平成30年度第2回柏市産業振興会議会議録
1 開催日時
平成30年11月5日(火曜日)午前10時から正午
2 開催場所
柏市役所 本庁舎3階 庁議室
3 出席者
委員
森委員(会長)、吉田委員(副会長)、荒木委員、石戸委員、後藤委員、染谷委員、原田委員、藤井委員、伏野委員
市・事務局
染谷経済産業部長、小島商工振興課長、他3名
4 傍聴者
0人
5 議題(柏市産業振興戦略ビジョンの策定について)
- 調査の実施結果について
- 柏市産業振興ビジョンの原案について
6 配布資料
02_資料1_今年度の検討の流れ(PDF形式 115キロバイト)
03_資料2_柏市産業振興戦略ビジョン案(PDF形式 7,956キロバイト)
04_資料3_市内事業者へのヒアリング結果(PDF形式 439キロバイト)
05_資料4_柏市産業振興戦略ビジョン(概要版)(PDF形式 831キロバイト)
7 議事要旨(主な意見)
- 今年7月に、柏アーバンデザインセンターが中心になって20年後の柏を描く「柏セントラルグランドデザイン」が発表された。これは公民学が連携して20年後の中心市街地を描くというものを示しているので、トピックスの中で触れるべきでなないか。
- 柏市の強みについて、AI研究拠点ができることは大きな出来事ではあるが、今、東京大学で「つくば-柏-本郷イノベーションコリドー構想」、日本のイノベーションの中心を3つの地域を結ぶ回廊に設定しようと計画している。その中に柏があって、そのため柏にイノベーション関連のものがこれからどんどん進出してくる見込みであり、AIはそのうちのひとつである。現在、東大の本郷と、つくばの研究施設と、そこに柏が入って、色々な取組や計画が行われている。これはAIオンリーで行きますということではなく、柏はイノベーションの中心になるという捉え方が必要である。
- UDCKでも柏の葉キャンパスタウン構想を策定しており、9月に「新産業創造部会」というものを立ち上げ、新産業創造ビジョンを策定した。AI研究拠点やがんセンターのNEXT等、あるいは柏の葉地区に立地している事業創造に関わる関係機関と連携して、一つの戦略を持って企業誘致や新しい産業の創造に取り組もうとしている。そこにコアメンバーとして柏市も参画しているため、その辺りも触れた方が良い。
- AI研究拠点が、製造業のトピックスとして記載されていることに若干違和感がある。AIやIoTというのは基盤技術であって工業に限らず産業全体に係るので、できれば5ページの「新たな技術の進展」のところに「全体の基盤技術」として入れた方が良い。
- Eコマース・ネット販売の進展は、大小にかかわらず小売店にとって非常に影響が大きい。この問題は柏市だけで解決することは難しいが、今商業者が抱えている課題として避けて通れないため、本ビジョンにおいて課題として認識するべきである。その解決策のひとつとしては、「モノ消費からコト消費への転換」が挙げられる。
- 柏市の産業の基本理念「先端産業と地域産業をむすび、あらたな産業を育てる価値創出都市『柏』」について、「先端産業と地域産業を結ぶ」というところは良いが、後段の「あらたな産業を育てる」と言うと、少し大きな話かなという印象を受ける。
- 柏市として農業をどう考えるか。今は大きな産業とは言えないが、市として食糧をもっと自給させるといった気持ちを持って農業に対応していくというような姿勢があっても良い。
- 高齢化や後継者不足といった課題がある中で、農業にせよ、ものづくり産業にせよ、今後の人材についての考えを記載した方がよい。例えば若手の人たちに魅力ある現場をどう伝えていくのか、どうやって若い人に興味を持ってその産業に入ってきてもらうのか、というところも柏市の既存産業を継承していくには必要である。AI等を用いるのもひとつの案だとは思うが、人そのものをどう考えていくか、というのも視点としてあっても良い。
- 製造業だけではなく、商業や観光、レジャーに関する記載も充実させたい。やはり市民に身近な商店街を育てていかなければ市の発展に繋がらないと思う。
- ビジョンの中で、「こういう企業が集まってくる→連携化される→そういう企業に従事する人が柏に住んでくれる、そしてそういう人を増やしたい」といったような見通し・ストーリー感があると良い。
- 評価の指標について、これをやったら絶対にこの指標が上がるというものが施策に入ってくるべきだし、その施策を推進していけば必ずこの目標が達成できるという、そういう繋がりがしっかり見えるような指標と施策の関係性が必要であると思う。