平成19年度第2回柏市緑政審議会会議録

1 開催日時

平成20年3月26日(木曜日) 午後1時30分~午後4時30分

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号

柏市役所第一庁舎5階第5、6委員会室

3 出席者

(委員)

大森会長、石井委員、猪又委員、榎本委員、坂巻委員、佐藤委員、嶋津委員、杉野委員、武田委員、中島委員、根本(一)委員、根本(利)委員、森委員、保田委員、山木委員、山田委員

(事務局)

  • 都市緑政部:日暮都市緑政部長
  • 公園緑政課:吉田課長、岡田副参事、長町主幹、染谷副主幹、小川副主幹、大山主査、小池主任、本田主事補
  • 公園管理室:森山室長、川井副参事、吉井主幹
  • 都市緑地担当室:古市室長、酒井主幹
  • 財団法人みどりの基金:鈴木主幹

4 議題及び報告

(1)報告事項他

ア 緑の基本計画策定中間報告について

1.緑の基本計画策定体制について

2.緑の現況調査等の実施状況について

3.緑の基本計画策定委員会等開催結果について

4.緑に関する課題について

イ 緑の基本計画策定スケジュールについて

ウ 意見交換

(2)平成19年度公園緑政課主要事業について

5 議事(要旨)

(1)報告事項他

ア 柏市緑の基本計画策定中間報告

1.緑の基本計画策定体制について

委員:特になし

2.緑の現況調査等の実施状況について

議長:都市公園配地図、公園緑地等現況図において旧沼南側は空白が多いのはなぜか。

事務局:子供の遊び場等、都市公園に属さない部分で配置されているため、都市公園の配置の中では反映されない。

委員:山林面積が10年間で172ha減っている原因、また対策はあるか。

事務局:管理に手間が掛かり、相続等発生時に売却される。市では山林所有者の会を立ち上げ、保存すべく意見交換をし、また、ボランティアの育成をおこなっている。山を管理する仕組みづくりを行っている。

委員:相続税の問題と管理の問題を考え、政策的に検討してほしい。

事務局:相続問題について、里山の会で農地と同じ猶予が出来ないか国等に要望をだし、近隣市町村と足並みをそろえて要望をしている。施策として、特別緑地保全地区などの指定を考えている。

3.緑の基本計画策定委員会等開催結果報告について

委員:アンケートについて3000人のうち1000人以下で回収率が低い。その中で、緑に対する不満が多く、非常に厳しい認識だ。これを基に議論していかなければならない。

議長:アンケートのやり方について、どのような配布・回収手法をとったのか。

事務局:市民データに基づき、20歳以上で無作為抽出を行い郵送配布・郵送回収をとっている。

議長:郵送だと回収率は落ちる。回答者の緑に対する意識は高いという表現があるが、2/3は回答するほどの関心が無い人という事。ただし、一般的に1000名程度の回答があれば誤差はすごく小さく、5%程度でおさまる。

アンケートで、旧沼南地域が公園に不満が多く、北部地域が満足している人が多い。どのようにとらえているか。

委員:公園としてあるのは手賀の丘公園ぐらい。調整区域で緑が多いが、人も増えないし利用価値があまりない。

議長:沼南地域が満足が低いのは周りが緑が多く、公園等があまり無いということのようだ。

委員:財政状況等を考えると、市街化調整区域にまで公園等をつくることは難しい。

議長:市街化調整区域だからといって、永続的に緑が担保されるわけでは無い。今後をふまえて、政策的に緑の保全検討していく必要性がある。

委員:アンケートの回収率が30%、回収率をあげる方法があるとすれば、それとの費用対効果が知りたい。もっと回収率があった方がよかった。

事務局:回収率は高い方ではないが、一般的な回収率であると認識している。限られた中では十分であると考えている。

委員:関心が無い人が回答しても、わからないが増えるだけである。30%の回答者の意見をもってだいたいの意見としていいのではないか。

事務局:関心がある人が回答をしていると認識している。結果についての把握は今後検討していく。

委員:アンケートの貴重な意見をもとに、どのように解決するか、基本計画策定委員会ではどのような意見があったのか。

事務局:アンケートからの貴重な意見だけでなく、市民懇談会からの意見、策定委員会からの意見を集約して、みどりの課題につなげている。

委員:アンケートの不満の要因分析をしないと課題は出てこない。議論とか要因分析はもう少しつっこんでするべきだ。

事務局:20年度の計画編策定のなかで、報告していきながら議論していきたい。

議長:道路の緑に期待している市民の意見がある。そのなかで、関係課との調整はしているのか。

事務局:作業部会のなかで行っている。

委員:街路樹の管理問題・剪定の仕方方法について、切りすぎなところがある。基本計画を策定するなかで何か検討してほしい。

事務局:街路樹の管理について、1万本程度あるなかで、限られた予算で3~4年で一回りするという考えで行っている。ただし、駅周辺とか景観・近隣住民意見も反映し、計画と関連しながら剪定していく。

4.緑に関する課題について

委員:市民団体の活動等を把握しているか。市民と行政が共に行動していくためには重要なことである。これが、課題の一つにつながる。

事務局:樹林地を守るボランティアとして里山の会など、大体把握している。

会長:柏の駅前等、屋上緑化・壁面緑化については検討していくのか。

事務局:環境部局と連携してやっていきたい。公園緑政課としては、現在カーテン緑化等を推進している。千葉県では、近隣市町村を集めて勉強会を開催している。

委員:樹林の保全と言う視点、緑がないところに新しくつくり再生するという2つの視点で取り組んでいかなければならない。既存の道路では街路樹の整備は難しい。今後の都市計画の中で、検討しながら行っていくべき。

委員:市街化は人と緑の関係。調整区域一体は、生き物と緑の関係である。今の時代生物多様性を入れた緑づくりをしていくべき。

事務局:環境基本計画の見直しにあわせて生物の生息調査を行っているため、環境部の資料をいただきながら基本計画に付加していきたい。

委員:水辺の緑は大切であり、もっと強調すべき。大堀川などは遊歩道がつながっており理想的である。

事務局:防災上の拠点であるとか、どういった観点の緑かを検討し、河川の緑に対して言及していきたい。

委員:公園や街路樹の緑は公が用意するものだという市民意識がある。意識改革・行動改革という、具体的に一緒に緑をしかけるという仕組みが必要である。

委員:教育観点から見た、緑の保全、創成が必要。学校の近くに意識して緑の拠点をつくる。学校の校庭の芝生化など、子供が楽しめる仕掛けが必要。

委員:財源を生み出す為に、小さな公園や、利用率の小さな公園を現金化して財源の確保などを考えてはどうか。

事務局:検討している。

委員:緑を残せば、管理問題が発生する。管理をするため、NPO・ボランティア・地元を活用する。今後を考え意識を高める取り組みを考えなければならない。

議長:緑の機能・目的・役割の観点、緑の保全確保と創出の観点、運営維持の観点から緑をどうするのかを考え、課題の再整理をしてほしい。

イ スケジュールについて

委員:意見なし

ウ 意見交換

委員:いろいろな生物多様性を考えると具体的な動きができない。絶滅危惧種などに焦点を絞ってやったらどうか。

議長:絶滅危惧種のレッドデータブックを活用するといい。

委員:環境ステーションを活用するといい。

委員:みどりの基金の活用。生垣だけでなく、ブロックにつたをはわせた時にも助成金を出してはどうか。

事務局:平成20年度検討する。

委員:現在は、生垣も道路に面した部分しか補助金を出さない。コの字にした時も補助金を出すように検討しては。

事務局:検討していきたい。

委員:6ha森を整備した結果、既存樹木の2/3は病気である。樹林地といいながら、同じ傾向がある。そういった山林の現状を見ていただきたい。

委員:経済状態で農地等は駐車場になったりする。後継者もなく、農地・山林を開発するしかない。財政に余裕があれば公園にしてほしいが、税制面を考慮する必要がある。

委員:基本計画策定後、市民意識高揚・向上のため記念樹などのイベントを計画してはどうか。

事務局:シンポジウムや記念樹等検討したい。

その他

ア 平成20年度緑政審議会の開催予定について

委員:特になし

イ その他

委員:特になし

6 傍聴

・傍聴者 2名   傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。

7 次回開催日時

未定