平成23年度第5回柏市廃棄物処理清掃審議会議事録

1 開催日時

平成23年12月21日(水曜日)午後2時から午後4時まで

2 開催場所

柏市役所 本庁舎5階第3委員会室

3 出席者

(1) 委員

山中会長、林(晴)副会長、石井委員、磐田委員、小竹委員、佐藤委員、高橋委員、富岡委員、林(伸)委員、平山委員、藤田委員、程田委員 

計12人

 (2) 市

環境部 伊原(部長)

廃棄物政策課 國井(課長)

環境サービス課 渋谷(課長)

北部クリーンセンター 中村(所長)

南部クリーンセンター 折原(所長)

(事務局)

廃棄物政策担当 新井(統括リーダー)、大滝(担当リーダー)、清水(担当)

計8人

4 柏市一般廃棄物処理基本計画の改訂について

(1)一般廃棄物処理基本計画パブリシティ案

事務局から説明

(2)質疑応答(・は委員の発言、→は市の発言)

ア パブリックコメントの掲載について

  • ホームページでの一般廃棄物処理基本計画の閲覧数が625件、意見数が5件とあるが、これは例年より多いのか。

→他の計画等では、全く意見がないケースもあった。その中でホームページだけ取り上げても、それなりに関心を持っていただいたのではと思われる。

  • パブリックコメントという形でホームページで出した場合、自分に関わりの強い方が意見を出し、関わりの薄い方は意見を出さない傾向にある。ホームページ上でパブリックコメントを募集するのは1つの方法であるが、それだけでは弱いのではないかと思われる。出張等で意見を聞いたりということが必要だと思う。

→確かにホームページだけだと全体意見の枠組みが見えるかというと、そうではない。しかし、こういった計画に関して、住民説明会を行うかについては、今のところ考えていない。

  • 住民説明会が良いか悪いかというところが確かにあると思うので、それを今すぐやって欲しいという訳ではない。やはり、今回のインターネットでのパブリックコメントの募集というのは、消極的な意見の募集であると思う。そういったことから、全体的な意見がいいのか、あるいは、こういった改訂がありますが何か意見はありませんかと聞くことがやはり必要だった。

→ホームページで625件閲覧があったという部分はホームページの例のみ紹介させて頂いたもので、実際、この基本計画の案は市内の全ての近隣センターの方に配架をさせて頂いている。しかし、御指摘のとおり、なるべく多くの方に意見を頂きたいと思い、出来る中で取り組ませて頂いた。

イ 不法投棄について

  • 不法投棄対策について、この項目で意見を出した方は、柏市に、柏市不法投棄対策条例をつくって欲しいと言っているのか、又は、この条例があるのを知っていて、それを改正して欲しいと言っているのかどちらなのか。

→現時点で、柏市不法投棄対策条例は既にある。この方の意見としては、既存の条例に対して、今後放射性物質の関係で、除去土壌等々を不法投棄する方がいるであろう、又はするであろうということなので、そういう条例を改正すべきなのではないかという意見である。

  • 古タイヤを置いていく方がいて、そこの地域の住民が困っている。そこで、1回古タイヤを回収するのに、いくら位かかるのか伺いたい。

→市は1本200円前後。民間は個人が出すと1本1、000円位かかると予想される。不法投棄対策としては、看板を立てることが挙げられる。また、通報があれば職員を向かわせているのが現状である。

ウ 有料化について

  • ごみの有料化について、もし、有料化になるとしたら、どれくらいの料金を想定しているのかお伺いしたい。また、有料化するとなると高齢者の方は、大変だと思ので、なるべく有料化はしないで欲しい。資源回収時の町会に入るお金を利用しながら、有料化にしていくという方法も考えられるのではないか。

→そもそも、有料化に係る基本計画の位置づけは、今後も調査、検討すべき事項ということなので、今すぐ有料化を行うということにはなっていない。仮に、有料化をする時に、いくら位になるのかということだが、ごみ減量を目的とする場合と、清掃行政にお金がかかっているので受益者負担で求める場合と色々手法がある。いくらくらいお金がかかっているのかという御質問だが、清掃事業概要によると、使用料・手数料で約10億、清掃行政で約50億。そうすると、歳入が10億、歳出が50億。大きい数字だと以上になる。

→今すぐ有料化をやるというわけではない。ただ、今のお話のように、現実にはかなりお金がかかっている。我々も1つの課題として考えていかなければならない。では、本市が今、何を行っているかといえば、広域の話やごみ処理の話、放射能対策の話であるとか、様々な課題があり、目先のことをやっていかなければならない。あるいは、まだ解決できていない、一市二制度の問題といったことを解決しながら合わせて考えていきたい。

エ 放射線関係

  • 一般廃棄物処理基本計画の中で、放射線関係の項目というのは検討したのか。

→今のところ、基本計画と放射能の問題は別途で考えいこうと思っている。また、この問題がいつまで続くかということ、10年間放射能問題を続けていくわけではなく、おそらく、数年で収束していくのではないかと思う。

  • 考え方としては、そのような考え方になると思うが、結局、最終処分場の現状のことなどを考えて、中間処理施設などもあるが、それは福島の話であり、それ以外のところはどうなるかわからない。そうなってくると、廃棄物に関する放射線物質の割合は2、3年で少なくなるとは思えない。よって、基本計画の中で触れるべきなのではないか。

→冒頭の部分で、こういう新たな問題が起きたということと、現状で、特措法に基づいて安定的に処理していくということに触れることはできると思う。しかし、それ以上に詳しく書くということは出来ない。

オ 戸別収集について

  • 戸別回収の実施についてだが、柏市にとって非常に難しい問題だと思う。4階5階に住んでいる高齢者がごみ出しが出来ないというような問題が上がっている。我々地域の中では、管理組合の方が、1階、2階が空いた場合、それを管理組合で押さえて、上の方にいらっしゃる高齢者の方に譲っていただくということも考えなければならない。廃棄物政策課としては、非常に難しい問題であると思うので、関係部署に依頼することを考えてはどうか。

→関係部署に働きかけて、色々考えていきたい。

(3) 一般廃棄物処理基本計画の改定について(答申)

事務局から説明

(4) 質疑応答(・は委員の発言、→は市の発言)

  • 3の「計画の適宜見直し」という一文の「適宜」というのはおかしいのではないか。

→検討していきたい。

  • 東日本大震災の発生のことが、基本姿勢に入っているが、計画の適宜見直しの中に放射性物質について出てこないということについて、入れなくて良いのか。

→入れていく形で検討していきたい。

5 放射能関係 

(1) 焼却灰等の保管状況について

國井廃棄物政策課長から説明

(2) 質疑応答(・は委員の発言、→は市の発言)

  • 南部クリーンセンターの灰は、溶融し、質量を10分の1にすることによって、濃度が高くなる。北部クリーンセンターは溶融していないので、灰の量が増えるということか。

→そのとおり。

  • どちらで焼却するのがよいのか。

→北部クリーンセンターの灰は、溶融していないため、濃度が高くないので搬出することが出来るが、南部クリーンセンターの方は、放射能濃度が低くならないので、保管を続けている。これについて、本市では悩んだが、結局、両クリーンセンターで焼却していかなければ、続かないということがわかった。しかし、そろそろ限界に近づいており、市長が緊急要望するまでに至った。

6 その他

次回は来年1月の下旬を予定している。それまでに、基本計画の最終原稿、答申書を御意見頂いた中で修正し、1月下旬開催予定の次回審議会において提案していく。

7 傍聴者

なし