委員、広瀬委員、丸山委員、森市委員、山本委員、横張委員

(事務局)

都市緑政部:次長 海保

公園緑政課:南條課長、副参事 岡田、主幹 酒井、副主幹 今井、大山、田村、小池、細江

公園管理課:課長 森山

財団法人みどりの基金:主幹 鈴木

株式会社LAU公共施設研究所:牧野、渡辺

東京大学大学院:宮本・大澤・田口

4 内容

(1)スケジュールの変更について

(2)パブリックコメントの結果について

(3)柏市緑の基本計画(第二次素案)について

5 議事(要旨)

(1)スケジュールの変更について

事務局:前回の緑の基本計画(案)から保全配慮地区の指定を新たに追加し、施策についても重複箇所等の整理を行った。その関係で3月中にもう一度パブリックコメントを実施し、5月中に成案化するようにスケジュールの変更を行う予定である。

委員:保全配慮地区についてお聞きしたい。県は今までの基準を緩和し、インターチェンジから5kmは流通関係の開発をしてよいとしている。保全配慮地区は法的な縛りがないということであるが、それでは効き目がないのではないか。開発に対して行政指導を加えるという判断なのか。

事務局:柏市は中核市であるので、緩和するかの判断を市独自で行うことが出来る。その際の判断基準の一つになるのではないかと考えている。また、開発審査会においても市の意見として提示することが出来ると考えている。

委員:保全配慮地区(案)では、インター第3地区が含まれている。これによって、開発が阻害されることはないのか。

事務局:関係各課との調整を行って決めていきたいが、先行して進められている事業を対象とすることは難しいと考えている。

(2)パブリックコメントの結果について

委員:農地については、法制度の見直しの動きを見ながら、緑の基本計画を運用していく中で対応していくことが必要であろう。

(3)柏市緑の基本計画(第二次素案)について

委員:施策の「公園緑地として確保」とはどのような意味か。

事務局:都市公園として公有地化し、都市施設として位置づけて担保することである。

委員:目的語がないので分かりづらい。「公園緑地を都市施設として確保」といった表現にしたらどうか。また、立体都市公園、歩いて行ける身近な公園、民間活力などが入っているが、これは具体的に今後進めていきたいということなのか。頭出しをしたものか。

事務局:具体的に進めていきたいというよりは頭出しの意味あいが強い。また、身近に歩いて行けるものについては、公園と同様に未利用地の活用を考えていきたい。

委員:未利用地の活用を公園といってしまうと、施設系の緑地として公有地化するように聞こえる。

委員:施策13と14について、もう少し説明してほしい。

事務局:施策13は全国で展開されているトラスト運動を想定している。すぐに実現できるものではないが、長期的なことを視野に入れて盛り込んだ。施策14の市民公募債については、パブリックコメントや緑政審議会でも意見として出されているので、それを反映している。考え方としては入れていこうということで示した。

委員:施策13・14・15については、違いが分かりづらい。パブリックコメントに対応したのであれば、それをタイトルと本文の説明でもわかりやすく書いてほしい。

委員:今あるみどりの基金と、新たにつくるトラスト基金の関連性やそれぞれの資金がカバーするエリアがわかるように、ねらいや全体の中の位置づけを整理してほしい。

委員:施策16の「樹林地管理のための指針作成」について、もう少し詳しく説明してほしい。

事務局:樹林地に対して、どのような手入れをすると目的に合った樹林となるかといった指針をつくるものである。

委員:常磐道の植樹帯や鉄道沿線の緑化について削除されているが、これらは、コリドーとして意味がある。緑のネットワークとしてふれておく必要はあるのではないか。企業の社会貢献を受けとめることが出来る措置を残しておいてほしい。

事務局:削除のものは、施策の名称として削除したが、内容には入っている。総論として、線的な緑として扱うことなどを考えたい。

委員:駅については、駅舎の改良、バリアフリーの問題もある。いろいろな問題を含めて出していけばよいのではないか。

委員:施策の「新規」「継続」について、前回は「拡充」があったが今回はない。その理由は何か。

事務局:拡充は大きく継続に含まれる。今回は、各施策の内容の文で拡充等の意味を出している。わかりやすくするためにこのようにした。

委員:施策の中の実績の時点がバラバラである。最終的には統一されるのか。また、地域別構想の中の1人当たりの公園面積等にいちいち年度を書くよりもどこかにひとまとめにしたほうがよいのではないか。

事務局:最終的には統一したい。

委員:緑地評価について、A・B・Cの3段階が出ているが、これは今後さらに詳細な評価をしていくということなのか。

事務局:詳細な評価を実施していく予定である。

委員:保全配慮地区(案)の中で北柏の北部がぽっかりとあいているがこれはなぜなのか。

事務局:あけぼの山公園の付近は、重要度が高いが農用地区域であるので担保されており、保全配慮地区には入れていない。しかしこのあたりには斜面林が続いているので、それは入れる方向で考えたい。

委員:各施策の構成を番号だけで記載して、対応がわかるようにしてはどうか。今回の緑の基本計画は、土地だけでなく、人・仕組み、さらに財源に踏み込んでいることが特徴であろう。そのようなことがわかるようにすることも考えられる。たとえば、「土地」「人」「金」を記載するなどが考えられる。

委員:保全配慮地区(案)が、農用地区域をはずしているということであるが、それがわかるように農用地区域の図を記載してはどうか。

事務局:制度により保全されている緑などとして、農用地区域も記載したい。

委員:市民が読んでわかるように、公園名や緑地名の主なものは地図にまとめて記載してはどうか。また、従来は現状の問題があって計画があるという順番なので、それがどこに書いてあるかがわかりにくい。

委員:5章以下の内容を、現況と評価と課題の3つの視点で6~8ページ程度に整理してはどうか。今の記載内容では少し軽すぎる。

委員:用語の解説はもっと増やしてほしい。

委員:法制度が説明は、それなりの知識が入っていないと読めないのではないか。市や不動産関係のホームページへのリンクを記載して内容を補うようにしてみたらどうか。

委員:都市公園の内容も、街区公園、近隣公園などもバラバラに入っている。索引のようなものも必要ではないか。

事務局:最終的にはインデックスなども入れたいと考えている。

委員:緑化推進重点地区の白図は見づらい。情報量が多すぎるのではないか。

事務局:縮尺を大きくするなどをして修正したい。

委員:地域別構想の中の1人当たり公園面積は、フォントを大きくするなどもっと強調してはどうか。

委員:それぞれの公園面積が多いのか、少ないのかがわかるようにすべきである。

委員:第4章の「計画の推進に向けて」は、具体的な施策と対応するものと考えてよいのか。

事務局:一つ一つに施策のすべてが対応しているものではない。今後アクションプログラムを進める中で、適したものを選別することになる。

委員:仕組みに関するものついてはできる限りリンクしておくと、つながりがわかりやすくなるのではないか。これだけで出ていると前の施策とどうつながるのかがわかりにくい。

事務局:すべてが対応するものではないが、合うものについては工夫したい。

委員:湧水は市内に何カ所あるのか。また「マヤラン」が記載されているが、これはなぜ入っているのか。

事務局:湧水については、調査が入っている所と、入っていない所がある。それについては数が出せるかどうか確認したい。

マヤランは、自然環境調査のホットポイントに入っていたものである。わかりにくいものは写真や解説を入れたい。

委員:マヤランよりも、キンランやギンランの方がよいのではないか。

委員:緑地の評価については、個々の指標による評価図も入れて、それを重ねたことがわかるようにしてはどうか。また、分類方法、点数等も入れてはどうか。規模については他のものと意味が異なり、同じように評価できないので、はずした方がよいのではないか。大きければよいというものでもない。

委員:P92の財源の確保について、市民公募債は出ているが、新たなトラスト基金のことが入っていない。

事務局:整合をとりたい。

6 傍聴

傍聴者 2名