平成25年度第1回柏市公設総合地方卸売市場運営審議会議事録

1 開催日時

 平成25年10月21日(月曜日)午後1時30分から3時30分

2 開催場所

 柏市若柴69番地の1
 柏市公設市場管理事務所2階会議室

3 出席者

【委員】
中川委員、大場委員、後藤委員、佐藤委員、小山内委員、松本委員、斉藤委員、鵜ノ澤委員、浅野委員、小林委員、染谷(幸)委員、染谷(努)委員、髙梨委員、沼澤委員、増尾委員、森脇委員
【事務局】
市長、大竹(経済産業部長)、加藤(公設市場長)、西村(公設市場副参事)、熊井(公設市場副参事)、太田(公設市場主幹)、及川(公設市場副主幹)、橋場(公設市場副主幹)

4 内容

(1)委嘱状交付
 新委員16名に委嘱状交付
(2)会長選出
 柏市公設総合地方卸売市場運営審議会条例(以下「条例」という。)第5条第1項に基づき、委員の互選により、「中川委
員」を会長と決定する。
(3)副会長選出
 同条例第5条第1項に基づき、委員の互選により、「大場委員」を副会長と決定する。
(4)市場取引委員会の設置(委員の指名)
 市場取引委員会を条例第6条の2第1項に基づき設置。
  委員の指名については、柏市公設総合地方卸売市場運営審議会規則第2条に基づき、会長より条例第3条第2項第2
 号及び第3号委員の中から、会長を含む合計10名の委員が選出された。
 第2号委員(学識経験者) : 中川委員、佐藤委員
 第3号委員(市場関係事業者) : 小山内委員、大場委員、松本委員、斉藤委員、鵜ノ澤委員、浅野委員、小林委員、
 染谷(幸)委員

 5 議事(要旨)

(1)市場内の老朽化施設の現地説明
  議事(2)の市場整備計画について説明するにあたり、柏市場の各施設の現状を現地にて確認した。
(2)市場整備計画(案)について
   配布資料、「公設市場整備計画について」に基づき事務局から説明を行う。
(補足)資料「公設市場整備計画について」は、7月に場内事業者への説明に使用した資料で、柏市が提示した(案)であり、
決定ではないことを申し伝える。

6 主な質疑・応答

(委員)市場改修にあたり、引越しが少なく、仮設を作らない整備という案は理解する。場内業者と話し合い、合意形成
が大切である。

(事務局)今年の7月には、改修の方法と期間について場内事業者に説明し意見を頂いた。今後も続けていく予定であ
る。
たとえば、

  • 水産の低温荷捌き所を移すと荷捌きと場内交通動線が重なってしまう。
  • 青果棟の照明が暗い。
  • 花き棟は内装を明るくしてほしい。
  • 関連棟はこんな大規模な改修が有効なのか。

様々な意見をいただいたので、今後協議していく。

(委員)向こう十数年にわたって使うもの、議論を進めて良いものを考えてほしい。

(委員)改修計画は、流動的なものと聞いた。利用する側の卸・仲卸業者はともかく、関連棟を使用する方(外部)の意見も
聞いているか。

(事務局)現在は、場内を使用している生産者や販売先には聞いているが、一般の方からはなかなか聞く機会がない。
毎月第二土曜日に、関連棟で「市民感謝デー」を実施しているので、組合等を通して意見を吸い上げたい。

(委員)市場は、生鮮食料品を扱っているので衛生に注意してほしい。

(事務局)市場として「安心・安全」のため衛生面に気を付けるのは当然。新たに保冷施設等など建設するとなると、大き
な費用負担がかかる。日頃から市場を使用する方にも衛生面について意識の上で気を付けて使用するよう心がけても
らいたい。また、今後、新施設においては、衛生検査室を備える予定もある。

(委員)市場なので、水周りが一番大切なのではと思うのですが。

(事務局)水産棟については、鮮魚の洗浄や床の清掃など非常に多くの水を使う。使う側として清掃面を徹底してもらい
たい。開設者として設備上必要なものについては気をつけて進めたい。

(委員)元々私は、柏の市場の移転については賛成でした。それが、三卸が揃って売上げを伸ばす唯一の可能性と思っ
ている。20億使って5から10年かけてやっていくということだが、41億かけて移転した方がいいと思う。今となっては、現
状改修をしながらというハンデを背負ってやっていく。卸としてどんな環境でもやっていくつもりだが、特に青果と水産は
大きなハンデを背負っていくことになることを、市は心にとめて、良い市場にしていければと思う。
(議長)予算の問題もあると思うが、保冷設備は時代に沿ったもので、柏市として市場の機能として対応するとの趣旨か
と思われる。柏市として副案があればと思います。

(事務局)柏市としても、いろいろと意見を聞いているところですが、市場を取り巻く流通環境が年々激しく変わっている。
10年先流通機能がどう変化するものかも正直見えない情況。今は、基幹の施設を改修し、必要に応じて新たに建設す
るものは皆様のご負担も含めて考える必要がある。こういった所も含めて整備計画の策定を進めていく。

(委員)他の卸とも協力して、開設者にも売上げの伸びる方法を一緒に考えてほしい。

(議長)整備計画のひとつの方向性として、時代にあったものが必要。日常働いている仲卸の皆さんはどうか伺いたい。

(委員)青果の仲卸として保冷庫が少ないので困っている。改善より先に保冷庫を設けてほしい。

(委員)水産の仲卸としても、低温設備を備えたものにし、10年、20年の衛生面を含めたものを考えてほしい。

(委員)花きとしては、説明でもあった荷捌き所が狭いことと、保冷庫は大きいほうがいいが、予算内で少しづつ改善して
頂ければと思う。

(委員)関連棟としては、今回の話は耐震と消防法上の改修工事が中心であるようだが、もう少し市場の活性化を含めた
ものにしてほしい。今、関連棟内70コマのうち46コマ営業しているが、10年先、その先が見えない。是非活性化につなが
るものにしてほしい。

(委員)野菜等は雨の日に積込みが大変なので、荷捌き所に雨水がかからないようにしてほしい。

(委員)市の計画は時間とお金がかかることについては理解している。先に発言があったとおり改修工事が終わってどれ
だけの業者が残っているかいろいろと問題があると思うが、何事もスピードが大切である。また、販売環境の変化に対
応できる市場整備を協議しながら進めてほしい。

(委員)いろいろな意見が出たが、私ども卸としても、活性化のため営業努力はしている。それに加え市場の環境が著しく
変化しいる。東京(築地が移転)を中心として、横浜の市場も低温設備の建設が進められていて、各市場が小売りの取
り込みにやっきになっている。周りの市場のことも気にしないといけない。小売りの方も配送や低温設備等を備えないと
他の市場へ行ってしまう。そういう意見を取り上げて5~10年に生き残る市場にしてほしい。
 

(委員)あまり市場の売り場には来ないが、部会で会議室を使うが、管理棟の壁等にヒビが入っているので早急に改修し
てほしい。

(委員)他の市場にも出荷しているが、柏市の市場に出荷するメリットがわかりづらい。機能はわかるが、新設する部分を
どのようにするのか。本来求められている市場としての機能のある改修を場内事業者と充分協議し実施してほしい。

(議長)今回の改修で、水産は右肩下がりで厳しいと思うが、近隣に色々な市場があるが市場としてどういった魅力が
あるか、市場としてどのようなポジションをとるのか、川上・川下から意見を聞いて、どういう機能をもっていなければい
けないか、どのような意味を持っているかを考えることが大切なことだと思う。最後に、消費者として、市民としての立ち
位置から、どうあったらいいかを教えてほしい。

(委員)市民として市場と直接の関わりが薄いので、興味を持つことから始めたい。多くの人が働いているので、働いてい
る人にも、消費者である市民にも何を目指すのか、何のためにあるのかなどを含め必要な改修工事にしてほしい。

(委員)他の市場にも行くが買いに行く者として「ここになら何かある、求めるものがある」ということであれば行く。何を発
信するのかが重要である。

(議長)今回の審議会で、柏の市場を自分たちで「柏市場はこれだ」というものを、多方面から意見を聞いて、活性化し機
能再編についての一つの方向性が確認できた。また、次回の会議につなげられればと思う。

7 傍聴者

(1)傍聴者
  4人
(2)傍聴者の状況
  傍聴者要領に反する行為は、見受けられなかった。

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