平成21年度第3回柏市環境審議会会議録

1 開催日時

 平成22年1月25日(月曜日) 午後2時~3時10分

2 開催場所

 柏市柏五丁目8番12号 中央公民館4階集会室1・2

3 出席者

(委員)

 内山会長、春山副会長、阿久津委員、吉田(好)委員、河合委員、小原委員、佐名木委員、平山委員、吉田(良)委員、青木委員、

鈴木(次)委員

(事務局)

 橋本環境部長、金子環境保全課長、中山副参事、上田主事、鈴木建築指導課長、澤主幹、安井主任、青木主事

4 議題

  • (1)柏市地球温暖化防止条例の一部改正について
  • (2)その他

5 議事(要旨)

  (「・」は委員の発言、「⇒」は事務局の発言)

 別添次第に沿って、初めに環境部長より諮問を行った。その後、議題(1)「柏市地球温暖化防止条例の一部改正について」について事務局から説明を行った後、委員からの質問、意見があった。

 「低炭素まちづくり事業」について

 ・条例案第4項について、事業の中止及び変更とあるが、中止及び変更とは低炭素まちづくり事業ではなくて高炭素まちづくり事業を行うと捉えられてしまう恐れがある。

 ⇒事業自体の中止を想定して案を作成しましたが、今後、法令担当部署と協議しながら表現を検討します。

  「柏市建築物環境配慮制度(案)」について

 ・3 手段について、市場を整備するとあるが、それは国が行うことではないか。

 ⇒地球温暖化対策の推進に関する法律の中で、地方公共団体は、その区域の自然的社会的条件に応じた温室効果ガスの排出の抑制等のための施策を推進するものと定められています。本制度はこれに基づき柏市の条件に応じた形で市場の整備をすすめて参ります。

 ・CASBEEとは何か。また、どのような段階で用いるのか。

⇒CASBEEとは国土交通省主導で産・官・学の連携によって開発された、建築物の環境配慮の度合いを総合的にはかるツールです。環境配慮の評価結果は5段階の星の数で分りやすく表現されます。用いるタイミングは設計者が建築物の設計段階において活用します。

 ・勧告を行う旨の条文があるが、その用件は。

 ⇒届出義務に該当するが届出を行わない時に勧告を行うことを考えています。

 ・建築物環境配慮計画書の公表方法とは。

 ⇒柏市ホームページにて公表したいと考えています。

 ・条例案第10第1項に環境配慮措置という記載があるが、耐震性など具体的に表記したらどうか。耐震性も評価されているのか。

 ⇒具体的な表記については、柏市建築物環境配慮指針にて示したいと考えております。(柏市建築物環境配慮制度のあらまし(案)24ページ参照)なお、CASBEEではこの指針に基づき、さらに詳細な項目について評価をします。この中には耐震性についての評価項目も含まれます。

 ・条例案第11では特定建築物のみの記載しかないが。

 ⇒義務の発生しない建築物については、指導要綱において定めることを考えています。

 ・新築以外の既存の建物については、どういった扱いになるか。

 ⇒まずは円滑な導入を目指し、新築の建築物に限って条例化します。今後、既存の建築物に対する対応等も含めて検討していきたいと考えています。

 ・期待される効果の、数値の根拠及びその削減率は。

 ⇒後日、資料を配布しご説明します。

 ・届出義務についての面積用件は削除し、全ての建築物を対象にできないか。また、リフォーム等の需要は高まっているので、新築以外の建築物についても、ぜひ検討してもらいたい。

  ⇒事業者によっては本制度を導入することで負担が大きくなってしまいます。このことを勘案し、今回は延べ床面積が2000ヘイホウメートル以上の建築物としました。規模やリフォーム等の対応については、今後の状況などを参考にしながら検証してまいりたいと考えています。

 ・戸建の住宅についても、戸数等で義務付け出来ないか。

  ⇒現在建築行政においては、経済情勢等の影響もあり、運用の簡素化、迅速化の方向で建築基準法改正の動きがあります。このような背景とバランスをとりながら今後検討してまいりたいと考えています。

 ・一建築主が大規模マンションを建設するのと、戸建住宅の大規模な分譲行う場合ではどう違うか。他の自治体で行っていないのであれば、柏市こそ行うべきでは。

  ⇒建築業界の景気動向を踏まえながら、実際に実行できるものを条例化したいと考えています。

 また、大規模な戸建開発については、第9条の開発事業者の環境配慮制度で届出の義務が発生する可能性が高いため、こちらでカバーできると考えています。

 なお、省エネリフォームの促進については、既存の減税制度や国で検討中のエコポイント制度の活用も有効と考えています。

 ・顕彰及び表彰制度についてはどうなっていますか。

 ⇒頂いた意見を参考に、顕彰制度の創設を検討してまいります。

(2)その他

 ・グリーンニューディール基金について口頭にて説明。

 最後に、事務局から、今後の審議会の日程について3月下旬になる旨を説明。

6 傍聴

  1名

7 次回開催日時

  3月下旬

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【資料】