平成22年度第1回柏市環境審議会会議録
1 開催日時
平成22年5月17日(月曜日) 午後2時~4時20分
2 開催場所
柏市柏五丁目10番1号 柏市役所第2庁舎5階 第5・6委員会室
3 出席者
(委員)
青柳委員、阿久津委員、内山委員、野村委員、村田委員、山口委員、大木委員、大島委員、熊田委員、舟生委員、青木委員、川津委員、 鈴木(勲)委員、鈴木(次)委員、山本委員
(事務局)
秋山市長、橋本環境部長、金子環境保全課長、中山副参事、高橋主幹、椎名副主幹、海老原副主幹、湯浅副主幹、染谷副主幹、原田主任
4 委嘱状交付
各委員に委嘱状を交付
5 会長・副会長の選出
委員の互選により、会長に内山委員、副会長に山口委員が選出された。
6 議題
- (1)環境保全概要について
- (2)(仮称)柏市生きもの多様性プランの策定について(諮問)
7 議事(要旨)
議題(1)環境保全概要について
事務局から説明を行った後、委員からの質問、意見があった。
(・は委員からの質問、意見、要望)
(⇒は事務局の回答)
<委員>
・柏市の地球温暖化対策条例や環境基本計画でCO2削減目標が記載されているが、どのタイミングで国のCO2削減計画と整合を図るのか。本年度、審議会で見直しは行うのか。
⇒現在、国会で審議している地球温暖化対策基本法の経過状況を見ながら本市の条例等の改正を検討していきます。改正時期については未定ですが、改正にあたっては、審議会で検討をお願いしますのでよろしくお願いします。
<委員>
・柏市民の大多数が環境について興味がない、分からないという状況であると思う。そのため10年後、20年後に柏市に住む若い世代、現在の小中学生世代なので、その世代向けに環境学習用のリーフレット等を作成・配布することで環境の保全及び創造につながると思うがどうか。
⇒現在、教育委員会と連携して児童向けに実施しているものとしては、清掃工場の見学会や手賀沼船上見学会などは行っていますが、リーフレット等の作成・配布については、検討していきます。
<委員>
・学校においてもインターネットを活用した学習が普及しているので、インターネットを活用した環境学習を実施すれば、経費の面だけでなく常に内容を更新できる。また、柏市内の情報だけでなく、日本や世界の情報も学べるので考えてみてもよいと思う。(要望事項)
・ダイオキシン類対策特別措置法に基づく工場の立入検査の結果違反が1件あるがどのような違反なのか。
⇒産業廃棄物の焼却施設で、ダイオキシンの発生が基準値を超えたものです。
<会長>
・P13の二酸化窒素の環境基準達成状況で国の基準値は0.06PPMで、千葉県は独自に基準値を0.04PPMと定めていると思うので、環境基準との比較について千葉県からの指導等はあるのか。
⇒千葉県も基本的には国の基準値で評価を行っているので、特に指導等はありません。
<委員>
・P5の22年度計画の改正省エネ法の施行で、原単位1%以上の削減とあるが、この範囲は行政関係機関のみなのか。また、原単位とは分子が数量で分母は会社で例えると売上高になるが、市の場合は何にあたるのか。
<委員>
・柏市内の事業者の排出基準は把握しているのか。
・エコドライブについて、例えば市役所では自転車通勤などのエコ活動をもっと積極的にしてはどうか。
⇒行政機関のみでなく市内で年間1500kl以上のエネルギを使用する事業所は国への届出が必要となります。柏市の場合は「柏市役所」「教育委員会」「水道部」の3機関となります。また、市の計算する際の分母は事務所系に当たるので、延べ床面積で計算を予定しています。なお、国への報告は11月末までとなっています。
⇒今回の省エネ法に基づく排出基準について指導する立場にないので把握していません。ただし、柏市地球温暖化対策条例に基づいた削減計画書を提出するよう指導しています。
⇒エコドライブについては、ストップ温暖化サポーターと連携して自動車以外の利用について講習会等を開催し検討しています。
<委員>
・湧水の保全と記載してあるが、柏市内で湧水がある場所はどのくらいあるのか。
⇒調査資料では90ヶ所ですが、現在は約70ヶ所となっています。
・その70ヶ所の湧水について、平成22年度は何か取組む予定はあるのか。
⇒すでに市内で湧水として保全されている場所については、市民団体などの方に維持管理をお願いするなどの保全策は図っています。約70ヶ所の湧水の管理を市で行うのは難しい状況であるので、地権者の方や市民団体の方に清掃などをお願いして保全していきたいと考えています。また、本年度柏市生きもの多様性プランを諮問するが、今後多様性プランに湧水についても示しながら、いかに湧水の涵養とか保全策などを市民の方に周知できるような計画を策定していきたいと考えています。
<委員>
・大気保全及び水質保全関係の資料全般に係ることで、例えばダイオキシンが毎年発生しているなどの課題解決のため、今年はどのくらい減らすなどの目標値があってその目標値に対してどうだったのかを示す方法もあると思う。また、測定値を下げるために、柏市が地域と連携して測定値を下げる方策を検討するかしないかが課題である。実施した場合はその評価がどうだったのかという報告の方法もあると思う。
・P10の手賀沼浄化対策で国の取り組みとして浄化用水の注入による浄化対策とあるが、これを行った場合の生態系への影響はどうなのか。
⇒公害担当の業務としては、指導・監視を主な業務として実施しており、国で示している環境基準値に対して測定等を行い、基準値を超えているものを中心に発生源の事業所の立入り指導等を行っています。公害担当の業務としては、汚染物質を出来る限りゼロにするような指導を行っています。特に大気については発生源が市内に限定したものでないため、広域的に取り組んでいくことは必要であると認識しています。
⇒国の北千葉導水事業による手賀沼の生態系への影響は、大きな変化ということはないと考えています。
<委員>
・(P10ページ)アライグマは市内にどれくらい生息しているのか。
・移植した植物を希少種の保全とあるが、生物多様性の保全は移植とは違うので、今後は希少種をどのように保全するかを示すためのプランを本年度策定すると思うので協力したい。
⇒アライグマの数は不明です。千葉県によると年間約800頭捕獲しているとのことです。
なお、多いのは「夷隅」方面です。
議題(2)(仮称)柏市生きもの多様性プランの策定について(諮問)
環境部長から会長に(仮称)柏市生きもの多様性プラン策定に関する諮問を行い、その後、事務局から説明を行い委員からの質問、意見があった。
事務局提案により、生きもの多様性プランを策定する部会を設置することとなり、その部会員の選出が行われた。選出結果は次のとおり。
審議会委員から選出した部会員
野村委員、大木委員、大島委員、熊田委員、山口委員、鈴木(勲)委員
なお、審議会委員(6名)以外にかしわ環境ステーションからの推薦者を含んだ構成で部会を設置することが決定された。
<会長>
・部会の検討内容や開催回数などは、部会にて検討していただき、検討内容については、この審議会に報告いただき審議し、最終的に環境審議会として答申する。
<事務局>
・庁内各部署の職員でワーキンググループを設置し検討していきます。なお、その検討内容については、途中経過等を部会に報告します。
<委員>
・「柏の自然ウォッチング」に紹介されている「若白毛地区」は、特に身近な地域なので場所の案内など協力する。
<委員>
・生物多様性プランについて、重要な地域を抽出して保全することだと思うが、近年の生物多様性とは、重要な地域を守るだけでなく、例えば、スズメが減少している傾向等もあるので、地域全体の面を保全するという考え方で進めていただきたい。(要望)
・市民に対して、特定外来生物などをペットとして飼育する場合とか発見した場合の対処方法なども明記していただきたい。(要望)
8 傍聴
2名
9 次回開催日時
・審議会については未定
・部会については、今後4~5回開催する。