平成20年度第2回柏市緑の基本計画策定委員会会議録

1 開催日時

平成20年9月29日(月曜日) 午後1時30分~4時

2 開催場所

柏市柏5丁目10番1号

柏市役所第二庁舎5階 第5・6委員会室

3 出席者

(委員)

阿久津委員、大久保委員、落合委員、木村委員、郡司委員、小林(辰)委員、小林(俊)委員、日野原委員、広瀬委員、森委員、森市委員、横張委員

(事務局)

公園緑政課:課長 南條、副参事 岡田、主幹 酒井、副主幹 今井、小池、細江

公園管理課:課長 森山

財団法人みどりの基金:主幹 鈴木

株式会社LAU公共施設研究所:牧野、渡辺

東京大学大学院:宮本・大澤・田口

4 内容

(1) 市民懇談会報告について

(2) 緑の基本計画主要テーマについて

(3) 地域別構想について

(4) 今後のスケジュールについて

5 議事(要旨)

(1) 市民懇談会報告について

前回の市民懇談会の内容について、担当した委員により報告があった。

委員:すべての地域において農地の保全や遊休農地の活用ということが課題である。しかし農地を守ることについては、税制の問題等の難しさがある。遊休農地については、農業委員会と農政課で調査を行っており農地の状態と地権者の意向が明確になる。この結果に基づき遊休農地の活用のシステム作りを行っていく予定である。

(2) 緑の基本計画主要テーマについて

委員:合併前の柏市の一人当たり公園面積はどのくらいか?利根川と手賀沼を使えば最高のリバーサイドになるので検討してほしい。

事務局:旧柏市域の一人あたり公園面積については今後確認したい。

委員:私有地は、相続で売り払いに出されてしまい保全が難しいので神社・仏閣のような相続のないものを優先的に残したほうがよいのではないか。

委員:協働による里山作りの考え方は大切である。行政が中に入って里山保全に関わることは良い取り組みである。散歩道や個人の庭を紹介し、広報を使って市民を巻き込んでいったほうが良い。また、道路の緑や小学校の桜が良いと聞くが、桜は咲いてからが大変である。実施するにあたり、管理についても考えたほうが良い。また、学校では、鉢植えの草花や朝顔の種を配布しているところもある。そういう学校との連携を図り、地域の良いことを全体に広めていくことが大切である。

委員:里山管理について、市内で成功している事例はあるか?

事務局:三年前から里山ボランティア入門講座を開催しており、その講座の卒業生等が里山ボランティア活動を行っている。今年から、あけぼの森の約5000平方メートルの樹林地において協定を結び活動をはじめている。見通しが良くなったということで、隣接しているマンションの住民からも喜ばれている。今後も土地所有者からの要望があればやっていきたい。

委員:里山活動協定について、既存の活動について管理協定を市から締結するよう持ちかけてもらいたい。また、現在1箇所のみにとどまっているので、もっと広めるために土地所有者への働きかけを市から積極的にしてほしい。

委員:ボランティアグループで里山管理をしていると、森がきれいになり、近隣の土地所有者からも管理依頼が来る。市とは別で市民がやっていくことはできる。

委員:土地所有者によっては、ボランティアに対する警戒心がある場合もある。だから、市の方から積極的に持ちかけてほしい。

事務局:土地所有者によっては、管理をお願いすると、自由に処分できなくなるのではと危惧する人もいる。意思の尊重し、自主的な判断に任せる形で進めている。市は仲介している形である。

委員:ちば里山トラストは、話し合いを行い、管理を始めた。森はきれいになり、隣接市も見学に来るようになった。しかし、間伐の仕方がわかる識者がいたほうがよい。

委員:拠点については、拠点評価や所有の形態、今後の整備の方向性をまとめており、前回より分かりやすくなってきた。拠点には民有地も多くふくまれており、担保性の強化をどのようにしていくか、もう一歩踏み込んで欲しい。

事務局:拠点に対し強い担保性を持たせたいが、緑の基本計画では、拠点に対しどのように担保性を持たせてるかまでは掲載しない予定である。重要度・緊急性を評価し、どの手法で担保性を高めていくかは緑の基本計画策定以後に検討していきたい。

委員:既存の施策、新規の施策が分かるようにしてほしい。柏にしかない施策を入れてもらいたい。

一人当たり公園面積の目標値については、具体的な予定を積み上げものか?

事務局:具体的な数値を積み上げて実数に近い形のものを掲載している。

委員長:一人当たり公園面積の目標については、人口が増えるという前提で作られており、その前提が崩れるときにはたして必要か再考を要するところである。

委員:面積目標にしたほうが良いのではないか。

委員:誰も入らない小さな公園が増えている。今の公園は制約が多く、許可を得ないと勝手に花を植えられない。管理運営は自治会に任せると、一人でも多くの人が緑に関心を持つのでは。また、オープンガーデンの施策は非常に良い。こういう取り組みをもとに、市民が緑に関心を持つ市になって欲しい。

委員長:多様な緑のガーデンづくりの項目は、空き地対策として売りになるのでは。空き地バンクというしくみを始めているところもある。柏市もこのような制度を作り、売りにしていったらどうか。また、農地の話がたくさん出ているが、どこで受けるかわかりづらい。

委員:遊休農地については現在調査中であり、これを受けて活用計画を作るので期待してもらえればと思う。

(3) 地域別構想について

委員:沼南地区はぐるっと回れるのが特徴である。沼南の旧計画では、緑の回廊が特徴であった。これを生かしてほしい。

事務局:緑の回廊を計画に盛り込むようにしていきたい。

委員:柏神社の大木はすばらしいので、残すようにしていってほしい。

事務局:柏市としても、イチョウが大切なものと認識しているので、今後策定する中で検討していきたい。

委員:緑の基本計画の本編を読み手がわかりやすいように作って欲しい。細かい点については箇条書き程度にし、柏らしさや売りを表現して欲しい。

委員長:読み手のために焦点をしぼってメリハリを付けたほうが良い。前後のつながりが見えにい。地域別の計画でどの施策を使うか等を示せば、もう少し分かりやすくなるのではないか。

委員:市民の集めた基金を有効に活用して欲しい。また、パブリックコメントをするときに、前回と何が違うか、どのように実現していくかを示してほしい。

6 傍聴

傍聴者 0名

7 次回開催予定

平成20年11月上旬