平成26年度第1回柏市廃棄物処理清掃審議会議事録

1 開催日時

平成26年4月28日(月曜日)午後2時~午後3時30分

2 開催場所

柏市役所本庁舎5階第5・6委員会室

3 出席者

(1) 委員

山中会長、阿部委員、石井委員、菊池委員、栗島委員、鈴木(勲)委員、 鈴木(俊)委員、妹尾委員、林(伸)委員 、吉田委員
計10人

(2) 市

環境部 伊原(部長)、中村(次長兼北部クリーンセンター所長)
環境政策課 原田(課長)
放射線対策室 松澤(室長)
廃棄物政策課 國井(課長)、鈴木(副参事)、秦(担当リーダー)、小野(担当リーダー)、 小谷(主事)
環境サービス課 鹿倉(課長)
南部クリーンセンター 折原(所長)
産業廃棄物対策課 大塚(課長)
計13人

4 審議会

(1) 平成26年度環境部組織体制について

ア 環境部長から説明

機構順に所属長及び事務局を紹介し、資料に基づき各所属の所掌事務について説明した。
平成26年度環境部組織体制について(ワード形式:43KB)

イ 質疑応答

なし。

(2)平成26年度環境部主要事業について

ア 各所属長から説明

資料に基づき説明した。
平成26年度環境部主要事業について(ワード形式:29KB)

イ 質疑応答

  • (委員)ご近所測定・除染について説明いただきい。
  • ( 市 )以前から町会・自治会と協力して地域における生活道路等を中心に測定・除染を行っているが、地域からの要望もあり、今年度からは組・班単位等少人数での測定・除染についても積極的にPRして対応していくものである。
  • (委員)道路が中心なのか。
  • ( 市 )道路が中心だが、自宅の測定・除染相談にも臨機応変に対応している。
  • (委員)空き家に投棄若しくは放置された廃棄物について隣人から相談を受けた。空き家については防災安全課が所管だとは思うが、環境部として出来ることについて検討していただけないか。
  • ( 市 )まず防災安全課と連絡を取っていただき、その後、地域の方で分別して家の外に出していただければ、市で処理出来るものは収集する。
  • (委員)PM2.5の監視について市内のどこで行っているのか。
  • ( 市 )前年度の11月から永楽台小学校の敷地内、田中中学校の敷地内の2ヶ所で行っている。秋からは3ヶ所目として、大津ヶ丘公園の敷地内での監視を予定している。
  • (委員)今までの測定結果はどうか。
  • ( 市 )過去に1度、11月4日に千葉県下で環境基準を超え、防災無線、緊急配信メール、ホームページ等で注意喚起を行った。他は今日までの時点において環境基準を超えたことはない。
  • (委員)野外活動/社会参加の奨励とは具体的にどんなことなのか。
  • ( 市 )保健福祉部や保健所で進めている高齢者の社会参加に省エネの点で、積極的に環境部も協力していくという考え方である。
  • (委員)野外活動とはごみ拾い活動の延長のようなことか。
  • ( 市 )ごみ拾い、サイクリング、ボランティア等、活動の仕方は様々である。
  • (委員)ごみ減量に関する啓発活動について、町会にごみの処理にかかっている金額等を知らせてほしい。
  • ( 市 )金額でいえば清掃行政で50億円を超えている。放射能対策、事業系ごみ、家庭系ごみのバランスを考えながら減量について広報の紙面等でのPR方法を考えていきたい。
  • (委員)国の全体の平均だと1人当たり年間1万円から1万5千円がごみの処理費用としてかかっている。
  • (委員)ごみ処理にかかっている金額について町会にPRすることを検討していただければと思う。
  • ( 市 )承知した。
  • (委員)指定廃棄物の最終処分場について国が26年度中までに確保することとなっていると思う。千葉県は選定基準が決まって、候補地を1ヶ所に絞ると新聞報道されていたが、それ以上の情報があれば教えていただきたい。また、市内における選定基準に合う土地の有無を教えていただきたい。
  • ( 市 )報道されている以上の情報はない。26年度中までの指定廃棄物の最終処分場確保は閣議決定で、先日の市町村長会議で選定手順が示されたところである。先行事例としては、宮城県では候補地を3ヶ所提示しているが地元の方の反対を受けていると聞いている。また、栃木県は県内に1ヶ所提示するとしているがまだ提示されていない状況である。市内における選定基準に合う土地の有無は分からないが、一般論でいえば,市街化されている柏市において、すぐに最終処分場を選定出来る候補地があるかというと大変厳しいと思う。その上放射性物質が含まれているとなると、さらに厳しいというのが認識である。

(3) 平成26年度審議予定事項について

ア 事務局から説明

資料に基づき説明した。
平成26年度審議予定事項について(ワード形式:15KB)

イ 質疑応答

なし。

(4)小型家電リサイクルについて

ア 事務局から説明

資料に基づき説明した。
小型家電リサイクルについて(PDF形式:8,206KB)

イ 質疑応答

  • (委員)回収ボックスに投入された小型家電が分解・選別されるまでの過程において個人が持ち去るということは考えられないか。
  • ( 市 )市のボックスに投入された小型家電は認定事業者が福祉施設なりリサイクル施設まで運搬することを予定している。その中で懸念される個人情報の観点や個人利用については、適正に対応出来る事業者として認定事業者を中心に資源の受け渡しの相手先として選定することで対応していく。市としても委託事業者の業務状況等を確認しながら対応していきたいと考えている。
  • (委員)福祉事業所の安全対策はどうするのか。また、より多くの回収と市民の出し易さを考えるのであれば、駅等の人が集まる場所や民間と協力し、大きなショッピングセンター等で回収を行うことも考えていく必要があるのではないか。
  • ( 市 )福祉事業所の安全対策については、認定事業者と福祉事業所で協力してセキュリティ対策等が出来る福祉事業所を選定したいと考えている。尚、福祉事業所については、事業を行うにあたって環境省から廃棄物処理に関する講習の受講を求められており、そういった所でも担保していきたい。回収場所については実証事業ということもあり、まずは公共施設中心と出張回収を考えている。実証事業後に回収量を見ながら新たな回収場所を検討したり、出張回収についても例えば店舗の一角を貸りて、職員が立ち会う中で行うこと等を検討していきたいと考えてる。
  • (委員)個人利用の禁止に関しては、福祉事業所との契約の中で定めておく必要があると思われる。
  • ( 市 )先進自治体を参考に、福祉部門と協議しながら検討していきたいと考えている。
  • (委員)環境教育に関しては、ごみ減量を推進していくためにも、より多くの学校で実施して欲しい。
  • ( 市 )承知した。
  • (委員)資源利用の観点から考えると、回収物の中には再利用可能な物もあると思われる。粗大ごみについては、適切な処理後に再販売するというスキームもあるが、今回は全て破棄するという考えでよいか?
  • ( 市 )基本的に分解・破砕してリサイクルすることで考えている。
  • (委員)教育の観点から考えるとリサイクルだけでなくリユースの重要性についても環境教育を行っていく必要があると考えている。
  • ( 市 )その通りである。現在は、小型家電のリユースを想定していないが、今後の状況を見ながら、教育や市の施策としての位置づけ等、全体を包括した形で検討していきたいと考えている。
  • (委員)回収場所について旧沼南地域が全15ヶ所の内2ヶ所だけでは少ないのではないか。
  • ( 市 )基本は公共施設で考えている。要望に応じて、地域の会合などで回収することで補完していくことも検討している。
  • (委員)先行自治体の事例をよく検討しながら取り組んで欲しい。
  • ( 市 )先行自治体を参考にしながら進めており、柏市の特徴としては教育と福祉との関連性があげられる。先行自治体からは事業の継続性について不安の声も聞かれている。市としても事業継続性の安定が可能な方法を検討しながら進めていきたい。
  • (委員)共同で実施する鎌ケ谷市は承知しているのか。
  • ( 市 )鎌ケ谷市の担当部署と協力しながら進めている。
  • (委員)鎌ケ谷市の小型家電が柏市に捨てられることや、逆に柏市の小型家電が鎌ケ谷市に捨てられる可能性があるのではないか。
  • ( 市 )基本的に生活している自治体での回収となる。詳細については鎌ケ谷市の担当部署と協議しながら進めていく。
  • (委員)認定事業者はどれくらいあるのか。また、回収について事業者に委託することになると思うが、市内15ヶ所では量が少なかった場合、事業として成り立たないのではないか。
  • ( 市 )県内に現在、認定事業者が7ヶ所がある。量については、市内15ヶ所に加えて鎌ケ谷市と共同で実施するとなれば規模の理論が働くと思われる。また、実証事業において委託認定事業者が福祉事業所の工賃を担保出来るか等を確認しながら事業継続性の安定化を図っていきたい。

(5)その他

ア 部長挨拶

今回が審議会委員の任期最後の審議会であるため、環境部長からこれまでの審議に対して御礼申し上げた。

傍聴者

4名