平成28年度第3回柏市廃棄物処理清掃審議会議事録

1 開催日時

平成28年10月6日(木曜日)午後1時55分~3時25分

2 開催場所

柏市役所本庁舎5階第3委員会室

3 出席者

(1) 委員

阿部委員、飯野委員、石井委員、菊池委員、篠田委員、鈴木委員、染谷委員、髙橋委員 、林(伸)委員、林(晴)委員 、山名委員、山中委員、吉田委員
計13人

(2) 市

環境部 関(部長) 
環境政策課 原田(課長)
廃棄物政策課 國井(次長兼課長)、秦(副主幹)、安藤(副主幹)、寶田(副主幹)、小谷(主任)、山田(主事)
環境サービス課 坂巻(課長)
北部クリーンセンター 石出(所長)
南部クリーンセンター 金井(所長)
産業廃棄物対策課 染谷(課長)
計12人

(3)オブザーバー

中外テクノス株式会社 松岡(副部長)、石津(主任)

計2人

4 議事

(1) 審議事項

柏市一般廃棄物処理基本計画の改訂について(審議)

 ア 柏市の現状について、基本計画の数値目標について

(ア) 事務局から説明

 資料1及び2に基づき説明した。
01 資料1 柏市の現況について(PDF形式 2,363キロバイト)

02-1 資料2 数値目標について(PDF形式 65キロバイト)

02-2 資料2 数値目標について(補足資料)(PDF形式 25キロバイト)


(イ) 質疑応答
  • (委員)1人1日当たりの家庭系ごみ排出量について、資源物を除くという記述がないので分かりにくい。50グラム削減は柏市にとって結構厳しい目標値だと思う。新たな施策の実施によると書かれているが、ある程度積み上げによる減量の予測はしているのか。
  • ( 市 )資源物を除くという記述については補足する。減量の積み上げに関して、1つは減量施策の中で重点的に取り組む紙類の資源化について、今年度のごみ組成調査では紙類が約5パーセント程度入っており、また、他市の取り組み事例の減量見込みなどから、可燃ごみを5年間で4グラム程度の減量を想定している。もう1つは、不燃ごみについて、家具類のリサイクルショップへのリユースによって約1グラム程度の減量を見込んでいる。減量については、市民の方がすでに取り組んでいることもあり、推計で今後もある程度減っていくことに加え、このような紙類や不燃ごみに関する施策を加味し、目標を達成できると考えている。
  • (委員)厨芥類のリサイクルについてはどう考えているか。
  • ( 市 )生ごみについては、従来の施策の中で水切りなどをお願いしており、現在の施策の着実な実施、周知を徹底していくことで、将来推計において減量を45グラム程度見込んでおり、生ごみの施策効果もこの中に含んでいる。
  • (委員)分かっている人は分かると思うが、全体的に言葉が分かりにくい部分がある。例えば、総資源化率の「このような中にあって」は、もう目標を達成していることを指していると思うが、この言葉だけでは分からない。また、「推計の半分に留め」についても、理由となる簡単な文言が入っていない。最終処分量に関しても「委託処理していることを考慮し」の説明を後ろに書いているが、そこでも「緊急的かつ臨時的な措置」となっていて委託処理に触れられていない。
  • ( 市 )より詳しい説明に変更する。
  • (委員)沼南町と合併して11年経つ。ごみ処理単価は旧沼南地域の方が高いと聞いている。旧沼南地域についても努力を促すためには、全体的な構想などの記載があった方が良いと思うが、目標値には旧沼南地域も入っているのか。
  • ( 市 )目標値は旧柏地域における目標値としている。旧沼南地域については、柏・白井・鎌ケ谷環境衛生組合で同じように一般廃棄物処理基本計画を策定し、目標値や施策を定めている。その策定に当たっては柏市も参画し、意見や要望を出している。次の改定は来年、再来年になると思うが、本計画と同様の効果が得られるよう意見を出していきたいと考えている。1市2制度となっている課題については施策のところで記載する。
  • (委員)旧沼南地域は処理経路が違うといったこともあると思うが、割愛した理由を記載した方が柏市の計画としては良いのではないか。
  • ( 市 )1市2制度の課題は認識しており、計画の中には、このような課題が残っていること、また今後どう取り組んでいくかについて施策の中で記載することを想定している。
  • (委員)なかなかデータを出すのは難しいと思うが、旧沼南地域の努力目標など、アピールするものを入れた方がいいのではないかと思う。
  • ( 市 )計画への記載についてはできるだけ努力したい。旧沼南地域については鎌ヶ谷市と一緒にやっていることもあり、旧沼南地域分のごみが約3割、鎌ヶ谷市分が7割となっていることから、鎌ヶ谷市と調整しながらどのような文言が入れられるか考えていきたい。
  • (委員)家庭系ごみをはじめ、あらゆるものに対して目標をもって排出抑制などを行うのは大前提で、柏市もかなり頑張っている中で厳しい目標だという印象を受けた。家庭系ごみの1人当たりというのは出しやすいが、事業系や団体のごみの排出抑制や資源化率の数値は出しづらい。家庭系ごみと比べると遅れているので施策が必要になってくると思うが、何か盛り込めないか。
  • ( 市 )事業系ごみについては課題だと認識している。前回、前々回でも触れたが、景気の変動もあるものの、福祉系・教育系の事業者が増加したことが要因の一つと考えられる。増えている業種に対して効果的なアプローチをしていく、あるいは現場で事業者と直接接している許可業者とも相談して効果的な事業系ごみの減量に取り組みたい。
  • (委員)家庭系は1人当たりここまで努力していることを市民・事業者に理解してもらったうえで、具体的にやっていただきたい。また、場合によっては事業者に新たな仕事が増えて大変かもしれないが、事業者に対して何かインセンティブを与えるなど、家庭系も含めて考えて欲しい。最終処分量の目標は10、200トン以下となっているが、これによって処理費用は削減されるのか。
  • ( 市 )現在、最終処分は市外へ委託している。今後も長期間市内では処理できない見込みであり、処理には費用がかかる。処分量が減れば経費は削減できるので減らしていきたいが、放射能の問題があるので、なかなか減らないのが現状である。
  • (委員)資源化に該当する品目は何か。
  • ( 市 )カン、びん、ペットボトルなどとプラスチックについても資源化している。
  • (委員)私は農業をやっているが、市内の業者が生ごみを回収して一次発酵したものを、私のところで堆肥として田畑に散布している。生ごみも資源だと思うので、回収方法や堆肥化にお金がかかって簡単にはいかないと思うが、堆肥化して田畑に戻すということは考えられないか。
  • ( 市 )資源化の対象として、びん、カンや古紙、布類に加え生ごみも想定しており、あらゆるごみについて資源化を狙っていく姿勢ではあるが、実際の処理の過程、作成後のマーケット、施設の場所などの問題があり、今資源化できているのは金属やプラスチックなど昔からスムーズに流れているものである。生ごみの資源化については以前から研究しているが、議会でも意見が出ており、他市事例などを含めて研究していきたい。
  • (委員)事業系について、食品ロスなどの取り組みは柏市ではやらないのか。
  • ( 市 )食品ロスについては、全国的な食べきり運動のネットワークができるため、柏市も10月に参入予定である。今後はそちらの動きに合わせて取り組みを進めていく。
  • (委員)事業系もその中に入るのか。
  • ( 市 )大きな視点で事業系も入ると考えている。食品ロスは世界的に注目されており、柏市もフードバンクを始めている。食べきり運動など全国的な取り組みも始まっているので、そちらに参加し、家庭はもちろん飲食店などについても他市の事例などを参考に働きかけていきたい。

  イ 基本計画の基本理念及び基本方針について

(ア) 事務局から説明 

資料3に基づき説明した。

03 資料3 基本理念について(PDF形式 84キロバイト)

(イ) 質疑応答
  • (委員)説明が不親切に感じる。基本理念の3行目は「取り組んで」きてどうなのか、だからこういうことが求められるというのがないと「しかしながら」が指すものが分からない。「確実な廃棄物行政」は言わんとすることは分かるが、文章としては「こういった意味の廃棄物行政」などの補足が必要である。基本方針の1.~5.は、読んだ人がなるほどと思える文言でなくてはいけない。「発生抑制」が何かは、専門家でも難しい。市民にとっては、ごみを買わないところから無駄のない排出まで何段階もあるが、それが見えない。「1TRY」については誰が何をするのか文章から分からない。「協働の推進」は誰と誰の協働か、「経費削減」の経費は何か、どこからどこまでの経費を削減するのか、3.と4.については文章で触れられていない。項目を立てて文章を入れた方が良いと思う。「安全安心なごみ処理」について、安全安心は当たり前なことで、これに災害廃棄物が加わってさらに、というのであれば、何か形容詞や主語が必要ではないか。
  • ( 市 )計画全体として、基本理念・基本方針と次回以降お示しする施策の説明とセットとなっている。基本方針に各施策がぶら下がって具体的な内容が記載されるため、施策の部分を合わせて見て頂ければ分かりやすいと思う。安心安全で見ると、災害対策のほかに、スプレー缶、水銀の問題などの作業の安全といったものが加わることになる。基本理念・基本方針については、次回施策部分を見ていただいた上で振り返って表現の修正が必要であれば反映していきたい。併せて、補足説明が必要な部分については、次回以降反映したものをお示ししたい。
  • (委員)基本理念・基本方針で施策まで書き込む必要はないが、ここで大まかな筋が見えないと施策を見た時に関わりが分からない。
  • ( 市 )前計画では図が入っていたが、今回どんな表現が良いのか次回以降考えていきたい。
  • (委員)大規模災害発生時の廃棄物について、捨てる場所、仮置場は決まっているのか。
  • ( 市 )決めていない。熊本や福島の地震、常総市の水害もあり、国・県も災害廃棄物については重視している。県は基礎調査を実施して災害廃棄物計画の策定に動いており、柏市もそれに合わせて動こうとしている。場所についてははっきりと言える段階ではないので、計画策定の中で詰めていきたい。
  • (委員)いつ起きるかわからないので、早めに指定した方がいいと思う。
  • ( 市 )大規模な災害になると近隣市や県など広域での対応が必要である。常総市で発生した災害廃棄物については、茨城県内の各自治体などが協力して処理している。現在県が策定している計画との整合を図りつつ、災害発生時における柏市内での廃棄物発生量などを検証していきたい。

(2) その他報告事項

 ア 平成27年度版柏市清掃事業概要

(ア) 事務局から説明 
その他資料1に基づき説明した。

06 その他資料1 平成27年度版柏市清掃事業概要(PDF形式 6,248キロバイト)

(イ) 質疑応答
  • (委員)放射性物質に関して、東京電力からの補填があったと思うがどうだったのか。また、3R推進店の表について、どういう順番で並んでいるのか。
  • ( 市 )3R推進店は、発泡トレイ回収協力店、リサイクル協力店・エコオフィス、買い物袋持参協力店の3つの制度を移行したもので、順番は以前の制度の登録順になっている。
  • ( 市 )放射性物質の対策に係る費用は相当かかっているが、具体的に分かっている分は請求してほぼ満額もらっている。清掃事業概要の中で影響があるものはほとんどないと思うが、通常業務の中での燃料費や人件費などはまだ決着がついておらず、ADR(裁判外紛争解決手続)という形で請求している。
  • (委員)P28の事業系ごみの推移について、粗大ごみが平成21年度から減ってきているが、その要因は何か。
  • ( 市 )調べてから回答させていただきたい。

 イ クルクルクリーンかしわ、3R推進セミナーin柏

    (ア) 事務局から説明 

その他資料2及び3に基づき説明した。

(イ) 質疑応答
  • (委員)注射針が入ったペットボトルが出されていたと記載がある。数年前に医療系廃棄物が規制されて病院の方からきちんとした形で排出することになったという認識だが、注射針をはじめ医療系廃棄物についてどういう形で取り組んでいくのか。
  • ( 市 )三師会には以前からご協力いただき、基本的に医療系廃棄物は医療機関や薬局への返却をお願いしているが、近年在宅医療が増加しているようで、市としても改めて周知していくことを考えている。
  • ( 市 )医療系廃棄物については監視を行っている。特別管理廃棄物である感染性廃棄物は、適正な処理ということで現地やマニフェストを確認している。三師会や保健所とも連携をとって取り組んでいきたい。
  • (委員)クルクルクリーンかしわの説明は、どこに持って行ってどう処理されているか分かりやすい。市民としては、なぜ今のような分別になっているか分からない人も多い。例えば不燃ごみに該当するものにも燃やせば燃えるものも含まれている。なぜ不燃ごみに分けられているのかを知ることによって分別の精度が上がると思う。紙面のポイント3は、どうやって処理されているかよりもどうして不燃ごみに分かれているのか、「そのままでは効率的に処理することができない大きいもの、硬いものなど」と書かれているが、ここを色分けしたほうが分かりやすい。ポイント2で伝えたいのは汚れたものや防水加工しているものは可燃に出すということなので、ポイント6のような書き方で文章の最初にするか色を変えた方が良い。伝えたいところを強調すると分別の精度向上につながるのではないかと思う。
  • (委員)ポイント2の「お菓子の空き箱、どうしていますか」というタイトルは身近に感じて良いと思う。子供のいる家庭ではよくお菓子を食べると思うので、お菓子の外箱の紙、中のプラスチックトレイなどはごみの分別を伝えるのによいと思う。ざつ紙が集めにくいと聞いていているが、私は松戸市に住んでいた時に分別を細かくやっていたおかげで身についた。細かい作業なので面倒だと思う市民も多いと思うが、リサイクルされてトイレットペーパーになることを考えると、非常に身近なものに感じる。ざつ紙を独立したポイントとして挙げて頂ければと思う。

5 事務連絡

次回第4回審議会開催は11月10日を予定。

6 傍聴者

2名

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