平成28年度第4回柏市廃棄物処理清掃審議会議事録

1 開催日時

平成28年11月10日(木曜日)午後2時00分~3時10分

2 開催場所

柏市役所本庁舎5階第2委員会室

3 出席者

(1) 委員

阿部委員、飯野委員、石井委員、栗島委員、篠田委員、鈴木委員、染谷委員、髙橋委員 、林(伸)委員、林(晴)委員 、山名委員、山中委員
計12人

(2) 市

環境部 関(部長) 
環境政策課 原田(課長)
廃棄物政策課 國井(次長兼課長)、増田(主幹)、原(主幹)、秦(副主幹)、安藤(副主幹)、寶田(副主幹)、小谷(主任)、山田(主事)
環境サービス課 坂巻(課長)
北部クリーンセンター 石出(所長)
南部クリーンセンター 金井(所長)
産業廃棄物対策課 染谷(課長)
計14人

(3)オブザーバー

中外テクノス株式会社 松岡(副部長)、石津(主任)

計2人

4 議事

(1) 審議事項

柏市一般廃棄物処理基本計画の改訂について(審議)

 ア 柏市一般廃棄物処理基本計画の素案について

(ア) 事務局から説明
資料1~3に基づき説明した。

01 資料1 素案 5章まで(PDF形式 5,257キロバイト)

02 資料2 これからの施策(PDF形式 129キロバイト)

03 資料3  審議会スケジュール(PDF形式 50キロバイト)
(イ) 質疑応答

  • (委員)計画の中で「廃掃法」と「廃棄物処理法」等、用語の統一が取れていない部分があるので見直しをお願いしたい。具体的な施策の食品ロスの削減については、廃棄物として出た後の処理をどうするかが中心となっている。現在、国内の食品流通量の1割が食品ロスになっており、国民1人1日あたり食べられるおにぎりを2個捨てている計算になる。このような実態を広報等で周知した上で、まずは食品ロスを出さないために、食べきりや余分に買わない等の啓発を行う必要がある。大項目と個別の政策が錯綜している部分がある。安全安心なごみ処理ではスプレー缶やライターの話が出ているが、家庭から排出される注射針もあるので、これも広報による周知に努めるという記載をした方がよい。また、有料化の検討は最終処分のところに書かれているが、捉え方によっては減量化ともリンクするので、オーバーラップする施策については整理して記載する必要がある。
  • ( 市 )用語の統一については、もう一度全体について確認する。施策は複雑で複数項目にわたる場合もあるが、その部分については再掲という形で触れる等の工夫をしたい。
  • ( 市 )食品ロスについては、実態を把握し周知していくことは非常に大事だと認識しており、実態を示した上で食品ロス削減に向けての推進施策を記載したい。
  • (委員)ここでは買ったものは食べきる、買う量を制限しようということだが、もっと手軽にできることもある。スーパーで、つい賞味期限の長い商品を選んでしまいがちだが、数日内に食べるのであればそこまでの期限のもので十分である。また、賞味期限の1/3が過ぎた段階で商品が送り返される1/3ルールがあり、これらが食品ロスにつながっている。現在の購買行動が食品ロスを増やしているという問題については、農水省の作成したマークやスーパーの呼びかけだけでなく、行政もフードシステム全体から出る食品ロスを減らすことを考えた取組みをお願いしたい。
  • (委員)県の消費者団体で食品ロスに関するアンケートなども実施している。すぐに消費する場合は賞味期限が短いものを買うということを市の広報等でも周知をお願いしたい。宴会時の食べ残し削減に向けて、先進団体などで30・10運動が始まっているが、柏市ではしないのか。
  • ( 市 )30・10運動(宴会開始後の30分間と終了前10分間は席につき料理を楽しみ食べ残しを減らす取組み)は松本市等で実施されており、見習うところは見習っていきたい。前回ご説明したように、今年10月に発足した「全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会」に柏市も参加しており、そこで情報を得ながら柏市にとって良い形を模索していきたい。
  • (委員)基本方針1~5の中で、1は非常に施策が具体的だが2や3、5は抽象的だと思う。表現の統一性も考えた方が良かったのではないか。施策について、食品ロスの削減は家庭系ごみの減量の項にあり、話の中でも個人の食品ロスを減らそうという視点があったが、これは事業者やあらゆる主体の努力が必要だと思うので、今の施策の位置でいいのかどうか。特に家庭系ごみを削減したいという主旨があればこの場所でも問題ないと思う。家庭系ごみの有料化の検討については、その効果はどうなのか、検討する中であらゆる角度から慎重に考える必要がある。
  • ( 市 )表現の統一については、次回には詳しい表現になるので、バランスを見ながら作成したものをお示しする。
  • ( 市 )食品ロスについて、「2.事業系ごみの減量」には食品ロスの文言は入っていないが、「(3)資源化の検証と促進」の「食品廃棄物等の資源化」に事業活動で出た食品廃棄物の資源化ということを記載している。流通業者等となると一自治体では対応が難しいため、商慣習のルールの見直しや国の分析を踏まえ、市民に近い自治体ができることという観点から、家庭系ごみの減量の中に位置づけている。
  • (委員)廃棄物の資源化ということが出たが、小中学校の給食残渣を業者が一次発酵したものを預かって堆肥化しており、既に取組みが進んでいる。農業をやっている中でせっかく作ったものを廃棄されて燃やされるのは一番悔しい。できるだけ廃棄しないで資源化し、田畑に戻して作物を収穫する。これは一番大事なことだと思う。お金がかかり、異物混入等の問題もあるが、家庭にも資源化を広げ、その堆肥もより多くの市内農家が使って作物作ることも考えて施策を進めてもらいたい。
  • ( 市 )塩分の問題や農産物に合わせた堆肥作りといった課題もあるが、クリーンセンターで燃やすのではなく、田畑に還して農作物が実って市民の口に入る循環の仕組みは有意義であることから行政としても事業を継続していきたいと考えている。今後ともご協力をお願いしたい。
  • (委員)経費節減について、民間委託しているのは収集運搬業務だけなのか。
  • ( 市 )工場の維持管理業務も民間委託を導入している。
  • (委員)「第3章これまでの施策評価」について、1章を割いて整理するべきものか。思いはわかるが、ここまで細かな評価をしてその理由を記載するのは、検討過程の段階ではないか。入れるとしても、課題の後に簡単に文章を入れる、または計画部分で資料2の施策と3章がどう変わっているのかが見えるように後ろで整理する、もしくは3章の内容はもっと簡潔にまとめておいて、計画の施策の後にこういうスケジュールで取り組んでいく、という形で示した方が良いのではないか。資料2の内容は細かく書かれていて良いと思う。生ごみ処理容器の購入補助については長く実施されてきて、基数等の追跡調査もされていると思うので、結果を載せないともったいない。補助事業の効果が見えるのであれば、今後も補助を広げることが良いと言えると思う。P27の図4-1の見せ方として、旧柏地域がどこにあるかわかるようなグラフの方がいいのではないか。P37の基本方針については、P39の図5-1を前に移動し、方針の1~5の項目を立ててそれぞれに文章があった方が読みやすい。P37の下のイラストは外しても良いと思う。「資源化の検証と促進」とあるが、資源化の検証がどういう意味か分かりづらいので、もう少し分かりやすい言葉を選んだ方が良い。
  • ( 市 )施策評価については、中間見直のため施策の見直しをしっかりやるということでページを割いたが、もう少し文章量は減らすよう工夫する。文章の場所については、施策をこれだけやってきたが、その中で課題がある、という流れがあるのでこの記載順としている。生ごみ処理容器等購入費の補助については、ごみ減量の効果測定の実施等、現在の実施状況等を掲載する。P27、P39の表記については、頂いたご意見をもとに見直して次回お示しする。
  • (委員)施策の表現について、後で施策がどう変わったか比較ができるよう、つながりが見えると良い。
  • ( 市 )現行計画の施策がどのように変わったかということも分かりやすくなるよう努める。

  イ その他(事業系粗大ごみが減少した要因について)

(ア) 事務局から説明 
  • 口頭で説明した。(前回、平成20年度を境に事業系粗大ごみが約400tから約200tに減少したことについて質問を頂き、その要因を調べた。搬入された粗大ごみの種別の統計がないので推測になるが、法律の改正が影響しているのではないかと考えている。平成21年4月に家電リサイクル法が改正され、薄型の液晶テレビやプラズマテレビ、乾燥機が対象になったことで製造業者が再商品化する方へ流れたのではないかというのが、事業者の方や現場の意見などから推測される。あとは、本来可燃や不燃であるべきものが混入していて、それが適正に出されるようになったのではないか等いくつか考えられるが、大きくは法律が変わったことが一番影響したのではないかと考えている。)
(イ) 質疑応答

なし。

(2) その他報告事項

 ア リサイクルフェア2016

(ア) 事務局から説明 

当日資料に基づき説明した。

05 当日資料 リサイクルフェアチラシ(PDF形式 2,905キロバイト)

(イ) 質疑応答
    なし。

5 事務連絡

次回第5回審議会開催は12月26日から12月28日を予定。

6 傍聴者

3名

関連ファイル