平成27年度第4回柏市廃棄物処理清掃審議会議事録

1 開催日時

平成28年3月24日(木曜日)午後2時~3時10分

2 開催場所

柏市役所本庁舎5階第3委員会室

3 出席者

(1) 委員

阿部委員、石井委員、菊地委員、栗島委員,鈴木委員、沼澤委員、林(伸)委員、林(晴)委員、日暮委員、松本委員、山名委員、山中委員、山仲委員、吉田委員 

計14人

(2) 市

柏市 
環境部 関(部長) 、山口(次長兼産業廃棄物対策課長)
環境政策課 原田(課長)
放射線対策室長 松澤(室長)
廃棄物政策課 國井(課長)、増田(統括リーダー)、原(統括リーダー)、秦(担当リーダー)、小野(担当リーダー)、小谷(主任)
環境サービス課 座間(副参事)
北部クリーンセンター 染谷(所長) 
南部クリーンセンター 鈴木(所長)  

計13人

4 審議事項

(1)平成28年度柏市一般廃棄物処理実施計画(案)について

ア 事務局から説明 

資料に基づき説明した。
 資料1 H28一般廃棄物処理実施計画(PDF形式 183キロバイト)

イ 質疑応答

  • (委員)事業系紙ごみの減量について、福祉部門との連携効果をどう考えているか。家庭系生ごみの減量について、今までの施策効果はどの程度か。
  • ( 市 )事業系紙ごみの減量について、福祉に限ったことではないが、例えば福祉事業者が集まる会合等で説明できればと考えている。効果について、具体的な数値は算出出来ていない。紙ごみが事業系ごみのおよそ3割というデータがあるところ、適正な分別排出等について説明することで効果があると考えている。家庭系生ごみの減量効果については、生ごみ処理容器使用者のアンケート結果から平成26年度は減量効果があったと分析している。今後もごみ減量につながる施策を検討していきたい。
  • (委員)生ごみ処理容器以外の施策についてはどうか。
  • ( 市 )生ごみ減量に関し水切りモニターを募集し情報収集を行った。その情報を分析し次年度以降の施策に繋げていきたい。
  • (委員)数値に関して前年度と比較出来る表があった方がいい。 学校施設でも多くの紙ごみが排出されると思うがどう考えているか。
  • ( 市 )前年度と比較出来る新旧対照表について、次回以降、検討していきたい。メモ用紙や折り紙などの小さい紙ごみについてもリサイクルが進むよう啓発していきたい。また、教育系の事業所が増えている傾向があるため、学校以外に学習塾などの教育関連事業所への啓発も進めていきたい。
  • (委員)全部で3点確認する。1点目は実施計画を審議するには、施策の効果について検証が必要でそれに掛かる費用についても知っておく必要があると考えるがどうか。2点目は例えば個人情報及び機密情報を含む古紙のリサイクルについて、シュレッダー処理は溶解処理に比してリサイクルしがたいということがある等、細かいリサイクル方法についても知らせる必要があると考える。3点目は生ごみの水切りの話が出ていたということは一般廃棄物の排出見込量は湿ベースという理解で良いか。湿ベースの場合の水分はどの程度か。 
  • ( 市 )1点目の施策効果は、平成28年1月から3月のデータが揃っていないので概算になるが、平成27年度の計画値に対する実績値について、家庭系可燃ごみは計画量を下回っている。一方、家庭系不燃ごみは計画量を上回っている。これは団地の建替えによる旧柏区域内での引越しが多かったことが関連していると分析しており、次年度は減少すると予想している。事業系ごみは、近年の事業所数増加に伴い増加傾向にあるが、各種減量施策により増加抑制に努めていく。経費については、柏市の清掃費は約60億円程度で市民一人当たりのごみ処理費用は平均を若干下回る程度である。
  •  2点目の古紙リサイクルは、リサイクル方法はもちろんのことそれ以前の排出抑制策と併せて検討していきたい。シュレッダーごみについては技術の進歩によって以前に比べリサイクル出来るようになったと聞いている。溶解処理とシュレッダーごみをリサイクルした時の費用についても情報収集していきたい。多量排出事業者については、減量計画書や事業所訪問により情報収集している。今後、それ以外の事業者からの情報収集及び情報提供についても検討していきたい。
  •  3点目の一般廃棄物の排出見込量は湿ベースでおよそ7から8割が水分といわれ、水切りによって、およそ1割程度減量出来ると言われている。水切りは以前からある施策だが、市民がごみの減量効果を実体験として感じやすいため啓発に力を入れている。ただ、生ごみの水切りに抵抗がある市民もおり、他の施策を含めて総合的に検討していきたい。
  • (委員)給食残渣の量はどのくらいか。また、堆肥化はどの程度進んでいるか。
  • ( 市 )年間約1,000トン出ている。また、市内すべての市立小中学校の給食残渣を堆肥化している。  
  • (委員)一校当りにすると量は少ないが処理コストはどうなのか。
  • ( 市 )可燃ごみとして処理した時と大きく変わらない金額で処理出来ていると聞いている。
  • (委員)学校教育として取り上げると子供達が家庭に持ち帰るので波及効果が期待出来ると思う。生ごみの水切りも教育に取り入れて貰えればと思う。生ごみの堆肥化や飼料化は大手が自社で行うようになり材料が集まらなくなったため、事業として成り立たなくなってきていると聞いている。食事の量が減ってきているため、家庭から出る1回のごみ量が減っている。また、資源品について、新聞店が自主回収しているのと持ち去りと思われる事例もあり回収量が減ってきているのが現状である。
  • ( 市 )市では環境について学習する小学4年生を対象にごみ減量出前授業を実施している。学校側が出前授業の日を保護者参観の日に合わせて申し込んでくることが多く、子供達の向こう側にいる保護者へも伝えられるものと考えている。こうした機会の増加についても検討していきたい。生ごみの堆肥化・飼料化については、チェーン店が物流網や情報網を駆使して事業者と契約し取り組んでいると聞いている。規模の小さい事業所による取組みについて考えていきたい。
  • (委員)草木枝葉の分別についてはいつまで継続するのか。次年度以降も継続するのであれば、北部クリーンセンター周辺の臭気等について対策してほしい。
  • ( 市 )次年度も継続する予定である。放射能濃度調整のため、収集量の全部を当日焼却することは出来ず、北部クリーンセンターでは全焼却量のうち約10パーセントの草木枝葉を混焼しており、焼却灰の放射能濃度は1,000ベクレル程度にコントロールできている。焼却するまでの臭気等についてはしっかり対策していく。

5 その他(報告事項)

(1)フードドライブの取り組みと活動報告について

ア 事務局から説明

資料に基づき説明した。
資料2 フードドライブの取り組みと活動報告について(PDF形式 463キロバイト)

イ 質疑応答

  • (委員)2点質問する。1点目はフードドライブ実施時に賞味期限切れの物はどの程度あったか。2点目は、フードドライブ事業は家庭よりも事業所がメインである。例えば、コンビニで大量に廃棄される弁当類や製造過程で廃棄されるパン類等が挙げられる。事業所へのアプローチは行っているか。
  • ( 市 )1点目の期限切れの食品については、条件に合わない物はなかった。期限切れの食品の持ち込みがあった際は趣旨を説明の上、対応したいと考えている。2点目の事業所への対応については、当初、事業所との連携も検討したが、声がけをした事業所からは良い返事がもらえなかった。まずは家庭系で実績を作った上で事業所へアプローチしていきたい。
  • (委員)継続していくことが必要であるので今後に期待する。相手があってのことだが色々な地域での開催が出来たら良い。また主食だけでなく、野菜等もあれば尚良いと思う。

(2)指定廃棄物の処理に関する経過について

ア 事務局から説明 

資料に基づき報告した。

資料3 指定廃棄物の処理に関する経過について(PDF形式 228キロバイト)

イ 質疑応答

  • (委員)8,000ベクレルを下回った焼却灰は、指定廃棄物では無くなると思うがどうなのか。
  • ( 市 )指定解除された廃棄物はその他一般の廃棄物と同様の扱いとなる。
  • (委員)8,000ベクレルを下回ったからと言って物理的に解除される訳ではなく、関係者の合意の下に解除されるということでよいか。
  • ( 市 )おっしゃる通りである。 
  • (委員)長期管理施設詳細調査候補地について千葉市の同意がなければこのままということか。
  • ( 市 )指定廃棄物の処理責任は法律のとおり国にある。今まで国が千葉市に5回説明を行っている。柏市としても国や県と協力しながら、なるべく早く安全処理出来るように進めていきたい。
  • (委員)焼却灰は柏市の場合、柏市の最終処分場で処分されることになるという理解で良いか。
  • ( 市 )柏市の2つの最終処分場の内、1つは焼却灰の埋め立てが出来ない施設であり、もう1つは平成23年度末で使用期限が終了している。現状、柏市で使用出来る最終処分場は無いので、市外の民間最終処分場で埋め立てられている。指定廃棄物については、県内1ヶ所に長期管理施設を設置して管理していくことになる。

6 事務連絡

(1)報酬等の支払いに係る個人番号(マイナンバー)の収集について

ア 事務局から説明 

資料に基づき報告した。

資料4 報酬等の支払いに係る個人番号(マイナンバー)の収集について(PDF形式 210キロバイト)

イ 質疑応答

なし。

傍聴者

2名

関連ファイル