平成25年度第1回柏市環境審議会議事録

1 日時

平成25年6月6日(木曜日)午前10時~11時30分

2 場所

柏市役所本庁舎5階第5・6委員会室

3 出席者

(1)審議会委員(名簿順)

青柳委員、阿久津委員、内山委員、佐藤(郁)委員、村田委員、大平委員、吉田(邦)委員、龍門委員、

藁田委員、鈴木(勲)委員、小林委員、花島委員、鈴木(次)委員(計13名出席)

(2)市

柏市 関口(副市長)

環境部 伊原(部長)

(事務局)

環境保全課 原田(明)(課長)、中山(副参事)、村山(副主幹)、小平(副主幹)、青木(副主幹)、

原田(圭)(主査)、内埜(主事)、島岡(主事補)

計10名

4 挨拶

関口柏市副市長より開会の挨拶及び議題の趣旨説明があった。

5 議題

(1)柏市の環境保全政策の概略について

(2)柏市地球温暖化対策計画の改訂について(諮問)

6 審議内容

(1)柏市の環境保全政策の概略について

  • 資料に基づき、事務局より説明。

平成25年度第1回柏市環境審議会資料(ワード形式:4,393KB)

(2)柏市地球温暖化対策計画の改訂について(諮問)

  • 関口副市長(市長代理)より内山会長へ諮問が行われた。
  • 資料に基づき、柏市地球温暖化対策計画改定方針及びそのスケジュールなどについて、事務局より説明。

「柏市地球温暖化対策計画」改定方針(ワード形式:15KB)

「柏市地球温暖化対策計画」改定アウトライン(案)(ワード形式:35KB)

「柏市地球温暖化対策計画」改定業務の進め方(ワード形式:22KB)

  • 質疑応答

<委員>

 前回は京都議定書に基づく条例を作るという背景を踏まえて議論を行った。今回は、紹介のあった京都の計画書等、他自治体のよい所は真似すればいい。ただ、事業者の立場として、標準的な計画が望ましい。あまり厳しい条件を順守しようとすると、企業の競争力を失う。その結果、企業が柏市で事業をやらないことになってしまえば、柏市の財源にも影響が出てくる。

 柏市は山林もたくさんある。自然の山林をそのまま残しているタイプの公園は、市民からも好評であり、そういうものを活用していくといいと思う。

 十分な環境対応コストをかけている日本と、そうでない中国等の国とでは差があり、それが価格に反映されて、中国製品の値段が日本製品の半分になるといったことが起こるため、競争力がなくなってくる。標準的な改訂をし、あまり厳しく、カッコよくするのは、やめていただけるといい。

<市>

ご指摘の点は認識している。規制、規制、というような計画にするつもりではない。具体的なものはまだお示しできないが、改訂方針でも述べているように、住民の便益や経済活性化といった面も、考慮した計画とする予定である。

例えば今進めている、環境未来都市構想も3つの軸で進めており、「環境」のほかに、「健康」「産業創造」を合せて「サステイナブル」な将来像であると考えている。CO2を減らしても日々の収入がなければいけないし、健康が損なわれてもいけない。これらを総体的に見た、広い意味での温暖化対策を計画したいと思っている。

<委員>

 きちんと示して欲しいと思うのは、排出量の推移である。

 さまざまな部門で排出量を計算しているが、柏市として特徴的な部分はどこなのか。何か特色を掴んでいただきたいと思う。健康、環境、産業創造という考え方は非常にいいと思う。先日柏の葉にあるエコ住宅に関していいと思った話がある。「スマート何とか」というと、みんな「IT+何か」というような、何か電気屋さんのイメージがある。そうではなくて、人間の健康だと思う。首都圏では、2050年には高齢者層が30%ぐらいになる。そういった人たちがいかに余生を快適に過ごせるかということが、環境政策の中で盛り込まれるといいと思う。

<委員>

地球温暖化対策というと、たくさんの角度や視点があると思う。市民、会社、行政と立場も違えば出来ることも違う。結局「命」がすごく大切だと思っていて、出前講座も含めた環境教育の内容を検討していくということも考えている。人間だけでなく、動物、植物も生きており、そういった「有るもの」を活かすことがすごく大切だと思っている。ないものに対してお金を投資するということではなく、あるものを大切にするという考え方が大事だと思う。環境とは一人一人の市民の考え方、価値観、ライフスタイルに関わってくるのですごく難しい分野だと思う。

先ほどの公園の自然のまま活かしている話も価値があると思うし、何十年かたった時に価値を生んでいくという発想が必要だと思う。南部クリーンセンターにある公園は、もともとたくさんあった木をわざわざ切ってきれいに形になっている。歩道も作られるようになった。それはそれでいいのだけれども、木がないと生きていけない。「沈黙の春」という木がなくなるとどうなるかという警鐘を鳴らした本でがあるが、そういった発想を盛り込んでいただきたい。

<市>

この計画のゴールは、スマートシティを目指している。スマートシティは、あるものを活かすとおっしゃったが、イメージとして誤解されている部分があるかもしれない。スマートグリッド技術のようないわゆるIT、技術先行型のものがスマートシティというわけではなくて、スマートシティとは「賢い」生き方をする町という意味である。必ずしも富裕層だけが実現できるような町がスマートシティということではない。

 すでにワーキンググループで専門家の方に意見をうかがい始めているが、先生たちのご意見の中にも、たとえば保温型下着を着るとかいった工夫により、空調効率がずいぶん抑えられるという話もあった。決して若い世代だけ、お金持ちだけが行えるものがスマートシティではない。圧倒的多数の既築住宅でも実践できるような温暖化対策計画の低炭素街づくりを目指していきたいと考えている。

<委員>

手賀沼は、水質が日本一悪い湖と評価されていたが、その後に2位になってよかったが、個人の家から出る水が真っ黄色になって入っていく。水質がやや向上したとはいえ、引き続き水質改善に努めてほしいと常々思う。これは柏市の温暖化計画であるが、手賀沼には我孫子もはいっているから、我孫子市と協力してほしいと思う。

<会長>

 必ずしも温暖化に係る内容ではない部分の意見もあったが、計画での取り扱いは難しいと思うが、参考としてほしい。

 他に意見がなければ、これで議論を終了したい。

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