平成20年度第1回柏市産業振興会議 会議録

1 開催日時

平成20年11月18日(火曜日) 午後2時~午後4時

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号 柏市役所第2庁舎3階庁議室

3 出席者

(委員)

畔髙委員、石澤委員、石戸委員、井上委員、勝矢委員、藤井委員、中村委員、森委員、米村委員、池内委員、礒田委員、内田委員、佐藤委員(代理・清水)、髙辻委員、葛綿委員、久保委員 以上16名

(欠席委員:木島委員1名)

(事務局)

浜田経済産業部長、伊藤経済産業部次長、秋山産業政策課長、渡邊市場整備室長、窪井商工課長、土山農政課長、後藤都市計画課長、山田区画整理課長、渡辺商工課副参事、村越主幹、杉山副主幹、谷川副主幹、寺嶋主査、森主査、小河原主任 以上15名

4 正副会長選出

議事に先立ち、委員の互選により会長に髙辻委員、副会長に礒田委員を選出した。

5 議 題

郊外における大型商業施設のあり方について

  1. 大型商業施設の現況について
  2. 柏市中心市街地活性化基本計画の概要について
  3. (仮称)柏市沼南中央地区について
  4. 柏市都市計画マスタープランについて

6 議事(要旨)

会議次第に沿って、議題の趣旨説明、大型商業施設の現況及び柏市中心市街地活性化基本計画の概要他、議題に関係する計画等について、事務局から配布資料に基づき一括で説明・報告した後、会長から各委員に対し、意見等を促した。

会議で表明された主な意見等は、次のとおり。

委員 大型店が90%を超える売り場面積、売上額を占めている中、更に大型店ができれば柏全体の商業が崩れてしまう。開発計画自体に反対しているわけではない。地域の生活者のためのスーパーマーケット的なものは必要と考えている。3万数千平方メートルという売場面積のショッピングセンターが本当に必要なのか。

委員 中心市街地活性化基本計画は、補助金だけを考えてモノをつくればいいということではない。その中の事業をどうするかということが重要。福田組のショッピングセンターの大きさなどについて、市では把握していなかったのか。

事務局 (事務局から事業者が商業関係者に説明したときは、35、000平方メートルの規模を示したと聞いていると説明)

委員 地元説明会で示した図面を出してほしい。

委員 説明会では、掲示されている図面だけである。この地域の計画は、沼南町時代を含め、合併協議においても十分検討されてきたものだ。中心市街地の通行客が減少しているのは、つくばエクスプレスが開通しているので当然のことと思う。中核市となった柏市の全体を見て議論すべきだ。

委員 手賀地区では、交通面から我孫子、鎌ヶ谷方面に買物に行っている。この場所は、商業機能だけでなく工業振興の観点からも受け皿になる。東葛テクノプラザとの連携も考えると必要な場所だ。北部は、TXの開通で非常に活気がある。中央は種々の計画がある。南部はこのままだと今後更に差がついてくる。10年も凍結されるとほとんど先が読めない。地域の商店も大事だが、大きな意味で競合しながら進めていかれることを望む。これだけの商圏を地元としても使いたい。

委員 開発の全体を凍結だとか反対をしていない。柏の商業の実態をもう少し理解して欲しい。印西にも大型店がある。市内北部のモラージュでは、オープン直前まで3店舗が決まらなかった。また、イオンでは来年25店舗を入れ替えないと成り立たないという状況である。

会長 これまでの意見をまとめると、中心市街地活性化協議会の立場は、沼南中央地区の開発全部を反対ということではなく、大規模な小売店舗が気になるということ。一方、沼南中央地区の方は、これまでの経緯や都市マスの中で新拠点として位置付けがなされているとの両方の意見が出ている。大型店同士の競争なので、どっちも難しく開発側がかなりリスクを考えなければいけない。床面積については、数字自体はかなり動くものだと思う。

委員 沼南中央地区の商業施設が中心市街地の中で影響を及ぼすのは大型店がほとんどで、それ以外に影響は少ないものと思う。牧の原の大型店では、ディベロッパーが倒産し、2階が空き店舗になっている。全国でも大型店が相次いで閉店している例もある。大型ショッピングセンターができると、周りの商店がだめになった例は、市内でも増尾地区をはじめ何処にでもある。沼南地区のマーケットの中では、どのくらいの大きさがいいか充分議論する必要がある。周辺では、この10月には武蔵野線の越谷レイクタウン駅に世界最大級のイオンレイクタウン店が開店、新三郷には来年ららぽーとが、また来年8月には茨城の阿見町にもアウトレット店が出店を決定した。3万5千平米が絶対だめということで議論をするつもりはない。マーケットにあったものでなければ将来のまちづくりの中で、問題を残すのではないか。マスタープランの中に位置付けするということから、きちんと考えることが必要だ。

会長 消費構造の変化や通販が伸びてきている。柏の中心部がいつまでも小売でやっていけるとはちょっと考えられない。中活では、物販以外の事業というのはどうなっているのか。

事務局(事務局から29事業のうちソフト関連事業の概要を説明)

委員 柏は、この5年間位周辺では地価が下がっているのに柏は下がっていない。ソフト戦略が成功した。しかし、このままで商業が生き残れるとは思っていない。TXができて周辺に移動しており、真ん中自体は空洞化を起こす可能性がある。柏はソフトで頭でっかちの街になっていて、ハードは40年前からほとんど何もいじってない。骨格をしっかりしないと、将来的には立ち行かない。

副会長 県の委託を受けて県内の商店会についてアンケートや現地調査を行った。柏の駅前のいくつかの商店会では、共同で事業を行ったり、商店会活動だけではなく、街づくりの視点から市と一体となって安全を考えたりして、多層的な活動をしている。このような地域は、県下には他にない。沼南中央地区の大型商業施設は、まちづくりの中核としての商業施設の視点で議論を進めればよいのではないか。

会長 今日の議論をまとめると、沼南中央地区の計画は、商業だけではなく、流通、工業とかも立地が予定され、地域へのサービスを担ったり、商業以外の広範囲なサービスを提供する機能も併せ持っている。中心部とこの地区が完全に競合してしまうのか、それとも何らかの住み分けができるのか、立地条件が違うので議論は大分残っていると思う。副会長からは、柏の中心部の商店会活動は多層的で多くの面を持っており、あらゆる可能性を持った地域であるという説明があった。もう少し議論を深めていけばうまくかみ合ってきて、共存できるような道が開けるのではないか。

7 傍 聴

(1)傍聴者

5人

(2)傍聴の状況

傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。

8 次回開催日時

平成20年12月19日(金曜日) 午後2時~4時

【資料】