平成28年度第5回柏市廃棄物処理清掃審議会議事録

1 開催日時

平成28年12月26日(月曜日)午後1時55分~3時10分

2 開催場所

柏市役所本庁舎5階第3委員会室

3 出席者

(1) 委員

阿部委員、飯野委員、石井委員、菊池委員、栗島委員、篠田委員、鈴木委員、染谷委員、髙橋委員、林(伸)委員、林(晴)委員、山名委員、山中委員、吉田委員

計12人

(2) 市

環境部 関(部長) 
環境政策課 藤田(副参事)
廃棄物政策課 國井(次長兼課長)、増田(主幹)、原(主幹)、秦(副主幹)、安藤(副主幹)、小谷(主任)、山田(主事)
環境サービス課 坂巻(課長)
北部クリーンセンター 石出(所長)
南部クリーンセンター 金井(所長)
産業廃棄物対策課 染谷(課長)
計13人

(3)オブザーバー

中外テクノス株式会社 松岡(副部長)、石津(主任)

計2人

4 議事

(1) 審議事項

柏市一般廃棄物処理基本計画の改訂について(審議)

 ア 柏市一般廃棄物処理基本計画の原案について

(ア) 事務局から説明
資料1~2に基づき説明した。

01-1 資料1 基本計画原案-(PDF形式 6,277キロバイト)
01-2 資料1 基本計画用字用語集(PDF形式 173キロバイト)
01-3 資料1 (別添)現行計画との施策比較一覧(PDF形式 61キロバイト)
02 資料2  審議会スケジュール(PDF形式 50キロバイト)
(イ) 質疑応答

    (委員)原案P56の進行管理について、基本計画においては目標値が設定されているが、個別施策についても点検評価の前提となる指標、ベンチマークがあったほうが達成できているかが見やすくなるので、分かりやすいのではないか。最終的には排出原単位などに集約されると思うが、市民への働きかけなどはダイレクトに減量につながるものではないので、個別施策についても指標を持っていた方がより計画の実効性が高まるのではないか。

    ( 市 )施策については、各年度の状況の推移を見て施策追加等の対策を取っていく。市民アンケート等も実施することを考えており、その中で施策の浸透状況なども注視し、確認していきたい。

    (委員)原案P37の1人1日当たりの家庭系ごみの排出量について、「このような中にあっても本計画では~」とあるが、目標を前倒しで達成できているのに、なぜ一層の減量をしなければいけないか、減量に取り組んでいる市民が納得できる文章が必要ではないか。P38の総資源化率についても同じく、「~資源回収量を増加させることは、ごみ排出量全体を増加させる側面もあり、ごみの発生抑制につながりません。」の後に、つながらないからそこでどうするのかということが入っていない。例えば「これからはリサイクル先進都市として発生抑制を推進する時代に入ったのである」というような内容があった方が前向きに読めるのではないか。P40の「これからの施策」の中で、「基本理念・基本方針に基づき~」とあるが、現状の評価をされているのに、そことのつながりが見えない。この施策の評価はこうだったので、これについては今後こうする、またはそれ以上のことをやっていく、という流れを視覚化したほうが良いのではないか。今回図5-1が追加され、これはわかりやすくまとまっているので、この部分をもう少し整理してどこかに入れ込めないかと思う。P67用語集のフードドライブ運動について、「家庭で余っている食べ物」とあるが、余っているという表現は他の言葉のほうが良いのではないか。

    ( 市 )P37以降の目標の記載については、前の基本方針の部分で主に説明しているが、再度記載した方がわかりやすいと思うので、こちらの表現も充実させる。P40については、計画全体では施策の評価、数値の推移がある中でこのような課題があり、課題を受けて各施策をやっていく、という流れがある。各施策の項目の説明には詳しく記載しているが、冒頭の部分においても施策の見直しあるいは課題を受けてこのような施策をするという記載があった方が良いということで、ご意見に基づき追記を考えたい。

    ( 市 )P67の表現については、以前よりデリケートな部分となっているので、慎重に考えて文言を修正する。

    (委員)P48の施策「意見交換の機会の提供」は、市民から意見をうかがうという点から、「提供」ではないほうが良いのではないか。

    ( 市 )適切な表現に修正する。

    (委員)P62の生活排水処理基本計画について、目標に下水道整備の推進とあり、これはもっともだと思う。実際の整備は他部署の担当だが、推進するということは何らかのバックアップするようなイメージだが、何か施策があるか。下水道整備率も上がってきており、残っている場所は整備が難しい場所である。このような場所にどう働きかけていくのか。また、それ以外の地域においては、合併浄化槽への転換を推進することになるが、これはどう進めていくのか。

    ( 市 )下水道整備については、ご指摘の通り下水道関連部署が主体となって行うため、当課としては側面的なサポートになる。下水道については、できる箇所は既に整備されているため、合併浄化槽の推進や単独浄化槽の切替支援をしっかり行うことで目標を達成したいと考えている。

    (委員)下水道整備される地域において、建売住宅建設の際には事業者と相談して進めると思うが、将来的には下水道を整備することを見越して、単独浄化槽になっているところは新たに合併浄化槽を設置させる、という意味になるのか。

    ( 市 )業者や施主と相談して頂かないといけないが、下水道が完全に整備されているわけではないので、そういう部分についてはきちんと取り組み、それ以外については合併浄化槽を推進していくということを記載している。浄化槽の推進については、汲み取りまたは単独浄化槽から合併浄化槽へ転換する際に補助金を出しており、このような補助等の施策を行い、普及率を上げていきたいと考えている。

    (委員)P1~7は、一般廃棄物処理基本計画の前提であり、ごみ処理基本計画と生活排水処理計画の共通部分なので、第1部から外して、一般廃棄物処理基本計画策定の前提としてはどうか。関連する法律について、一部は廃棄物処理法、またある部分は下水道法など、管轄が違うものもあるのでわかりにくい。今の構成では生活排水処理基本計画が浮いているように見える。

    (委員)P46の「ごみ出し困難者」について、市内にふるさと協議会が20か所あり、ごみだけではないが、ごみ出しについては1回いくら(50~100円等)という形で支えあいを去年から始めている。今後支援する際に、同じごみを出すのに片方は無料で他方は有料等、別々の制度ができるといけないので、福祉協議会等の取組みとの連携をお願いしたい。P47の「転入者対策」について、計算すると柏市は年間約3,000人増加しており、1万数千人が出入りしていることになる。町会長をしているが、1つの所帯が引っ越してきた時に、ごみをどこに捨てていいかわからないということがある。収集の方などが地域の町会の方や班長等を紹介するといった仲介をしてほしい。

    ( 市 )福祉部門との連携を以前から少しずつ進めており、高齢者対策も含めてごみ出し困難者の方の支援ができるかを検討しており、福祉のパッケージとしてできるかできないかを含めて、今すぐは難しいが考えているところである。

    (委員)支えあいの方はごみだけでなく草刈りや買い物も含んでのことなので、ニュアンスは違うかもしれないがごみ処理もなるべく同じような考え方で進めてほしい。

    ( 市 )共通認識を図ってやっていきたい。既存の町会等の転出入の施策については、町会の在り方などを他部門でも見直し始めており、どんなことができるか今は確定できないが検討していきたい。

    (委員)これから行うパブリックコメントについて、必要だと思うしやって頂きたいが、他部門で実施した際は意見が少なかったように見受けられた。ごみ処理は生活に密着しているものなので意見が出るかもしれないと期待しているが、そのあたりはどう考えているか。

    ( 市 )市民の方は広報をよくご覧になるので、平成29年1月15日号の広報へ掲載するとともに、縦覧については市役所・沼南庁舎やクリーンセンター、市民が利用する機会の多い近隣センターへの設置も考えている。ホームページやツイッターなどの伝達メディアを活用し、幅広く意見が頂けるようにと考えている。

    (委員)分かりやすい広報を行っていくという説明もあり、非常にいいことだと思う。これから外国の方も増えていくと考えられるので、外国人向けの広報も検討してほしい。

    (委員)最終処分場について、県内には富津の処分場があるが搬入物が制限されており、将来的に公的関与の最終処分場を考えてほしいと県に要望を出しているので、市も後押しをしていただけるとありがたい。災害廃棄物処理計画についても県に早く進めるようお願いしているが、千葉県は遅れていると思う。去年の法改正で、災害時の一般廃棄物処理施設の設置、産業廃棄物処理施設の活用についても災害廃棄物の処理については事後届で良くなったが、各市町に規定すらないため、台風災害で処理の依頼を受けてもそれぞれの市町村の手続きや設置許可、場合によっては都市計画審議会をかけなければいけないといった厳しい状況が続いている。また、柏市で処理しにくい処理困難物、例えば家庭で増改築を自ら行った場合のコンクリートがら等について、同様の施設の許可を持っている産廃施設の利用についてルールを作って頂ければと思う。

    ( 市 )公共団体も最終処分場を持った方がいいというご意見だと思うが、我々も各自治体で最終処分場を持った方が良いと思うものの、福島第一原発の事故後にあって柏市での最終処分場の設置は困難となっている。ご要望としてお受けしておき、年月が経って機会があれば検討したい。災害廃棄物計画についてはご意見のとおり、千葉県は若干遅れ気味だと思うが、本市は来年度に策定したいと考えており、県との話し合い等も始めているところである。災害発生時の施設の設置に係る条例改正等についても、併せて手続きを踏んでいき、他の処理施設の利用という点についても対処していきたい。

    (委員)クルクルクリーンかしわなどで色々広報されているが、ふるさと協議会や各町会に環境部の方が出向いて3Rや問題について説明してもらえたら効果があると思うので、お願いしたい。

    ( 市 )説明会は希望する団体、町会等の単位で申し込みがあれば説明を行っており活用していただければと思う。このような制度を実施していることも含めアピールしていきたい。

    (委員)浄化槽汚泥について、汚泥はどう処理されているのか。

    ( 市 )浄化槽汚泥は山高野浄化センターで減容し、清掃工場で焼却している。

    (委員)今年、福島で汚泥肥料を作っているところを見学したが、そこに湘南ナンバーのトラックも搬入していた。神奈川県という遠方からも来ており、行政によっては資源化に取り組んでいるところもあるので、柏市も考えて頂ければと思う。

    ( 市 )現在、資源化していない状況にあるので、今後は研究していきたい。

 イ その他(パブリックコメントの実施予定について)

(ア) 事務局から説明 
口頭で説明した
(イ) 質疑応答

(委員)これまでのパブリックコメントについて、電子媒体等を使ってこれだけ広く周知したということで完結していることが多いような気がする。色々な形で広く周知することは土台として、部分に分けてそれぞれの専門的な知識を持つ人に直接ご意見をうかがうようなことを検討してはどうか。様々な意見が出る中で、修正されない部分も出てくると思うがどう判断するのか。

( 市 )最終的には市や審議会で判断を仰ぎ、修正部分を決めたいと考えている。我々としてはパブリックコメントを形骸化して、意見がないから関係ないとは全く考えておらず、様々な媒体を使って意見を頂きたいと考えている。頂いた意見については対応していきたいと考えている。

(委員)大きな事業なので、慎重に取り扱う必要がある。

( 市 )ごみは生活に密着した計画であり、あらゆる媒体を利用して周知を図りたいと考えている。機会があるごとにそのような団体の方にも声がけをさせていただき、そのような中で広くご意見をいただきたいと考えている。

5 事務連絡

次回第6回審議会開催は平成29年2月22日から2月23日を予定。

6 傍聴者

2名

関連ファイル