平成24年度第1回柏市廃棄物処理清掃審議会議事録

1 開催日時

平成24年5月11日(金曜日)午後2時から同3時まで

2 開催場所

柏市役所本庁舎5階第3委員会室

3 出席者

(1) 委員

山中会長、林(晴)副会長、石井委員、岡田委員、小竹委員、佐藤委員、高橋委員、富岡委員、林(伸)委員、平山委員、藤田委員

計11人

(2) 市

環境部 伊原(部長)

環境保全課 岩崎(次長兼課長)

放射線対策室 染谷(室長)

廃棄物政策課 國井(課長)、大滝(統括リーダー)、秦(担当リーダー)、須子(主査) 、奥村(担当リーダー)

環境サービス課 渋谷(課長)

北部クリーンセンター 中村(所長)

南部クリーンセンター 折原(所長)

産業廃棄物対策課 大塚(課長)

計12人

4 平成24年度環境部組織体制及び環境部主要事業について

 (1) 平成24年度環境部組織体制及び環境部主要事業 

環境部長から機構順に所属長を紹介し、各所属の所掌事務について説明した。

(2) 質疑応答(・は委員の発言、→は市の発言)

  • 北部クリーンセンターの業務について、民間への委託の進捗状況はどうなっているか。

→清掃工場の運営については、20年度から3年間の移行期間を経た後、23年度から民間へ委託している。収集部門については、現在も直営で行っている。

  • 放射線対策について、1.放射線測定の範囲、2.測定結果の扱い、3.申込みのないかたへの周知、について教えてほしい。

→1.対象は市内全域であり、申込みのあった世帯について測定を行っています。2.市が測定した場合は、測定結果を記入した用紙を申込者に渡しています。測定器貸出しの場合は、1mの高さで、空間放射線量が周辺より1μSv/h以上高い箇所については、市に報告するようお願いしています。報告があった場合は市が除染作業を行っています。3.6月に町会長会議で周知する予定です。また、一般の方には、市ホームページや、地域回覧でお知らせして参ります。

  • 2.については、データの蓄積をお願いしたい。

→わかりました。

  • 学校給食残渣を活用した環境学習について、概要を教えてほしい。

→学校の給食残渣を市内の民間施設で堆肥化し、その堆肥を学校で草木の栽培に使用するものです。学校の授業において、栽培した草木の絵を描くといった教育を行っています。これまでも継続してきた事業であり、今年度も実施します。

5 放射能対策について

 (1) 事務局からの報告

現在の焼却灰及び草木枝葉の保管量等について報告した。

 (2) 質疑応答(・は委員の発言、→は市の発言)

  • 県が提案している放射性物質を含む焼却灰の仮置き場について現在の状況を教えてほしい。

→まず、これまでの経緯ですが、平成23年8月31日に4市1組合(柏市、松戸市、流山市、我孫子市、印西地区環境整備事業組合)で千葉県知事に仮置き場の設置を要望し、10月末に千葉県から手賀沼流域下水道手賀沼終末処理場で仮置きすることの提案がありました。手賀沼終末処理場は、我孫子市と印西市にまたがって所在しているため、10月末から、千葉県と所在地の我孫子市及び印西市との話し合いが始まりましたが、昨年末に千葉県から地元との調整に時間が掛かりそうである旨の連絡をいただきました。そのまま現在に至っているのですが、最近の状況としましては、4月26日に千葉県が印西市議会に対して説明を行ったと聞いております。一方、我孫子市に対しては、住民や市議会への説明は行われていないと聞いております。いずれにしましても、周辺にお住まいのかたの心情を考えますと、千葉県による説明や、所在地の市議会での話合いにまだ時間が掛かると思われます。

  • 南部クリーンセンターに設置を計画している焼却灰の仮保管倉庫について教えてほしい。

→焼却灰の仮保管倉庫の設置については、5月13日(日曜日)午後2時から南部クリーンセンターの3階会議室で周辺住民向け説明会を開催します。説明会は、柏市のごみ焼却処理の窮状をお伝えした上で、南部クリーンセンター敷地内にコンクリート製の焼却灰仮保管庫を設置することをお願いする内容を予定しています。周辺住民のかたにとっては、放射性物質を含む焼却灰を保管するということで非常に不安になるかと思いますが、放射線はコンクリートでしっかり遮断するということを説明いたします。説明会の開催については、南部クリーンセンターに隣接している5町会に対し回覧板でお伝えしております。またホームページでも開催をお知らせしているところです。

  • 焼却灰仮保管倉庫の保管能力はどれくらいか。

→周辺住民のかたは、どれ位の量の焼却灰がどれ位の期間保管されるのか心配されると思います。市としては、最小限の保管をお願いしたいと考えています。現在約1、300本のドラム缶を清掃工場内で保管していますが、今後、柏市第二最終処分場や北部クリーンセンターの敷地内で保管している草木枝葉を焼却したいと思っていますので、約1、500本のドラム缶保管をお願いしたいと考えています。

  • 先回の審議会で質問した件について回答を聞きたい。南部クリーンセンター(ストーカー式焼却炉+溶融設備)は、北部クリーンセンター(流動床式焼却炉)とは炉の形式が異なり、焼却灰(飛灰)の放射能濃度が高くなると聞いているが、南部クリーンセンターのシステム変更や、設備変更等で放射能濃度を下げることができないか、メーカーの見解を教えてほしい。

→南部クリーンセンターの維持管理を受託している会社に確認したところ、北部クリーンセンターと同じ流動床式焼却炉に変更すれば飛灰の放射能濃度低下が見込めるが、それを行うには、清掃工場建替えに近い改造になってしまい、現実的には難しいとの回答でした。一方で、ごみの放射性物質濃度を分析してみると、屋内から出る生ごみ等については、放射性物質が付着していても数ベクレル/kg程度だということがわかっています。現在、放射性物質が比較的多く付着している草木枝葉の分別収集を行っていますが、若干は生ごみ等に混入しているものと思われます。これらの草木枝葉を完全に分別することができれば、南部クリーンセンターで焼却しても焼却灰の放射能濃度が問題となる数値にはならないと考えています。今後は、現在の柏市のごみ焼却処理の窮状や、草木枝葉の分別の徹底について市民の皆さんに周知し、市民全体で対応しなければならないと考えています。

  • 柏市で実施している除染について、当初の計画に対してどれだけ進捗しているのか教えてほしい。

→予定通り進んでいます。小学校は、8月末までに全ての小学校の除染を終わらせる計画になっていますが、現在16校実施済みであり、残りは25校です。保育園、公園などはできる限り早く進めたいと思っています。

6 部長挨拶

今回が、審議会委員の任期最後の審議会であるため、環境部長からこれまでの審議に対して御礼申し上げた。

7 傍聴者

2名