平成23年度第4回柏市廃棄物処理清掃審議会議事録

1 開催日時

平成23年10月28日(金曜日)午後2時から午後3時まで

2 開催場所

柏市役所 本庁舎5階第3委員会室

3 出席者

(1) 委員

山中会長、林(晴)副会長、石井委員、磐田委員、小竹委員、佐藤委員、高橋委員、富岡委員、林(伸)委員、平山委員、藤田委員、程田委員 

計12人

 (2) 市

環境部 伊原(部長)

環境サービス課 鹿倉(副参事)

北部クリーンセンター 中村(所長)

南部クリーンセンター 折原(所長)

産業廃棄物対策課 大塚(課長)

(事務局)

廃棄物政策担当 新井(統括リーダー)、大滝(担当リーダー)、須子(担当)

資源循環・施設整備担当 奥村(担当リーダー)

計9人

4 放射能関係の報告

(1)報告内容

ア 柏市最終処分場の放流水の測定結果について

イ 平成23年10月21日現在の焼却灰及び草・木・枝等の仮置き状況について

ウ 柏市内で高い空間線量率が確認された件に関する現地調査の結果について

(2)質疑応答(・は委員の発言、→は市の発言)

・最終処分場放流水は、ゼオライト等で処理することを検討しているようだが、処理後のゼオライトはどのように処分するのか。

→処理はできないため、保管することになると思う。

・除染によって、草・木・枝等の搬入量が今後も増えると思う。今後の中間処理について、早急に計画を考えてほしい。

→国の基準では、焼却灰の放射性物質濃度が8、000ベクレル/kg以下であれば、従来どおりの埋立てが可能であるとされている。北部クリーンセンターは、草・木・枝等を分別すれば、基準の8、000ベクレル/kg以下となるため、県外の民間処分場に搬出しているが、南部クリーンセンターは、草・木・枝等を分別しても基準を上回ってしまうため、焼却灰を施設内に保管しなければならない。現在は、南部クリーンセンターを停止し、北部クリーンセンターで南部クリーンセンターの分も焼却しているが、北部クリーンセンターだけでは全てを焼却できないので、いずれ南部クリーンセンターを稼動しなければならない。施設内の保管スペースは限られているが、その中で、できるだけ多く保管できるよう努力している。また、クリーンセンター以外の保管場所については、国が3から5年先を目途に中間貯蔵施設を整備することになっているが、柏市はそれまで待てない。現在、中間貯蔵施設が整備されるまで間の仮置場について、その設置場所を探すよう国や東京電力に、要望または要求しているところです。

5 柏市一般廃棄物処理基本計画の改訂について

 (1) 一般廃棄物処理基本計画パブリシティ案 

事務局から説明

(2) 質疑応答(・は委員の発言、→は市の発言)

・33頁のし尿処理手数料の単位が、柏地域と沼南地域で異なる。統一してほしい。また、し尿処理施設のランニングコストを載せた方が解りやすいと思う。

→柏地域は柏市の条例、沼南地域は柏・白井・鎌ヶ谷環境衛生組合の条例に定められている。条例に記載されているとおり、記載したため単位が異なっている。解りやすいように表記を改めたい。また、ランニングコストもできるだけ記載したい。

・前回計画に比べ書き方はやさしくなっているが、内容が親切ではない。例えば、9頁の目標値960gは、グラフにその表記がなく、文書と一致していないため、読む人が困惑してしまう。11頁も同じ。次に、13頁の「ごみ処理に係る経費の状況」については、文章が足りない。3行目と4行目に、「ごみ処理経費の多くは資源品売却額が占めており、ごみ処理経費についてはあまり変動がない」といった説明を追加すべき。また、上下のグラフが比較しにくい。次に、14頁の「柏市の基本理念とします。」というところは、「柏市の本計画の基本理念とします。」と「本計画」を追加すべき。このように主語が足りなかったり、対象がはっきりしないところがある。15頁に基本理念と基本方針の図があるが、それが何を示しているのか、21頁まで読まないとわからない。その21頁の「シンプルライフ・ワークでごみをスリムに」の説明においても、主体が誰であるのか明確になっていない。何も知らない人が読んでも解るように親切に書くべき。24頁の「環境美化のためにみんなで一歩前へ」については、現状が、こうであって、こういうことが求められています、だから市はこうします、という文書が抜けている。26頁の「使うお金はスリムに」、27頁の「安全・安心なごみ処理のために」も同じ。次に、同じく27頁の「(4)ごみ処理手数料の改定の検討」は、ごみ処理手数料の対象が何であるのかわからない。次に、28頁の「・柏市第二清掃工場」は、「柏市清掃工場同様・・・」と始まっているが、主語が抜けている。次のリサイクルプラザも、「運転状況は良好です。」となっているが、何の運転状況なのか書かれていない。29頁の最後、「資源化の推進」については、第二清掃工場における灰溶融について記載があるが、これは知らない人が読んだら内容を理解できない。最後に、第1部ごみ処理基本計画と第2部生活排水処理基本計画で構成が異なる。第1部は、文章から始まっているが、第2部は図のとおりとなっている。その意図がわからない。

→わかりやすく表記したいと思います。

・25頁「2.市民・事業者との協働」において、「高校生・大学生などの若年層に対する啓発」とあるが、もっと若い時期の啓発が重要であると考える。小学生への啓発はどうなっているのか。

→小学生に対しては、市の職員が小学校に出向いて授業を行う出前授業という事業を既に実施している。その上での課題であるので、そういった経緯がわかるように表記したい。

・ふるさと協議会の地域づくり推進では、これまでの手法とは異なり、住民が地域の課題を見つけ、自ら解決し、市は、住民を側面から支援する形になっている。分別リーフレット等についても、同様の形式をとってもらいたい。

→先進的な自治体では、大学生がリーフレットを作成し、配布している事例がある。柏市でも、そういった取組みを行っていきたい。

・10頁の「5焼却処理の状況」のグラフにおいて、焼却処理日量と計画処理能力を比較しているが、平成16年まで焼却処理日量が、計画処理能力を上回っている。計画処理能力ではなく、施設の最大処理能力との比較にすれば、焼却処理日量が上回ることはないと思うが変更できないか。

→法定点検等で稼動できない日数を加味したものが計画処理能力です。柏市は、南部クリーンセンターが稼動するまで、計画処理能力を上回る量を焼却しており、過負荷運転が続いていた。当時、ごみ減量の啓発をする際も、計画処理能力を用いて説明してきた経緯があるので、本計画でも計画処理能力で表記した。

・そのような意図があるのであれば、それが解るように表記してもらいたい。

→わかりました。

・わかりやすくする必要はあるが、文章量が膨大にならないようにしてもらいたい。

・3Rを知らない人もいる。巻末に用語集をつける方法もある。

6 その他

指摘のあった箇所を中心にパブリックコメント案を修正し、パブリックコメントを実施する。市民へは、広報かしわ11月15日号で周知し、11月30日まで意見を募集する。市民から頂いた意見については、12月下旬開催予定の次回審議会で報告する。

7 傍聴者

1名