平成23年度第2回柏市生きもの多様性プラン推進委員会議事録

1 日時

平成24年3月19日(月曜日)午前10時~11時40分

2 場所

消費生活センター 消費生活ルーム

3 出席者

(委員)

野村委員・柄澤委員・佐々木委員・森委員・高橋委員・橋本委員

(事務局)

金子課長・中山副参事・海老原副主幹・成島

4 傍聴者

2名(男1 女1)

5 議題

(1)平成23年度事業計画・実績

(2)平成24年度の主要事業(案)について

6 議事(要旨)

(1)平成23年度事業計画・実績

<事務局>

平成23年度は4つの事業に取り組みました。事業の実績について説明します。

1つ目は、生きもの多様性重要地区の保全に取り組みました。

実績としては、1.重要地区37箇所中4箇所のカルテを作成 2.正連寺地区の区画整理事業に対する要望書の提出 3.沼南中央地区の区画整理事業に対する協議 を行いました。

 2つ目は、希少種の保全。

 かしわ環境ステーション、東京大学の協力でGISデータの作成を進めている。また、自然保護協会へ団体登録しデータ蓄積を図るため、「生きもの情報館」へ登録しました。

 3つ目は、外来種対策。

 平成23年8月3日にカミツキガメの防除について県主催の現地研修に参加しました。また、アライグマ・カミツキガメの防除についてホームページに掲載しています。

 4つ目は、生きもの環境影響評価の検討です。

 平成23年11月4日、柏市環境審議会で環境影響評価制度について説明をしました。また、本制度の導入に向け、課内での検討会を開催しました。

<高橋委員>

沼南中央地区の区画整理事業について、現在どうなっているのか?

<事務局>

 区画整理課と協議したところ、既に計画ができており、予算も組んであるので計画の変更は難しいとのことであった。しかし、少しでも多様性に配慮してもらえるよう、調整を続けていく。

<森委員>

 長栄寺地区のホットポイントのカルテを作成した。

 若白毛地区は広いので3箇所程度に分けてカルテを作りたい。

<橋本委員>

 外来種対策について、アライグマ・カミツキガメはあまり生息していない。農家にとってはハクビシンが田畑を荒らすので問題となっている。ハクビシンを駆除する等、対策できないか?

<事務局>

 ハクビシンは特定外来生物には指定されていない。県の防除計画でアライグマ・カミツキガメが指定されているため、駆除を行っているが、ハクビシンは農政課で委託により捕獲を行っている。

<柄澤委員>

 県の防除計画だけでなく、市独自の防除計画を作り、アライグマ・カミツキガメ以外の外来生物も対策を講じてほしい。

<佐々木委員>

 外来種に関して、植物は広域的に駆除することは不可能。

また、外来種が増える原因は在来種を刈り取ってしまうことによって外来種が入り込みやすくなるためで、在来種をきちんと管理していれば外来種が住み着くことはない。

<佐々木委員>

 開発による多様性の損失は我々(市民団体)では防げない。行政が取り組まなければならない。開発による多様性の損失をどう防いでいくのか、後日で良いので一度説明願いたい。

<高橋委員>

 開発が決まってから、多様性や希少種のことを言っても遅い。その土地に希少種があることを開発が始まる前に地権者に理解してもらうことが必要。

<事務局>

 開発を完全に防ぐことはできない。規制ということも1つの手段かもしれないが、多様性に配慮するように誘導していくことも必要と考える。

(2)平成24年度事業計画

<事務局>

 平成24年度は5つの事業に取り組む。

 1.重要地区の継続調査とカルテ作り 2.保全活動体制づくり 3.生きもの多様性空間の基本設計 4.フットパスの検討 5.生きもの環境影響評価制度の検討

<事務局>

 3.生きもの多様性空間の基本設計と4.フットパスの検討について、部会として検討委員会を設置してはどうか。

<野村委員>

 推進委員会委員は6名と少ないので、全員検討委員会に参加する形としたい。これに、市の関係部局等や学校等協力してくれる人へ呼びかけ、加えていく形としたい。 

<事務局>

 3.生き物多様性空間の基本設計について、二松学舎沼南高校隣接地にある中荻谷津をビオトープとして整備する。平成24年度は基本設計に着手する。

<高橋委員>

 体験農業で手作業での田植え等ができれば、貴重な体験の場となり、良いのではないか。

<柄澤委員>

 二松学舎沼南高校の生徒に協力をしてもらい、ビオトープに愛着を持ってもらいたい。 

<橋本委員>

 プランで重要地区に指定したことを開発部局に周知するべき。

<事務局>

 今までは受身で、開発に関する話が出てから多様性に配慮するよう協議を始めていたが、これからはあらかじめプランや重要地区の存在について啓蒙することが必要で、重要地区に開発の計画があるときは、環境保全課へ通知するよう関係部署に依頼する。 

<森委員>

 5月に市民活動フェスタがあり、ウォッチャーズとして参加する。ここでカルテ作りや重要地区の保全活動について市民に紹介し、ウォッチャーズ会員の増員募集をしたい。

<事務局>

次回推進委員会について、来年度第1回の推進委員会を5月頃行う。