平成20年度第1回柏市食育推進委員会 会議録

1 開催日時

平成20年11月13日(木) 午後3時30分~5時30分

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号柏市役所第2庁舎3階庁議室

3 出席者

(委員)

安藤委員、倉持委員、佐野委員、杉野委員、妹尾委員、寺田委員、永井委員、平井委員、矢部委員、油原委員、吉野委員 以上11名

(事務局)

浅羽副市長、浜田経済産業部長、木村保健福祉部長、河原学校教育部長、秋山産業政策課長、成嶋保健福祉総務課長、大塚地域健康福祉課長、矢口学校保健課長、秋谷指導課長、食育推進合同事務局(村越、小河原、原田、増永、山中、麻生、計画策定支援事業者) 以上16名

4  挨拶 

開会にあたり副市長から挨拶を行った。

5  委嘱状交付

副市長から各委員に対し委嘱状を交付した。

6 委員紹介

各委員自己紹介を行った。

7 事務局紹介

8 正副会長の選出

議事に先立ち、委員の互選により、会長に千葉大学園芸学部教授安藤委員、副会長に柏歯科医師会長矢部委員を選出した。

9 議題

(1)柏市の食育に関する取り組みについて

(2)柏市食育推進計画策定に向けた今後の取り組みについて

(3)その他

10 議事(要旨)

(1)事務局から「柏市の食育に関する取り組みについて」を説明し、会長が委員に意見等を求めた。

委員

・地産地消推進の必要性がある。学校給食における柏市産の使用率はどれくらいか?

事務局

・千葉県産を地元産と見なせば、米はほぼ100%。一日消費量30俵中、17俵が県内産で残りが柏産。野菜は15%が地元産。

委員

・学校での食育には、食のストーリーとその語り部が必要。栄養士が直接児童に接する事ができる旧柏地区はうらやましい。・旧柏地区のように、旧沼南地区にも自校式の給食が欲しい。自校式移行の前に、手賀の丘公園少年自然の家の調理室を活用するなど、対応を急いで欲しい。

委員

・食育アンケートで、「農業体験」というニーズがあるが、種を植えるという意味なのか、何かを育てる(生育過程の見学・体験)という意味なのか、詳細を明らかにする必要があると思う。

委員

・作る過程から体験してもらうことが一番いいと思う。

・地産地消のためには、市内外の生産物の流出入構造を明らかにし、また、市や県の取組や活用できる事業に関する情報提供が望まれる。

委員

・学校側でも、農家の方々との交流を持ち、感謝祭や農家見学を行っている。だから子どもの方が柏で何をつくっているのか分かっている。むしろ保護者への啓発が課題。

委員

・特定の学校・学級や、栄養士一個人の熱意だけでなく、柏市全体でもう一つ底上げができる地域づくりを行って欲しい。

・「柏の米や野菜を、柏の消費者が食べることに価値がある」という認識・理解を育てるのが、柏の食育ではないかと思う。

・食育を家庭に任せるのではなく、需要と供給のバランスを視野に入れた、流通の方と消費者との間もコーディネートしてほしい。それが柏市の米や野菜の自給の鍵になる。柏は人口と生産のバランスから地産地消が成り立つ地域。

会長

・食物をつくる側の事情と食べる側の事情が地域の問題としてある。総合的に考えて計画を作って行くことが求められており、今後の委員会では、一つの方向性に向けた目標を立てていくことになる。

・伝統的な郷土料理の欠如・不足という課題が柏にはあるが、この付近には食文化を学べる場所はある。また、「新しい食文化の発信基地」「新しい野菜」という捉え方も柏にはある。

(2)事務局から「柏市食育推進計画策定に向けた今後の取り組みについて」を説明し、会長から各委員に意見等を求めた。

委員

・課題や理念、キャッチコピー、目標設定等について、今後の委員会での課題となる。素案が今後できるだろうから、検討していく。

副会長

・歯医者を食育の情報提供者として活用して欲しい。

・歯科医としては、摂食障害者への対応に課題を抱えており、研究会も開いている。彼らは食べる事に苦労しており、食育の範疇に含められるのか、考え方をこの場で得られるとありがたい。

委員

・食育を狭い範囲で定義せず、健康を前提としている以上、食べられない人も考慮する必要はあると思う。

委員

・食育というのは親御さんの勉強が先だと思う。ただし育児全体や心の健康含めた問題なので、地域に関わる様々な主体が情報提供に努め、食育というものを開かれたものにしていくべきである。

委員

・多様な分野の代表者が集まったので、各分野でできる事・できない事を明らかにし,柏市の実態を踏まえた上で、連携してできる具体例を出していくべき。

・市民は食育の事がよくわからないかもしれない。柏市の特色を反映した「市民の食育への関わり方」を明らかにした推進計画を作っていくとよい。

会長

・文化とは生物学上の定義では「行動様式」とされる。食育については「食に関わる健康を損なわない、健康を目標にした食に関わる行動様式」という捉え方もできると思う。

・次回からは食育の基本理念、食育を表現する簡単な言葉、具体の事業、数値目標など、素案に基づいて検討していきたい。

(3)その他

特になし

11 傍聴者

(1)人数

1人

(2)傍聴の状況

傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。

12 次回開催日時

平成20年12月18日(木曜日) 午後1時30分から