平成24年度第3回柏市廃棄物処理清掃審議会議事録

 1 開催日時

平成24年10月1日(月曜日)午後2時から午後3時15分まで

2 開催場所

柏市役所本庁舎5階第5・6委員会室

3 出席者

(1) 委員

山中会長、林(晴)副会長、阿部委員、石井委員、岡田委員、菊地委員、栗島委員、小竹委員、佐藤委員、鈴木委員、平久委員、林(伸)委員、平山委員、藤田委員

計14人

(2) 市

環境部 伊原(部長)

環境保全課 岩崎(次長兼課長)

廃棄物政策課 國井(課長)、大滝(統括リーダー)、秦(担当リーダー)、須子(主査)、横銭(統括リーダー)、奥村(担当リーダー)

環境サービス課 鹿倉(副参事)

北部クリーンセンター 中村(所長)

南部クリーンセンター 折原(所長)、鈴木(統括リーダー)

産業廃棄物対策課 染谷(統括リーダー)

計13人

4 家庭系ごみ収集の委託化について

 家庭ごみの収集運搬について事務局から説明した。

 (1) 質疑応答(委員の発言と、→は市の発言)

ア 収集職員数の推移(見込み)について

  • 「収集職員数の推移(見込み)」において、「最も甘い将来推計」という表現があるが、これはどういった意味か。
    →ごみの処理は安定性が求められるため、本来は職員数の推移を推計するにあたって、病気や怪我による職員の退職等を見込む必要があると考える。しかしながら、今回提示したものはそれらを考慮していない。そういった意味で「最も甘い将来推計」という表現を用いた。
  • 資料にごみ量の推計がない。収集職員の見込みにおいて考慮する必要があるのではないか。
    →放射能問題の影響もあり、柏市の人口は減少に転じている。原発事故がなければ人口は増加していたと思われる。このような状況において、今後ごみ量の推計は難しいが、今後も横這いで推移するものと思われる。
  • ごみ量が減っても集積所数が減らないと収集の業務量は変わらない。今後高齢化が進み、ごみを遠くまで運べなくなる人が増えるため、集積所数増加するものと予想される。委託化を検討するにあたっては長期的な視点も必要である。(意見)
  • 柏市内でも地域によって実情が異なるので、それらを考慮して委託化を進める必要があると思う。(意見)

イ 委託方法について

  • 収集業務を全面委託した場合、市職員が集積所の場所を把握できずに災害時に速やかな対応ができなかった事例がある。このような弊害もあるが全面委託を考えているか。
    →市の方針により、技能労務職は原則として退職者不補充であるため、最終的には全面委託となる。しかしながら、災害対応や高齢者対応等のために市職員による収集が必要になることも想定される。どれだけの人数の市職員を残すかは今後の課題である。
  • 他市の事例では、品目毎に委託したり、地域毎に委託している。業者に委託した場合、その業者が倒産するリスクもあるため、バックアップ体制の構築が必要となる。この点を考慮すると、いきなり全面委託というのはリスクが大きいと思う。
    →委託については、段階的に委託することになると思う。次回審議会で詳細をお話したい。

ウ その他

  • 今後の予定について、1月に委託化方針(素案)を出すことになっているが、それでは遅いと思う。
    →スケジュールについては、市内業者との調整が必要となるため、素案の提出は1月頃になると考えている。
  • 収集運搬時の事故についても考えていく必要があるのではないか。
    →委託前後の事故件数の推移については、近隣市の情報を収集しているが、事故件数が増えているところもあれば減っているところもある。今後も情報を収集したい。
  • 年度末に最終案に関する審議をすることになっているが、その後の予定はどうなっているか。
    →今年度中に方針を固め、来年度中盤以降、ごみ収集の一部について委託を開始したい。

5 その他

 放射能対策及び新担当の設置について事務局から説明した。

 (1) 質疑応答(委員の発言と、→は市の発言)

  • 仮保管庫の仮の意味について教えてほしい。
    →平成26年度末を目途に国が最終処分場を整備することとなっており、それまでは市町村が仮に保管することとなっている。そのため仮保管庫という名称になっている。
  • ボックスカルバートの継目部分の密閉性はどうなっているのか。
    →継ぎ目部分はゴムを連結しており水等が混入しないようになっている。
  • 連結されているところの放射線の遮蔽はどうなっているのか。
    →ボックスカルバートはコンクリート製の四角形の枠を連結することで設置する。通常部分のコンクリートの厚さは99パーセントの放射線を遮蔽すると言われている30センチメートルであるが、継目部分は凹凸で接合するものの微小の隙間ができる。しかし、その隙間は非常に狭く、隙間から外部へ放射線が特に多く抜け出るとは考えにくい。
  • ボックスカルバートには、新しく発生した灰を入れるのか。北部クリーンセンターに仮保管している灰はどうなるのか。
    →現在、南部クリーンセンターの清掃工場地下に仮保管している焼却灰をボックスカルバートで仮保管する予定です。北部クリーンセンターの焼却灰は今後も建屋内で仮保管する予定です。
  • 南部クリーンセンターと北部クリーンセンターでは、焼却灰の放射能濃度が異なるが(北部クリーンセンターの方が低い)、南部クリーンセンターにボックスカルバートを設置し、北部クリーンセンターには設置しないとなると周辺住民は不安に思うのではないか。県が一時保管場所としての活用を検討している手賀沼流域下水道手賀沼終末処理場には、北部クリーンセンターの焼却灰は持っていけないのか。
    現在、県から聞いている話では、開場後に新たに発生した8,000ベクレル/キログラムを超える焼却灰が対象になるとのことである。
  • 最終処分場の整備が遅れる可能性もあるが、その場合はいつまで保管するのか。
    →仮定の話には回答しにくい。短期間の仮保管であっても二次被害が発生しないような仮保管施設を整備した。万が一、最終処分場の整備が遅れてもきちんと対応していく。

6 傍聴者

 1名