平成28年度第6回柏市廃棄物処理清掃審議会議事録

1 開催日時

平成29年2月23日(木曜日)午後2時~3時20分

2 開催場所

柏市役所本庁舎3階庁議室

3 出席者

(1) 委員

飯野委員、石井委員、栗島委員、染谷委員、髙橋委員、林(晴)委員、山名委員、山中委員、吉田委員

計9人

(2) 市

柏市 秋山(市長)

環境部 関(部長) 
環境政策課 原田(課長)
廃棄物政策課 國井(次長兼課長)、原(主幹)、秦(副主幹)、安藤(副主幹)、小谷(主任)
環境サービス課 坂巻(課長)
北部クリーンセンター 石出(所長)
南部クリーンセンター 金井(所長)
産業廃棄物対策課 染谷(課長)
計12人

(3)オブザーバー

中外テクノス株式会社 松岡(副部長)、石津(主任)

計2人

4 議事

(1) 審議事項

ア 柏市一般廃棄物処理基本計画の改訂に係るパブリックコメントの実施結果及び改訂案について

(ア) 事務局から説明

資料1~2に基づき説明した。

01 資料1 パブコメ対応案(PDF形式 82キロバイト)

02-1 資料2-1基本計画案(PDF形式 6,309キロバイト)

02-2 資料2-2基本計画 用字用語集(PDF形式 173キロバイト)

02-3 資料2-3基本計画 施策比較表(PDF形式 273キロバイト)

(イ) 質疑応答

    (委員)パブリックコメントの最後の部分に、高齢化対策への意見があった。逐次対応ということでは、計画にあるごみ出し困難者対策になると思う。今回の計画はこれで良いが、将来を視野に、社会全体の高齢化に対してごみの収集全体のあり方を考えていく必要があるのではないか。品川区の清掃審議会の委員や多摩地域の廃棄物の処理を研究しているが、戸別収集を始めている自治体もある。戸別収集はコスト面等の問題もあるが、有料化ともリンクするものであり、現在の方法では早晩支障が出てくると思うので、次回の計画は、収集から最終処分するまでのシステムのあり方を検討すべきだと思う。戸別収集に関してのパブリックコメントの意見もそういう意味があると受け止める方が良いのではないか。また、原単位について、減っているのにどうしてさらに減らさないといけないのか、市民の立場で読むとわからない。論拠が少し弱いので、13ページにあるように、最終処分量が増えていることやごみ処理経費も横ばいであることは、ごみ減量の1つのモチベーションになると思う。国の方針だけでなく、柏市の抱えている課題と目標値の説明をリンクとさせた方が良い。

    ( 市 )ごみ出し困難者の点については、社会状況の変化に合わせた施策が必要だと考えている。既に先進的な施策に着手している自治体の情報等を集めて準備していきたい。さらに厳しい目標値を設定する理由については、最終処分量及びごみ処理経費に絡めて説明を補足する。有料化については、有料化だけでは市民の理解は得られにくいため、サービスの向上とセットになると考えている。

    (委員)有料化について、有料化をしていないが戸別収集をしている自治体もある。ステーションの設置が難しい、近所づきあいの希薄化、高層マンション増加による周辺住民とのかかわり等の要因があり、それに加えて高齢化という問題がある。また、戸別収集はステーション収集に比べ、ごみ排出の抑止力になると思う。排出者責任を明確化すべきという考え方もあり、減量化の政策の1つになるのではないか。サービスの向上という点では、資源ごみをさらに分別する中で、遠くのステーションに持って行くことが難しいというのもあるので、ごみ出し困難者の件も含めて色々なオプションは考えておく必要がある。

    ( 市 )今回は中間改訂であること、今後処理施設の老朽化が進むだろうという中で、思い切った施策までは踏み込めていない。一方で町会加入率の低下の歯止めをかけなくていいのか、あるいは高齢者世帯に対する戸別収集実施について他の福祉施策と組み合わせることはできないのか、ということも考え始めており、まだ決め手は得られていないが、お金・福祉・施設・サービスといった色々なことを含めて次回以降に何か手を打ちたいと考えている。

    (委員)16ページの事業系ごみ排出マニュアルの作成・運用について、ガイドブックを作成・配布したが、事業系ごみは増加傾向となっている、という部分の文章がつながっていないのではないか。22ページの北部クリーンセンター、南部クリーンセンターについて、ともに同じ評価だが、北部クリーンセンターに関する文章中「しかし、指定廃棄物の~至りませんでした。」は南部クリーンセンターにも当てはまるのではないか。36ページの経費削減について、文章の最後に「経費節減」となっているが、これは「経費削減」ではないか。パブリックコメントについて、スーパーのレシートやざつ紙等の質問があったが、これは広報をもう少し分かりやすく丁寧にすべきということではないか。松戸市では一枚のごみ出しカレンダーにイラスト付きで商品が載っていて分かりやすかった。プラスチックごみについて、ダイレクトメールの宛名は剝がせないのでマーカーで個人情報の部分を消してプラごみに出して良いのではないかと思うが分別としてはどうなのか。

    ( 市 )16ページについては、実施したが効果が十分ではなかった、想定したところまでいかなかったため△と記載したが、確かに読みづらいため、分かりやすい表現への変更を検討する。22ページについては南部クリーンセンターの方が比較的新しいため記載が異なっている。36ページについては「経費削減」に修正する。広報を分かりやすくという点については、おっしゃるとおりだと考える。3月にはごみ出しカレンダーを配布する予定であるが、毎年工夫をしており、新しいものにはご意見を反映させ、できるだけ分かりやすいものにしたい。

    ( 市 )プラごみについては、プラスチックに紙が混じると不純物となり再資源化に不都合が生じるため、紙の宛名部分等は切り取って燃やすごみに、それ以外のビニール部分は容器包装プラスチック類へ入れていただきたい。

    (委員)15ページの環境学習の推進について、ごみ処理経費の増大等は、将来世帯主、主婦となり次代を担う人に伝えることは重要である。また、作業員の安全についてはどう考えているのか。都内では作業員が失明する事故も起きており、実務における交通事故、作業員の事故等が起こればそれに対する補償も大きくなる。補償等が実務に係る経費に含まれるかはわからないが、危機管理も必要ではないか。パブリックコメントの意見回答で、柏市美化サポーター制度とあるが、人数や活動等を具体的に示した方が市民は納得できるのではないか。自身も数年前にサポーターとして活動したが、自転車や布団、テレビが捨てられていることを連絡するとすぐに対応され、ありがたかった。この制度のように見回りをして通報することは案外早い。市民が協力してごみ処理経費を少なくしよう、ということがもう少し具体的に書いてあると良い。

    ( 市 )41ページ環境学習の推進の部分で、おっしゃるとおり今の学生が将来の家庭を築くことになるため、市としても環境学習の推進については引き続き取り組みたい。収集職員の安全に関しては、「安全安心なごみ処理」の危険物及び有害物質を含む廃棄物の適正排出の中で、スプレー缶やライター等に関して記述し、適正排出が収集作業の安全につながるということに触れていることから、これらのことをしっかりと訴えていきたいと考えている。

    ( 市 )美化サポーターについては、個人が39名、団体が6団体となっている。主な活動は、ぽい捨て防止と不法投棄に関する啓発及び情報提供、個々の活動の報告を毎月出していただいている。しかし、サポーターの高齢化が進んでおり、今後は勧誘やPR、周知徹底をしていきたい。

    (委員)別件で防犯パトロールをやっているが、3,000人程いる。現在柏市の人口が約41万人いることを考えると、民生委員のように3年に1度更新する等、少しずつそういう市民を増やすことも担当課の大きな役割ではないかと思う。収集の事故防止については、家庭から出るもので危険なものもあるので、ごみカレンダーの隅にガラスやプラスチック等を出す時にはこうしてほしいということを記載してはどうか。

    (委員)ふるさと協議会でごみ出しを代わりにする支えあい会議をしている。今後、市が集めるということも出てくると思うが、今後ごみ出し困難者が増えた時に作業員の確保は大丈夫なのかと心配になった。もう1点、街路樹について、市民に安らぎを与えるということで必要だと思うが、どんどん木が成長している。それを放置しておくと、台風等で危険になる。剪定等の管理費用はどこになるのかわからないが、管理も大変であるし、剪定したものもごみとなる。そういう意味では抑えるところを抑えていかないと将来大変になると感じている。柏市は人口が今後も増えるので税収も増えるかもしれないが、これらの対応等も予算が相当必要になるのではないか。

    ( 市 )高齢化については、難しい問題だと認識している。ごみ出しが大変な高齢者は身障者の方も含め増えている。現在は福祉協議会に有料であるもののいくつか制度があり、安否確認や朝食の準備等色々な福祉的な面も一緒にできないかという話も出てきており、それらがうまくいかない場合に戸別収集にするのが一般論だと思う。高齢者を対象に家の門の前に出す形で開始しても、その先には門まで出すことも難しい方もおり、誰が家の中まで入るのかという問題も出てくる。現在、粗大ごみも同様の議論が始まっており、なかなか難しいという認識になっている。福祉関係部署と協議しながら対策を練っていきたい。街路樹については、都市整備の初期コスト・管理コストのバランスの問題になると思う。ごみも同様ではないかというご意見だと思うが、都市部門では道路や公園を造り、清掃工場も建設する。最初は建設コストが莫大にかかり、あとは運用コストがかかる。そのバランスをなるべく凸凹しないように工夫しているところである。各部門と調整し今後の計画改訂の際には、新たな施策に打って出られたらと考えている。

    イ 柏市一般廃棄物処理基本計画の改訂の答申案について

(ア) 事務局から説明 

資料に基づき、口頭で説明した。

05 答申書案(PDF形式 48キロバイト)

(イ) 質疑応答

なし。

ウ 柏市一般廃棄物処理基本計画の改訂について(答申)

審議会会長から秋山市長へ答申書が手渡された。

06 答申書(PDF形式 1,226キロバイト)

5 事務連絡

次回第7回審議会開催は平成29年3月27日から3月29日を予定。

6 傍聴者

1名

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